5月24日に行われた第488回文化放送番組審議会について御報告いたします。
議題は、毎週月曜日19時30分から放送の「長尾一洋 ラジオde経営塾」です。
経営・ビジネスでの悩み事について、NIコンサルティング代表長尾一洋氏が、じっくりとコンサルティング・レクチャーする番組です。リスナーとのコミュニケーションを図りつつ、より立体的で実践的なノウハウを届けるため、経営に関する悩みをリスナーに募集する「公開コンサルティング」のコーナーと、よりわかりやすく、シンプルに経営・ビジネスの理論をレクチャーする「経営レッスンABC」のコーナーの主に2部構成をとっています。
現役で活躍するビジネスマンに、実践に近いノウハウを届ける事を目指しています。
審議委員の意見の概要
八木さんが同等な形で参加しているのがジェンダーの観点からいってもとても好感が持てた。「粗利が高く戦略的に稼げる組織にするには」というのは大きすぎる質問で、悩みや相談は具体的に落とし込んだところが無いと誰にとっても心に響かないので、ぜひ切り口を考えて投げかけたら良いと思う。
今回に関しては戦術面のみで、戦略的な視点が無かった。またコンサルティングの価値は、相手の目線で話しかけて分かり易く説明していくことにあると思う。練れていない部分もあったので、もう少し話の内容をきちんとしていけばいい番組になる可能性はある。
広告と番組がコラボレーションした優れた番組だと思うが、見方によっては少しやり過ぎの感があると思った。番組構成は分かり易く、八木さんもそつなく進行できている。企業経営者にとっての課題を提示し、その取り組み法を実践的に教えてくれるいい番組だと思うので、今後の充実、発展を期待したい。
経営の一つの方針などいろいろな原理を教えてもらえた。全体的に非常に新鮮な番組で、こういう風に経営を考えているのだとひとつの世界の一端が分かった。長尾さんの話し方は非常に上手で分かり易く声も良いので、もう少し区切りを明確にするとより理解しやすくなると思う。
雑誌で言うタイアップ広告というものが番組の中で全部出てきたという事は驚きだった。名のある方をゲストに迎えて、お互いが対談する構成なら理解できる。もう一度取り組み方を考え直してほしい。
経営に関しての難しい用語はもう少し丁寧に、例えば漢字などを説明して頂かないと理解できない部分があった。八木さんは声質も聴き方も素晴らしく適任だ。また曲にまつわる紹介がとても新鮮で良いと思った。改良点はあると思うが育ててほしい番組だ。
今回に関しては専門用語や横文字が多くて分かり難く、また、質問も漠然とした抽象的なものが多かったのでもっと具体的な内容にした方が聴き易くなると思う。経営に携わっていない方が聴いても分かるような工夫をしていって欲しい。
文化放送番組審議委員は、委員長・弘兼憲史氏、副委員長・加藤タキ氏、そして白井勝也氏、松永真理氏、荒川洋治氏、吉野隆氏、そして若林覚氏の7名です。(発言はこの順番ではありません。)
2022年6月20日
文化放送番組審議会事務局