第18回のゲストは
株式会社にんべんの髙津克幸社長です。
にんべんと言えば、かつおぶしやおだしですね。
髙津社長は300年以上の歴史を持つ老舗の第13代当主です。
もともとは干物や乾物を扱っていたにんべんは、
1720年に日本橋室町に移転して、かつおぶしの問屋を始めます。
そこから、かつおぶしとの付き合いが始まるわけですね。
戦後には化学調味料の普及で売上が激減する中、
「つゆの素」「フレッシュパック」が大ヒットします。
かつおぶしを使う機会を増やすためのアイデアだったそうです。
そして、髙津社長が就任されてからは、
江戸時代の調味料「煎り酒」をリニューアルした「江戸レッシング」や
おだしを気軽に楽しむことができる「日本橋だし場」など、
新たな取り組みも始められました。
小さい頃から工場などを見たり、周囲から「会社を継ぐんだね」と言われたり、
後を継ぐことを意識させられていたとのこと。
高校を卒業する前に、「後を継がないなら家を出ていけ」と言われ、
なんとなく大学進学を選び、後を継ぐことを決断したそうです。
伝統を守る難しさは老舗ならではだと思いますが、
髙津社長は「守るべきものは守る。本流は変えないが、
いかにPRしていくのかは考える必要がある」というお考えをお持ちでした。
その具体例が「だし場」なんですね。
和食がユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産に
登録されたこともあり、今後は世界に和食が広がることを期待されていました。
海外の一般家庭にも「スシ」が登場するように、
「ダシ」も市民権を得て欲しいともおっしゃっていました。
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さて、次回のゲストは
株式会社コルクの代表取締役社長、佐渡島庸平さんです。
佐渡島さんと言えば、
週刊モーニングで「バガボンド」や「宇宙兄弟」を手掛けたスター編集者。
その佐渡島さんが作家さんのエージェント会社を設立しました。
設立の経緯や出版業界についてもお話を伺います。
お楽しみに!