文化放送で放送中の『昇々・ぴっかり☆ はまきんっサタデー』。パーソナリティは二ツ目落語家の春風亭昇々さんと春風亭ぴっかり☆さんです。
5月9日の放送では、落語の世界における「楽屋」について、二人の前座時代のエピソードを交えて話しました。
寄席の楽屋は男女混合で着替え!?
寄席の楽屋は基本的には一部屋しかないそうで、男女問わずその部屋でみんな着替えるのだとか。
昇々 男女の垣根はないと言っても、ちょっと恥ずかしいね。やっぱ直視できない。
ぴっかり☆ そうかぁ~。
昇々 全然違うほうを向いてるよ。結構気にしてる(笑)
ぴっかり☆ ほんと! そうなんだ(笑)。一応マナーとして、私は隠して着替えてはいますけど、まぁ目の前で着替えてはいるよね。
昇々 そこに関してはどうなの?
ぴっかり☆ あぁもう慣れです。全然平気ですね。だから逆に、男性の噺家さんのほうが気を使っちゃうかもしれないっていうぐらい、女性のほうが気にしてないかもしれない。
昇々 あぁ......気にしてないんだ。......男は気にしてるよ。
ぴっかり☆ かもしれないね。女性の噺家は、着物の中でごそごそって着替えることができるようになるんですよ。でも男性は、夏なんか「熱い熱いー」ってみんなパンツ一丁でいたりとかするじゃない。ああいうのはやっぱりうらやましいよね。
昇々 あ、俺なんかパンツ一丁になっちゃうね。
ぴっかり☆ なっちゃうでしょ? 師匠方はみんな楽屋でパンツ一丁とかでいるのが普通だからね。
春風亭昇々は楽屋が怖い?
続いて、二人の前座時代のお話に。前座時代の二人の「楽屋」に対する印象は全く違うようで――
昇々 前座時代とか、楽屋へ行くのどうだった?
ぴっかり☆ あー。いやでも、いろんな師匠方の話を聞けるから楽しくて、私は寄席修行は好きでしたけど――
昇々 うそこけよ! 優等生が!
ぴっかり☆ いや、ほんとほんと! ほんとだって!
昇々 そんなわけないだろ、あんな怖いところ!(笑)
ぴっかり☆ (笑)
そんなぴっかり☆さんも、「(楽しくても)ストレスは溜まるから、師匠方が後ろを向いているときにすっごい変な顔するとか、そういうことはやってましたよ、正直(笑)。そういう小さな遊びを見つけてたよね」と明かします。
一方、昇々さんは、「俺なんか潔癖症だからさ、もうなんか......師匠方の長襦袢とかたたむのも嫌だったもん。汗とかすごいから」と話し始め――
昇々 (高座に上がる際、師匠方は)肌襦袢っていう下着をつけて、その上に長襦袢、そして着物を着るんですけど、もう長襦袢から汗だくなわけ。
ぴっかり☆ そうだね。
昇々 ってことは肌襦袢なんか大変なんだよ!
ぴっかり☆ (汗が)しみしみだね。
昇々 (汗で)びっしょびしょで! しかも脱いだ肌襦袢でわきを拭いて、「ほい!」って渡してくるんだよ! もうふざけんじゃねえよって思っててさ!(笑)
ぴっかり☆ (笑)。じゃあ昇々ちゃんが真打になったら(前座に着物を)たたませない?
昇々 たたませない! 嫌じゃない? そんな――俺、いやがらせかと思ったもん!
ぴっかり☆ え~!?
昇々 (笑)。ほんとは人差し指と親指でつまんで受け取りたいんだけど、そんなことしたら(師匠方に)怒られるからさ。だから肌襦袢を受け取らないようにしてたわ。
ぴっかり☆ (私は)あんまり気にならなかったな。
前座時代のエピソードは尽きないようで、二人とも「まだしゃべりたりないよ」「いっぱいあるね」と話していました。