伊集院光が語る、昼と深夜のラジオで違うところ/大竹まこと、漫画『鬼滅の刃』を3巻で挫折『大竹まこと ゴールデンラジオ!』
文化放送で生放送中の平日昼ワイド番組『大竹まこと ゴールデンラジオ!』。パーソナリティは大竹まことさん。
10月14日は水曜パートナーの壇蜜さんが登場。ゲストの伊集院光さんも迎えてお届けしました。
伊集院光、昼と深夜の違いは「面白さへのがっつき方」
番組は、昼のラジオと深夜ラジオの違いについて盛り上がります。
現在、伊集院さんは昼と深夜の両方でラジオパーソナリティを担当(※)。昼の番組を始めるまでは「同じ人間が喋っているから、昼と夜の番組で違いはそこまでない思っていた」と話します。
※番組中では『伊集院光とらじおと』(月~木 8:30~11:00)を昼と表現。深夜は『伊集院光 深夜の馬鹿力』(月 25:00~27:00)。ともにTBSラジオで放送中。
しかし、「最近は考えが変わってきた」のだとか。伊集院さんは2つの理由を挙げます。
伊集院 ひとつ目は、深夜ラジオは性悪説というか"性ひねくれ"説みたいな。「聞いてくれてる人はみんなひねくれていてくれ、俺もひねくれてるから」って感じだけど――
壇蜜 わかりますね。
大竹 うん。
伊集院 ――昼間のラジオは、わりと性善説でメッセージをくれていると思いたい、みたいな。
伊集院さんは、ひとつ目の理由を「性悪説と性善説」と話します。続けて2つ目に挙げたのは「過剰に面白くすることの"うるささ"」。
伊集院さんは、昼の番組が始まるまで「(深夜ラジオは)過度にガツガツ面白くしようとし続けてきた」のだとか。「それは違うと気付いた」と言う伊集院さんに、大竹さんは「同じことを考えるなぁ」と賛同します。
大竹 普通の話みたいなのが楽しければいいなぁ、みたいな。
伊集院 それがベストなんですよねぇ。かと言って「お前、何も言ってないな!」ってなるのも、ちょっと違うんですよ。
壇蜜 そうね、そうなんですよね。
大竹 あれだよね。いい放送かはわからないけど、話の筋を計画して「こうやって話を落として、このくらい笑いが起こるだろう」みたいなのは、なんかちょっと「うるさいな」っていうかさ。
伊集院 あと、そうやるのが照れる年にもなってきましたね。その作為を聴いてた町の工場のおじさんが「何をあいつは力を入れてるんだ」っていう。「なにをがっついてるんだい?」っていうのを見透かされているような(笑)
大竹 そうそう。町のおじさんは「こっちはそんなに気合入れて聴いてないよ」と。(中略)仕事のほうが大事で、ながらでちょこちょこっと耳に入ってきて、心地いいなぁって思う人もいるんじゃないかなって、思うようになるね。
話を聞いていた壇蜜さんが、「でも、昼の1時に聴いたことが夜の6時7時くらいまで残っているとありがたいですよね」と言うと、伊集院さんも「それも、ほんのり残ってるくらいでね」と賛同しました。
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伊集院 昔は仕事ないから、2時間なら2時間の深夜ラジオに全部を注ぎ込もうとして、「これでもくらいやがれ!」ってぐらいやってたんですけど、そこはちょっと変わってきましたねぇ。
壇蜜 深夜ラジオの熱量を受け入れるのも、若いからできたことなのかもしれないです。
伊集院 あ、それもわかる。細かい漫画とか読めなくなってきちゃって。
壇蜜 そうなんですよ!
また、伊集院さんは「少年漫画を『つまんなくなった』と言う同年代」を挙げ、「あの熱量を受け止めるのなんて、少年じゃないから無理なんです!」と話します。
大竹さんも人気漫画『鬼滅の刃』と『進撃の巨人』を読んだそうですが、「両方とも3巻か4巻で挫折した」と告白。大竹さんは『鬼滅の刃』を読んでいて、「新しい鬼が出てきて、狩ってばっかりいる感じしか残らなかった」と言います。
これを聞いた伊集院さんは「たぶん、あの熱量を受け止められていないんです」と分析し――
伊集院 おっさんになってくると、最初の鬼を倒したときと、次の鬼を倒したときの差が受け止められなくなってるんです。
大竹 そうなの! それがわからないんだよ、だから。
伊集院 本来は、そこで描かれているドラマは違うはずなんだけど。
大竹 あ、そうなのか。そこを読まなくちゃいけなかったのね。
伊集院 もっと言うと、読まなくていいんです。逆に言うと、そこを受け止められない人には、もっとゆったりとした"ひげとボイン"みたいな漫画ありますから。
壇蜜 ひげとボイン!(笑) でも、そうですね。たしかに(1970年代のギャグ漫画の)『名たんていカゲマン』とか、いま読むと心地いいですもんね。