11月22日に行われた第493回文化放送番組審議会について御報告いたします。日本民間放送連盟放送基準が一部改正され2023年4月1日に施行されることに伴い、文化放送 放送番組基準を一部変更することについて局側からの諮問があり、審議に移りました。
議題は、毎週土曜日11時から生放送の『ますだおかだ岡田圭右とアンタッチャブル柴田英嗣のおかしば』です。リスナーの悩み、怒り、悲しみに寄り添い、時には喜び、楽しさをリスナーと共有していく、超ポジティブバラエティです。

審議委員の意見の概要

自分達だけで盛り上がっていてリスナーは置いてきぼりにされたような印象が否めない、松井アナが仕切れていないのが原因ではないかと思う。笑わせる事は泣かせる事よりも難しいと思うが、リスナーも巻き込む工夫をして欲しい。

お二人の応酬がとても良いテンポで、2時間という長尺の割には気構えることなく、ゆったり聴ける番組だ。今回のテーマ『若い頃の武勇伝』に関してはやや気を遣っていただきたい点が感じられた。大喜利コーナーは面白かった。

リスナー層が漠然としているので、ターゲットを絞った方が良いと思う。昔の深夜番組の印象が強く、特に『武勇伝』の話などは土曜日の日中に聴くにはややきつかった。岡田さんの方が目立ちすぎた感じもあり、番組としての統一感を再度検討して欲しい。

突っ込み役のお二人で、非常に面白い組み合わせだが、抑え役がいないのでお気楽すぎる感じになってしまっていると思う。また、途中に入るCMと、番組の区切りが分かり難かった。『武勇伝』のコーナーは楽しめた。

個人的には7、80点の番組だ。いろいろ整えてしっかりした枠を作るとこういう笑いは出てこない、非常に自然な笑いだと思う。お二人とももっと個性的だと思うのでそれぞれが際立つ工夫があると更に良くなるはずだ。松井アナが仕切るようになると面白くなくなると感じる。番組の方向性はこれで良いと思う。

芸人の方は本当に頭の回転が速く凄いと思う。このお二人にもこれから成長して欲しいし、可能性を見出されているので、それに甘んじることなく自信をもって続けてもらいたい。松井アナの声のトーンは2人にマッチして良いと思う。

昔聴いていた深夜放送を再現しているような感じだ。今回は岡田さんがボケと突っ込みの両方をやっていてメインになっていた感じがする。柴田さんは笑い役に徹しているのか、そうなってしまったのか、岡田さんの方が目立ちすぎている感じがした。3人が笑いあっている時は言葉が聞き取れず可笑しさがこちらに伝わってこないのでしらけてしまった。

文化放送番組審議委員は、委員長・弘兼憲史、副委員長・加藤タキ、
そして白井勝也、松永真理、荒川洋治、吉野隆、若林覚の各氏7名です。
(発言はこの順番ではありません。)

2022年12月19日
文化放送番組審議会事務局