文化放送で生放送中の平日昼ワイド番組『大竹まこと ゴールデンラジオ!』。パーソナリティは大竹まことさん、アシスタントは砂山圭大郎アナウンサーです。
水曜パートナーは壇蜜さん。11月11日の放送は、ゲストに作家の桜木紫乃さんを迎えてお届けしました。
桜木紫乃、エッセイ集の帯コメントは壇蜜に
桜木さんのエッセイ集「おばんでございます」の帯コメントは、壇蜜さんが担当したのだとか。大竹さんが経緯を質問すると、壇蜜さんは「ご指名です!」と回答。
桜木 そうです、ご指名です(笑)
大竹 ご指名。なぜ壇蜜さんをご指名なさったんですか?
桜木 愛しているからです(笑)
壇蜜 愛されてます!
大竹 なぜ、愛することになったんですか?
桜木 なぜ愛する......? 愛に理由はないんです(笑)
大竹 おいっ!(笑) いや、分かるけど、何か理由はあるでしょう?
ここで大竹さんは、壇蜜さんと桜木さんの関係について質問。桜木さんは、2014年に発表した『ブルース』の帯コメントを壇蜜さんにお願いしたのが最初だと話します。
桜木 そうしたら、即答で「はいよ」ということで。
大竹 はい。
桜木 今回も、北海道新聞(※エッセイ出版元)の担当編集さんがですね、私に内緒で壇蜜さんに頼んだんですよね(笑)
大竹 なるほど。
壇蜜 サプライズでした(笑)
桜木 そうなんです、ビックリしました!
【こちらもおすすめ】
伊集院光が語る、昼と深夜のラジオで違うところ/大竹まこと、漫画『鬼滅の刃』を3巻で挫折
エッセイは「これが最初で最後」!?
番組は、エッセイ集「おばんでございます」の話題で盛り上がります。
壇蜜さんは、エッセイ集を「いろいろな紫乃さんの一面が、この一冊に凝縮されている」と絶賛。「作家として見るよりも、ひとりの女の人がこうやって暮らしているんだ、こういうこと考えているんだってのが、すごくよく分かりました」と話します。
桜木さんは「ありがとうございます」と返しますが、続けて「エッセイはこれが最初で最後にしたい」と発言。大竹さんと壇蜜さんは「どうしてですか!?」と驚きます。
桜木 わりと固いものを書いている気持ちでやってきて、その20年かけて作り上げてきた私が、この一冊でガラガラと崩れていくのを感じているので。
壇蜜 そんなことないですって!(笑)
大竹 「こんな人だったんだ」って?
桜木 うん、バレてる感がイヤですね(笑)
大竹 でも、小説の虚構性は虚構性で、しっかり保っているから。
壇蜜 いや、ホントね、紫乃さんが普段何してるかがよくわかる一冊なんですよ。
大竹 うん、うん。
桜木 でも、あんまりわかられたくないんですよ(笑)
●桜木紫乃(さくらぎ しの)プロフィール
1965年、北海道生まれ。2002年に「雪虫」でオール讀物新人賞を受賞。2013年、「ラブレス」で島清恋愛文学賞。同年、「ホテルローヤル」で第149回直木賞を受賞。同作は累計発行部数が100万部を超え、ベストセラーとなる。2020年には「家族じまい」が第15回中央公論文芸賞を受賞。同年、初エッセイ集「おばんでございます」を上梓。プライベートでは「ゴールデンボンバーの鬼龍院翔の大ファン」を公言。「ホテルローヤル」は映画化し、監督・武正晴、出演・波瑠、松山ケンイチ、安田顕などで2020年11月13日から公開。