4月25日に行われた第497回文化放送番組審議会について御報告いたします。
議題は、毎週日曜日午前8時から8時30まで放送の「林家たい平 たいあん吉日!おかしら付き♪」です。落語家の林家たい平さんが、その日を「大安吉日」のように縁起良く、休日朝から元気をお届けするトークバラエティです。時にはスタジオを飛び出して、たい平さんゆかりの地やお祭りなどに出向いたり、お得意のモノマネ、カラオケも度々登場するなど、にぎやかな企画があるのも番組の特徴で、アシスタントは文化放送、坂口愛美アナウンサーです。

審議委員の意見の概要

明るく軽快な語り、それでいてせかされない感じで安心して聴くことが出来た。構成もシンプルで流れるような進行だ。スタジオを離れた、外での録音がとても聴き易く感心した。また坂口アナとはメインとアシスタントではなく、イコールパートナーの雰囲気であり、とても心地が良かった。

お二人の人柄かと思うが人の悪口が無く好感が持てる。自分たちの事は話すが、他の人の事は余り話さないスタンスが良いのだと思う。そして、たい平さんは話が上手いなと改めて感じた。それぞれの良さが出ている番組だ。

聴いていて温かく、幸せな気分になれる本当にいい番組だ。お二人の絶妙なコンビネーションが売りだと思うし、その感じが自然と伝わってくる。たい平さんはトークだけでなく絵も、歌も上手な才人、そして坂口アナは年の差があるたい平さんと丁々発止が出来る才女、称賛に値する番組だ。

非常に生き生きとした時間が流れていて、お二人とも楽しみながら関わって作り上げていると感じる番組だ。とてもクリエイティブであり、また自然に受け止め楽しむことが出来る、いいひと時を過ごすことが出来たという事で満点だ。

朝から明るい気分になれて、30分では短いくらいだ。これから長く続いていく番組だと感じる。強いて言えば、番組タイトルの最後「おかしら付き♪」は要らないのではないかと思う。その方がタイトルとして印象に残ると個人的には感じる。

編集が巧みであり密度の濃い番組だ。ながらで聴いていてもポイントは心に残るような言葉で話をしている。これはお二人が楽しみながら、そして遠慮が無い阿吽の呼吸で話をしているからだと思う。たい平さんは語りのみならず歌も上手、そして坂口アナは表現力、語彙が豊富、これからが楽しみな番組だ。

強いメッセージがあるような内容ではなく、緩く聴ける作り方になっていて非常に好感が持てた。たい平さんは大変多才で楽しい落語家であり、坂口アナは賢い中に多少天然キャラ的なところがあって非常にいいコンビだと思う。

文化放送番組審議委員は、委員長・弘兼憲史、副委員長・加藤タキ、 そして白井勝也、松永真理、荒川洋治、吉野隆、若林覚の各氏7名です。
(発言はこの順番ではありません。)

2023年5月22日
文化放送番組審議会事務局