3月28日に行われた第496回文化放送番組審議会について御報告いたします。議題は毎週月曜日から金曜日、午後3時30分から放送の『西川あやの おいでよ!クリエイティ部』です。「世の中のネガティブをポジティブに変えること」をコンセプトに、昨年4月より始まりました。毎日、2名のスタジオ部員とともに番組を進行しています。今回は青木理さんとバービーさんがご出演した1月31日放送分を取り上げました。

審議委員の意見の概要

西川さんとバービーさんの声のトーンが似ていてたので、バービーさんはお笑いの特徴を出した方が良いと感じた。また、今回に関しては青木さんならではの視点が少なかったように思う。若い世代が新しい番組を作る試みは非常に良く、これからの成長が楽しみだ。

新しい時代を担っていく人たちの発想が全体に感じられた。西川さんの声は良いが、話すリズムに特徴が無い。また、長時間の番組なのでそれぞれの話が散り易い。これは恐らくシナリオが出来ていないからだと思うので、聴く側の立場になった構成にしないと聴いた後に残るものが無くなってしまうと感じる。

今回に関しては、西川さんの受け答えで少々真面目過ぎる面があり、またバービーさんの存在感が薄かったように感じた。青木さんのジャーナリストとしての発言に対して、出演者はもっと反応しても良いと思う。この番組が何をクリエイティブしたか分からず、タイトルにふさわしくないと感じる。内容ももっと鋭角的にするべきだ。

西川さんの声は嫌味を感じさせず、ストロングポイントだと思う。成長過程であることを考えながら聴きたいと思うが、各コーナーで上手く仕切れていないので、スタッフ含め再検討していただきたい。曲はもう1,2曲入れた方がそれぞれのコーナーが明確になると思う。

スタジオ部員同士のやり取りが丁々発止にならないと盛り上がらない、今回聴いた限りでは2人のスタジオ部員という構成で良いのかが疑問で、西川さんを軸にしてそれぞれ意見を戦わせるほうがもっとクリエイティブになるのではないかと思った。

印象に残ることはなかったが楽しく聴けた。月曜日から金曜日の放送なので、その日の出来不出来があると思うし、これからの発展に期待をしている。「クリエイティブ」というタイトルに違和感はない。

放送時間が長いので、バラバラ感があっても良いと思う。ただ、「今日のクリエイティ部」のコーナーは問題意識を持たせるようなものをテーマに持ってきた方が盛り上がり、面白くなると感じる。西川さんは段々女性キャスターとしてしっかりしてきたと思う。

文化放送番組審議委員は、委員長・弘兼憲史、副委員長・加藤タキ、 そして白井勝也、松永真理、荒川洋治、吉野隆、若林覚の各氏7名です。
(発言はこの順番ではありません。)

2023年4月17日
文化放送番組審議会事務局