文化放送で放送中の『A&Gメディアステーション こむちゃっとカウントダウン』。パーソナリティは櫻井孝宏さん、白石晴香さん。
2019年6月29日の放送では、ニューシングル『紅蓮華(読み:ぐれんげ)』を7月3日にリリースするLiSAさんが登場。表題曲「紅蓮華」や、オープニングテーマになっているアニメ『鬼滅の刃』についてたっぷり語っていただきました。
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みんな鬼になりかねない? タイトル「紅蓮華」に込めた想い
アニメ『鬼滅の刃』には、櫻井さん、白石さんも出演されています。アフレコの感想や裏話で盛り上がると、話題はオープニングテーマ「紅蓮華」へ。
櫻井 なんでこのタイトルにしようと思ったの?
LiSA 私、すごい『鬼滅(※原作漫画:鬼滅の刃)』のファンなんですけど、勝手に物語を読みほどいていて「みんな鬼になりかねないんだな」と思ったんです。
櫻井 うんうん。
LiSA なにか守る人がいたり、希望があったり、大事な人がいる人たちは、みんな鬼殺隊に入るんですね。でもそうじゃなくて、絶望を感じてしまって、すべてのことを「世の中のせいだ」「なんてことなんだ!」って絶望してしまった人たちが、きっと鬼になっていくんだろうなって。読みながらみていて。現実にいる私たちも鬼になりかねないなって思ったんです。
櫻井 あー、なるほど。
LiSA だけど、(主人公の)炭治郎たちみたいに弱さを強さに変えて、守りたいもののために戦っていく。守りたいものがあるっていうのはすごく強いことなんだなと思って。"紅"に"蓮"に"華"、 和のテイストでそれを表現できたらいいなと思って
このあとLiSAさんは、タイトルを最後に決めたことも明かしました。
また、CDの初回生産限定盤は、まるでお花を開いていくような、楽しめるパッケージになっているのだとか。櫻井さんは開け方に失敗してしまったそうで「気をつけてくださいね」と呼びかけました。
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歌詞を変えた理由「炭治郎に言わせるべきではない」
LiSAさんは「紅蓮華」の作詞について、「作詞めっちゃ大変でしたよ!!」と話します。また、シングル収録の「紅蓮華」と、アニメオープニングの「紅蓮華」では歌詞が異なっているのだとか。
シングルでは「ありがとう 悲しみよ」となっている歌詞を、 オープニングでは「何度でも立ち上がれ」に変えたそうで――
LiSA 始めは「ありがとう 悲しみよ」で書いてたんです。でもこれが書けるのは、私が原作を読んでいて「炭治郎が成長していった後の物語」まで知ってるからだと思って。1話から見る人たちに、炭治郎が成長したから言えるようになることを強制するのはよくない! って。
櫻井・白石 あぁー。
LiSA (一話はオープニングが最後に流れたので)一話で絶望的なシーンがあった後、すぐに流れる曲で「ありがとう 悲しみよ」は見てる人に「なにを歌わせてるんだ!」って怒られるなって(笑)
続いて、櫻井さんが「ありがとう 悲しみよ」というフレーズ自体に注目します。
櫻井 このフレーズが出てきたのは、炭治郎に想いを寄せているからっていうのもあったと思うんだけど、自分の経験的なこともあったりしたの?
LiSA そうですね。歌詞を書くときに、全部を炭治郎の曲にしようと思ってたわけじゃないんです。それだったらキャラソンのほうがいいだろうなと思って。「じゃあ、LiSAが歌う理由ってなんだろう?」って考えたときに、やっぱり自分自身が思ったことを投影したいなと思っていて。だから、いったん炭治郎を私の中に入れて憑依させて、ふぅ......ってやってLiSAになって書くみたいな(笑)
櫻井 あー。
白石 えー!?
櫻井 LiSA治郎のときが......。
LiSA そうそうそうそう! LiSA治郎で書いた(笑)
櫻井 LiSA治郎(笑)
白石 なるほど(笑)
LiSA LiSA治郎で書いていったら「ありがとう 悲しみよ」だったんですけど。でも、それをまた炭治郎にお返ししたときに「ありがとう 悲しみよ」は炭治郎に言わせるべきではないと思って。
櫻井さんは、「エピソードひっくるめて、また完成する感じがありますね、この歌のメッセージ性って」と話しました。
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最初の5文字に魂を! 梶浦由記との楽曲制作
話題は『鬼滅の刃』のエンディングテーマ「from the edge」へ。LiSAさんはFictionJunction feat. LiSAとして歌唱を担当されています。
こちらの楽曲は、『鬼滅の刃』の劇伴を担当されている梶浦由記さんが制作。レコーディングのときのディレクションも梶浦さんが担当されたそうです。
櫻井 どうでしたか? 梶浦さんのレコーディングディレクションであったりとか、こういう繋がりって。
LiSA 普段私が歌っている楽曲とはまた全然違う楽曲だったので、どうしていこうかなってすごい考えてたんですけど......。実際レコーディングにいったら、梶浦さんがすごいたくさん引き出してくださって。自分でも聞いたことない声だったり、初めて見る表現だったり、すごいたくさん見させてもらいました。
白石 具体的にどんな感じでディレクションいただくんですか?
LiSA たとえば、歌詞の一番最初「悲しみに」から入るんですけど、「その"悲しみに"っていう言葉だけで、もうすべてを、(アニメを)見ている人たちを全部引き込んでくださいっ!」て言われて、すごい難しいディレクションするなと思ったんですけど(笑)
白石 うわ~。
櫻井 俺だったら帰ります。
一同 (笑)
LiSA なんで?(笑)
櫻井 無理無理! 難しすぎる! 「悲しみに」だって5文字だよ! 由記ー!
一同 (笑)
LiSA 梶浦さんは、ほんと子どものように「LiSAさんのこういうところがとても素晴らしいので、最初のここにすべての魂を込めてやっていただけますか?」みたいな。私は「はっ! や、やります!」みたいな。
一同 (笑)
LiSAさんは、梶浦さんに「(LiSAさんを)フレディ・マーキュリーと思って書いたの~」と言われた話なども楽しそうに披露してくれました。
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"朝LiSA"はボロボロ!?
『鬼滅の刃』が鬼退治の話ということで、メールテーマは「退治したいもの」。LiSAさんは朝がすごく苦手だそうで、退治したいものは眠気なのだとか。
櫻井 朝のLiSAさんはボロボロなんですか?
LiSA そうですねー、はい。
櫻井 (笑)
白石 朝のLiSAさんの声をお聴きしたいです(笑)
櫻井 朝LiSAはどうなんだろうね?(笑)
LiSA 朝LiSAは、けっこう起きるまでに時間がかかりますね。
櫻井 かかっちゃいますか。
LiSA はい。何度か諦めます。
櫻井・白石 (笑)
櫻井 もう諦めちゃうんですね(笑)。よかったですね、音楽やってて!
LiSA はい(笑)。だからね、音楽やりだしたってとこありますからね?
櫻井・白石 (笑)
白石 いやぁ~、これ言ってみたいな~......!
櫻井 ロックンロール!
LiSA (笑)