文化放送の平日ワイドで、野村邦丸さん、西川文野アナウンサーがパーソナリティを務める『くにまるジャパン 極』。
7月9日の放送では、「極シアター」に"プロレスリング・マスター"との呼び声高い武藤敬司さんが登場しました。武藤さんは昨年3月、膝の人工関節置換手術を行い欠場を続けていましたが、今年6月26日には1年3ヶ月ぶりにリングへ復帰。今回は、武藤さんの技である「ムーンサルトプレス」への思いや、膝の人工関節手術の様子について、たっぷりお話しを伺いました。
杉本医師との出会い
武藤さんは24歳の頃から、膝の故障とずっと闘い続けていた<そうです。邦丸さんは、先日スポーツ報知の福留崇広さんが書かれた「さよならムーンサルトプレス 武藤敬司35年の全記録」冒頭の引用から、武藤さんの膝の人工関節手術への決意を伺いました。
邦丸 いきなり(本の)頭の部分が「2017年の12月。武藤敬司は東京足立区の苑田会人工関節センター病院で、病院長・杉本和隆の診察を受けていた」と、こっから始まるんですよ。この時はもう要するに、人工関節に変えれば普段の生活はなんとかできるんだけど、リングには戻れないっていうことの繰り返しだったわけでしょ?
武藤 あの、その先生にたどり着くまでは、「人工関節にしたら、もうプロレスはできませんよ」ということを言われてて......。で、その先生と出会って初めて「人工関節してもプロレスやっていいよ」って言ってくれたんすよ。で、決意しましたよ。結果、人工関節やってよかったな~って思って
武藤さんは手術後に可動域が広がったことが嬉しくて、術後1ヶ月ほどで思わずスクワットをしてしまい、膝の皿を真っ二つに割って骨折。「先生にすげー怒られた!」と笑って話します。邦丸さんも「"武藤さんらしい"っちゃ"武藤さんらしい"のかもしれない」とコメントしました。
仮面ライダーの延長でプロレス
コーナー後半は、「さよならムーンサルトプレス 武藤敬司35年の全記録」の著者であるスポーツ報知の記者・福留崇広さんもスタジオ内にお迎えし、熱いトークに。
また、ムーンサルトプレスという技が生まれた経緯をお伺いしていくと――
武藤 アメリカに持ち込んで、これでのし上がったんです。この技で。アメリカでやるやついなかったから
邦丸 日本のときも、いざリングで試合をやってるときになんかできそうだなーっていう風に思ってやられたっていう――
武藤 元々バク転とかできてる中で(やれると思った)。ガキの頃(地元の)山梨の田んぼで乾燥したわらとかをクッションにして、バク転とかそういうのを練習したりもしたりして。あの、仮面ライダーになりたかったから。俺の子どもの頃、仮面ライダーは憧れのヒーローで。その仮面ライダーごっこの延長で。まぁまぁその延長でプロレスもやってるんですけども。
やっとみつけた俺の人工関節
武藤さんの膝の人工関節を作るにあたっては、意外な苦労があったようで――
武藤 ただね、あの人工関節つくるにあたって、とにかく俺のサイズって日本人にはないらしいんすよ。で、アメリカ人にも俺よりでかい膝の人いなくて。あのオーストラリアのアボリジニーの骨格で作ったとか言ってて
福留さんいわく、人工関節は2ミリずれただけでもだめなんだとか。そのため武藤さんに合うものを探し出すのに2ヶ月かかったそうです。さらに、武藤さんの骨は太くて硬いらしく、削るのも大変だったようです。また、骨を削る刃も高価なものを使用し、普通の人が1枚で削るのに対し、武藤さんは3枚使用したそうです。
番組概要
●番組名
『くにまるジャパン 極(きわみ)』
●放送時間
毎週月~金曜日 午前9時00分~午後1時00分(生放送)
●パーソナリティ
野村邦丸
●パートナー
西川文野アナウンサー(月-水曜)
水谷加奈アナウンサー(木-金曜)
●Webサイト