10月22日に行われた第512回文化放送番組審議会についてご報告いたします。
議題は、毎週月曜日から金曜日の午後3時30分から5時まで放送している「長野智子アップデート」です。今年の4月に始まったフリーアナウンサーの長野智子さんがお届けするニュース・情報番組です。その日の夕方に、今日起きたニュースを振り返るとともに、最新情報も生放送でお届けしています。今回は9月23日(月)の放送回を取り上げました。
審議委員の意見の概要
ニュース番組を週に5日間の生放送というのは大変な胆力がいると思います。これはニューヨークに行って報道番組を勉強し、帰国後も報道番組を担当していらっしゃった長野智子さんだからできる技なのだろうと思って聴くことができました。
曜日によって番組のパートナーが違うため、月曜日の放送と、火曜日から金曜日の放送とではだいぶ印象が違うと思います。解説者に頼らずに長野智子さんならではの視点がないと、この1時間半を長く感じてしまいます。単にニュースをアナウンサー的に述べてインタビューの録音を流すだけでは間延びして、締まりのない番組になってしまいます。
やはり番組タイトルは大事だと思います。タイトルを決める時は、まず言葉として正確なのか適切なのかも確認した上で、やろうとしている内容がタイトルから分かるようにしないと中身とのズレが起こります。全体を通して無理をしていると感じられるので、もっと分かりやすいもので良いと思います。
長野さんの語りやニュースに対する姿勢で、この番組は決まってしまうと思います。パーソナリティとしての性格と資質、あるいは出来事に対して自分がどこに立っているのかを確定することはとても大事です。そこのところをもう少しきちんと考えた方がいいかなと思いました。
やっぱり聴きやすいし、親しみやすいし、自然体で、好意的に聴きました。ラジオはメールでリスナーの反応にすぐ対応できる、双方向でできる、ということにとても面白味を感じていらっしゃるようでしたので、その好奇心を持ってやると更に良くなると思います。
最初に聴いた時に、これは報道番組なのかなという柔らかさというか、女性2人の落ち着いたトーンでしゃべる番組に聴こえました。女性2人の場合、聴き慣れるまで声が似ていて、どちらの発言かわからない時がありました。その場合はそこを工夫していただけたら良いのではないかと思いました。全体としては淀みなく流れていて、無駄な笑い声とかがなく、落ち着いた感じの品の良いニュース番組だと思います。
文化放送番組審議委員は、委員長・弘兼憲史氏、副委員長・加藤タキ氏、そして松永真理氏、荒川洋治氏、福本容子氏、そして吉野隆氏の6名です。
2024年11月18日
文化放送番組審議会事務局