第24回のゲストは
株式会社ケイエンジン代表取締役社長の喜久川政樹さんです。
家を1棟建てるのに、いったい何枚のFAXがやり取りされるのか。
その数なんと、およそ250枚。
図面や見積もりなど、なんとなく想像はつくにせよ、それにしても多いですよね。
その理由は、木造住宅に携わる業者の多くが中小企業だからだと
喜久川さんは分析されていました。
寡占が進む他の業界なら、規模が大きいこともあり、
IT化などを社内で進めることができますが、この業界はそれが難しいとのこと。
また、扱う部品も多く、そのデータベースを作ることも要因だそうです。
そこで、見積もりやデザインを
インターネットを使うことで簡単にできるようにしたのが、喜久川さんのビジネス。
1週間かかっていた見積もりが5分でできる、というのは画期的ですね。
もともと、喜久川さんは当時できたばかりの第二電電に入社され、
その後、住宅業界に転身された方です。
第二電電では山の上に電波塔を建てる仕事をしていたそうで、
クマの寝床に入ってしまったことがあるというのは驚きでした。
そこで、インフラの重要性を実感したとおっしゃっていました。
喜久川さんは「自分の人生は何のためにあるのか」を考え、
「世の中に付加価値をつけること」という答えに行きついたそうです。
その上で、インフラは世の中を変えるという考えや、
いろいろな人の縁などもあり、住宅業界に飛び込んだそうです。
通信から住宅という、まったくの畑違いの業界ですが、
ギャップがあるからこそ、イノベーションが生まれるとおっしゃっていました。
喜久川さんは、イノベーションを経て、
日本がもっと笑顔で過ごせるようになってほしいと希望を持たれていました。
これまでにお越しいただいたゲストの方でも、
明るさや笑顔はよく言及されるキーワードでした。
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さて、この番組は今回をもって終了となります。
さまざまな業界のゲストの方に、幅広く貴重なお話を伺ってまいりました。
再びお会いできる機会を楽しみにしています。
半年間、ありがとうございました!