文化放送で生放送中の平日昼ワイド番組『大竹まこと ゴールデンラジオ!』。パーソナリティは、大竹まことさんと砂山圭大郎アナウンサーです。
水曜パートナーは壇蜜さん。12月2日の放送は、ゲストにフリーアナウンサーの笠井信輔さんを迎えてお届けしました。
大竹まこと、壇蜜、笠井信輔の舌は「病院向き」!?
笠井さんは悪性リンパ腫に罹患し、2019年12月から2020年5月まで約半年にわたる闘病生活を送っていました。番組では、入院中の「病院食」の話題で盛り上がります。
大竹さんは、笠井さんに「病院のメシは相変わらずマズい?」と質問。笠井さんは「私は舌に関しては能力が低い人間(笑)」と言って笑います。
笠井 私の入院した病院は比較的おいしいほうなんですけど、ここに大きな問題があって。
大竹 はい。
笠井 私、舌に関しては、まったくもって能力が低い人間なんですよ。ある一定以上のものは、なんでも「おいしい」って感じるので。
壇蜜 それは元から?
笠井 元から、大学時代からです。
壇蜜 おぉ、友よ(笑)
笠井 だから私の家族や友だちは、私が「おいしい」と言ってもあまり信じません。
大竹 なるほど、いい舌をお持ちですね。
壇蜜 これは我々、お友だちですよ(笑)
大竹 そうだね、病院向きの舌だ。
笠井さんは「お二人もそうですか!」と喜びます。しかし、「病院食も含めて、病院はすごく研究している」と続け――
笠井 いまは、栄養士さんが病室を訪ねてきて「メニューはどうしましょう?」とコミュニケーションをとってくださるので。
大竹 えー、そんなことがあるんだ!
壇蜜 ホテルみたい!
笠井さんが受けた治療は、「標準治療という、健康保険の3割負担ですべてまかなえる普通の治療」なのだとか。
笠井さんは、「いま最適な医療を受けるには、してほしいことを自らリクエストして先生方に『だったらこうしましょう』というメニューを提示してもらうこと。治療法も、薬も、そして食事もそうなんです」と話します。
大竹さんと壇蜜さんは、笠井さんの話を聞いて「そういう時代になったんだな」、「新しい!」と驚きました。
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『徹子の部屋』の舞台裏に笠井信輔が驚き
笠井さんは、入院前にテレビ番組『徹子の部屋』に出演。この番組は、黒柳徹子さんがMCのトーク番組です。
笠井さんは「スタジオに行って驚いた。徹子さんは御年87歳にして3本撮りだったから」と話します。
笠井 我々アナウンサーはインタビューの仕事をするにしても、3人の方に立て続けにってのは、かなりしんどいです。(質問の順番など)設計図がありますから。
壇蜜 そうですよね。
笠井 しかも、スタッフさんが「徹子さんには笠井さんががんの治療をしていることは一切伝えていません」と。当時は公表もしておりませんでしたから。
大竹 うん。
笠井 「徹子さんにはいつ伝えるんですか?」と聞いたら、「前の人の収録が終わったあとの30分の休憩時間で、『笠井さんはがんです。いま治療されていて、この収録が終わったら入院します』ってことを説明します」って。
壇蜜 直前だ。
笠井 そうなんです。そこできっと徹子さんは、インタビューの設計を全部変えられますよね。
大竹 たぶん変えたでしょうね。
笠井 驚きました。それに、とてもあたたかなスタジオでした。
番組の収録現場には、笠井さんの家族も見学に来ていたそうです。収録中、「笠井さんの息子さんをカメラがとらえた」そうで――
笠井 徹子さんが「息子さん来てますね」って言って。「お父さん大変ね」なんて言ってくれて。
大竹 うん、うん。
笠井 私も照れて「息子に話し掛けなくていいですよ」って言ったら、「いいじゃない、かわいいんだからいいじゃない」って言ってくださって(笑)。徹子さん、本当にお優しかったです。