6月27日に行われた第499回文化放送番組審議会について御報告いたします。
議題は、毎週土曜日19時00分から放送の「SAYONARA シティボーイズ」です。
80年代に人気を博した3人組コントユニット、シティボーイズは、2017年を最後に3人揃って舞台に立つ機会は実現していません。そんなシティボーイズの貴重な新作コントをラジオで披露、そして出会って50年以上経つ3人だからこそ生まれる、独特の空気感で展開されるトークを放送しています。
審議委員の意見の概要
番組タイトルもなく、いきなりラジオコントからスタートする始まりは斬新で80年代を思い出しながらシティーボーイズコントを楽しめた。ダイアリーショーはご本人が体験した実話をもとに語っていき、それについてそれぞれが突っ込みを入れていく方がユニットの面白さが出るように感じた。
3人だと話の幅が広がり、個性の衝突があって聴きごたえがある。日記のコーナーは理路整然としていない所が面白かった。ラジオコントは聴く側に想像力を求められるが、貴重なので続けてほしい。精神的、肉体的な衰えに対してシティボーイズの方がどのように取り組んでいるかも聴けると良いと思う。
この番組のリスナー層はラジオとしては大切な世代で、いい企画でもありこれからもパワーアップしていって欲しい。コントから入った際、初めは分からなかったが、聴いているうちにすごく引き込まれていって非常に面白かったが、暫く聞いていないと誰が話しているか分からなくなるので、不自然かもしれないが途中で名前を入れるなどするとリスナーの層が広くなるかもしれない。
それぞれの見方、生き方みたいなものが自ずと表れていて非常に面白い。ただ、少しとりとめが無い所があるので、もう少し締りがあってもいいと思う。近い年代の人たちの役割がどうゆう物かを、聴いている人たちに伝わってくるような気持ちで作って欲しいし、そこにこの番組の良さや可能性があると思う。
何を言いたいのか、話しているか訳が分からないが、理屈ではなく文句なしに面白かった。こういう笑いを求めていたのだと気づいた。土曜日の19時という放送時間が、リスナー層に合っているかという疑問は残ったが、とにかく笑いっぱなしで、今後にも期待をしたい。
何とも不思議な番組だという気がし、また3人と同世代なので、居酒屋で話しているような内容にとても親近感が沸いた。お笑いの中に知性が漂っているのも不思議で、絶妙なバランスで成り立っているユニットだ。コントは表情や動きで笑いを取るジャンルなので、音声だけだと面白さが伝わらずなかなか難しかった。
文化放送番組審議委員は、委員長・弘兼憲史氏、副委員長・加藤タキ氏、そして 松永真理氏、荒川洋治氏、福本容子氏、そして吉野隆氏の6名です。
2023年7月18日
文化放送番組審議会事務局