3月26日に行われた第506回文化放送番組審議会についてご報告いたします。
議題は、毎週土曜日の11時00分から13時00分の2時間放送している「てるのりのワルノリ」です。暗いニュースが多い昨今、土曜日のお昼はあまり深く考えずに、馬鹿馬鹿しいことで笑ってもらおうという番組。パーソナリティは、吉田照美さんとオテンキのりさんで、毎回、意地を張り合うトークを聴きどころとする番組です。今回は、昨年12月16日 土曜日の放送分を取り上げました。
審議委員の意見の概要
土曜日のお昼、軽快なおしゃべりが展開する番組。吉田照美さんとオテンキのりさんの掛け合いは、28歳の年齢差を感じさせない漫才コンビのような間合いで引き込まれます。番組名どおりのワルノリが効いた仕上がりだと思います。下(シモ)のワードの表現については、堅苦しく自主規制する必要はないと思いますが、ギリギリの表現でも笑える範囲でお願いしたいと思います。
2時間があっという間に過ぎていた。終始、笑いにあふれた楽しい番組だと感じた。吉田照美さんとオテンキのりさんのスピーディーなやりとりは、とても回転が速いのに、心地よかった。また、甲斐彩加アナウンサーも加わり、面白さを増し、三人の関係は最良のものだと思った。このままつづくと、さらに「洗練」されていく。そんな番組だと感じた。
意味のないことばかりを次々と話している。けれども、流れがとても自然で、軽快でもあり、何も考えずに楽しく聴くことができる。そのような番組だと思いました。
毒のある笑い、ワルノリはそのままに、とはいえ他人を不快にするような言葉、発言が出ないように心がけて、続けて頂きたいと思いました。
お互いにツッコミ合う漫才さながらのおしゃべりで、昔の深夜放送のイメージで特定のリスナーとパーソナリティのコミュニティができている印象を受けました。まさしく昭和の世界ですね。ただ、お互いにツッコむという漫才は聴く側にとってきつく、私は1時間聴くと結構体力がいるなぁと思いました。
鋭い感度と感性を有する二人が本当に伸び伸びと雑談を続けている。いいコンビだなと思いました。二人が激論というよりか、とにかく笑いで自由気ままに喋っている、それで丁々発止とやり合う流れは気楽に聴けました。
番組のコンセプト通りだと思いました。何も考えず、ばかばかしいやりとりで笑える番組。吉田照美さんとオテンキのりさんのマシンガントークで、そこに甲斐アナが加わるとちゃぶ台をひっくり返したようになるカオス状態なので、滑稽というか不思議な番組でした。肯定も否定もしないけど、それなりに楽しめた、面白かった、2時間普通に聴けた番組でした。
文化放送番組審議委員は、委員長・弘兼憲史氏、副委員長・加藤タキ氏、そして松永真理氏、荒川洋治氏、福本容子氏、そして吉野隆氏の6名です。
2024年4月22日
文化放送番組審議会事務局