文化放送で放送中の『ロンドンブーツ1号2号 田村淳のNewsCLUB』。パーソナリティは、ロンドンブーツ1号2号の田村淳さんと、砂山圭大郎アナウンサーです。
6月27日(土)のゲストは、雲研究者の荒木健太郎さん。雲の話題で盛り上がりました。
雲研究者、雲を見るときのポイントを解説
荒木さんは、雲の種類について「大きく分けると10種類」と話します。
荒木 これは10種雲形(うんけい)と呼ばれているんですけど。その10種雲形がさらに細かく「種」とか「変種」とかに分類されて、100種類以上は余裕であります。
田村さんは「巻雲(けんうん)が好き」と言います。巻雲は「絹のように白く光り、羽根状の形をした雲」なのだとか。これを聞いた荒木さんは「雲を見るときのポイント」について話します。
荒木 (小さい子が描く雲のような)モクモクしてる雲って、だいたい水でできているんです。
田村 あれ、水なんですか!?
荒木 はい。一方で淳さんが仰られた巻雲みたいにもやっとしてる雲は、だいたい全部氷でできているんです。
田村 あれ、氷なんだ!
砂山 なるほど。
荒木 氷なので、上空の風に流されて、ふわっとしたような形になってるんですね。
田村 氷のほうが流されやすいんですか。
荒木 そうです。一方で、モクモクしている雲は中に上昇流があって。上昇流を持っている雲って、雲の中の水がなかなか凍れないんです。
田村 俺たちが飛行機の中から雲を見るじゃないですか。あれも、水か氷かなんですか?
荒木 水か氷かですね。雲は小さい水滴とか氷の粒が集まって、見えているものなので。
田村 そうなんだ。(中略)雲ひとつない快晴のときは、水分がまったくない状況なんですか?
荒木 まったくないわけではないですね。雲ができるために必要な量の水蒸気がないって感じです。
荒木さんの話を聞いた田村さんは、「なるほど」と納得していました。
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田村さんは「雲を愛でたい」のだそう。荒木さんに、好きな巻雲の「どこをどう見れば楽しいか」を質問します。
荒木 巻雲は上空の風に流されてああいう形をしているので。まさに、上空の風を可視化しているものなんですよ。
田村 うん、うん。
荒木 なので、巻雲の姿を見て、風がどんなふうに流れているのかを見たりとか。
砂山 あー。
田村 なるほど! 「あそこでこういう風が流れているから、あの巻雲はこういう形になってるんだ」だ!
荒木 そういう楽しみ方ができますね。
続けて「巻層雲(けんそううん)」の楽しみ方についても聞きます。巻層雲は「高い空を覆うように広がる雲。薄雲とも呼ばれる、氷でできた雲」なのだとか。
荒木 巻層雲が出ているときは必ず、ハロ(※1)という光の輪っかが太陽の周りにできているんです。
田村 はいはいはい。
荒木 それを探すとか。あと、昨日メディアで話題になっていた環水平アーク(※2)ってあるじゃないですか。
砂山 あー。
田村 はいはい、虹色の雲。
荒木 あれも氷でできる大気光学現象のひとつでして。巻層雲が出ているときは、環水平アーク以外にも雲が虹色になる現象が楽しめるので。これはぜひ見つけてほしいですね。
※1 ハロ......太陽や月に薄雲がかかった際、その周囲に光の輪が現れる大気現象
※2 環水平アーク...... 雲に虹色の光の帯が見える大気現象