中島ヨシキ、吹き替えの魅力について語る~7月16日放送「中島ヨ式²」

中島ヨシキ、吹き替えの魅力について語る~7月16日放送「中島ヨ式²」

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文化放送超!A&G+にて毎週土曜18時30分から放送中の「中島ヨ式²」。

6月24日からDisney+で配信中の映画「ライズ~コートに輝いた希望」でタナシス・アデトクンボ役の吹き替えを務める中島。番組では収録の舞台裏や作品に対する思いを語った。

映画は、アメリカ男子プロバスケットボールリーグNBAで2度のMVPを獲得し現役のスーパースター選手として活躍するヤニス・アデトクンボと、同じくNBAで活躍する彼の兄弟たち、そして家族の絆を描いたドキュメンタリー作品。

実写の海外映画ということで、新人時代は吹き替えの仕事が多かったことを話す中島。それ故に同年代で吹き替え経験の少ない声優陣から「吹き替えってどうやるの?」と相談される事が多いらしく、

「どちらかというと今のアニメって実写映画に近いようなお芝居を求められるリアリティのある作品が主流になってきて、それが広い意味で上手いとされるお芝居になっています。吹き替えって日本語じゃない言語をむこうの役者さんが喋っているんですけど、英語の方が表現が豊かなんですよ。声色であったりボリュームの大小であったりとか音の高低であったりが」

「音色じゃなくてフレーズで表現するのが日本語で、体とか全部で表現するのが英語っていう違いがあるから、アニメで求められるナチュラルなお芝居をする方が合わないんですよ。声優の芝居はオーバーだとか、吹き替えの演技って何でそんなに誇張してやるんだとか言われてるんだけど、日本語で聞いているから違和感が出ちゃうだけで。あれを日本語として違和感なく聞こえるような演技でやると今度は顔と合わなくなってきたりするんだと思うんですよね」とTVアニメと海外映画のアフレコの違いについて話した。

また、中島自身が吹き替えの際に意識していることについて、
「自分がどうやりたいかというよりは、むこうの役者さんがやってることを日本語でどう再現するのかっていうのに重きを置くから、あまり自分の我を出さないようにっていうのは無意識のうちにやってるかもしれない」と語った。

更に、吹き替えの面白さについて中島は
「めちゃめちゃ話題作の内容を先に知れるとかじゃないですか(笑)」と冗談を挟みつつも

「声優さんはアーティストであり職人でもあると思うんですよね。だからそういう職人っぽい部分の極まりだと思うんですよね。むこうの役者さんがやってるものを吹き替えてるだけだから、一生懸命自分の気持ちを動かして感動させるお芝居をするぞっていうよりかは、再現性であったりとか違和感のないようにっていうのを考えたりとかするのは面白いかな」と話した。

さらに中国映画の吹き替えをした際に気づいたことを上げ、
「みんな早口に聞こえるなっていう。それで引く演技をしないというか。映像だけ見るとめちゃめちゃ喧嘩してんのかなっていうぐらい主張が強くて。そういった国民性や文化の違いがわかるっていうのが面白いですね」と吹き替えならではのやりがいについて語った。

『中島ヨ式²』7月16日放送分はYouTubeニジスタ chでアーカイブ配信中。

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