17日の放送では、車いすバスケットボールのクラス分けの問題について取り上げました。
この問題は5年前にすでに始まっていたのです。
国際パラリンピック委員会の要請で、今年に入って、国際車いすバスケットボール連盟がクラス分けの基準を見直したことにより、日本からも8月、1人の女子日本代表選手が来年の東京パラリンピック出場資格を失うことが判明しました。
国際パラリンピック委員会の厳格で公正な基準なのか。
国際車いすバスケットボール連盟がこれまで実施してきた(緩い)クラス分けなのか。
この選択は、どちらを大切にするのが障害者スポーツなのかということに及ぶ大事なテーマです。
そして国際車いすバスケットボール連盟が、国際パラリンピック委員会から「東京パラリンピックから車いすバスケを除外する可能性がある」と警告されてから、ようやく重い腰を上げて、厳格な基準の見直しに舵を切った末に、東京パラリンピックを前にした大事な時期に、世界で9人の選手(日本でも女子が1人)が東京パラリンピックの参加資格を失うことになったことは明確な事実でもあります。
対象となったのは、車いすバスケの中でも比較的障害が軽い4.0点と4.5点の選手で、彼ら、彼女らは花形のプレーヤーです。
かといって、彼ら、彼女らは、健常者と一緒にプレーできるレベルではありません。
それを厳格で公正な基準という名のもと、排除してしまうのは、障害者スポーツとしてどうなのか。
ここが、非常に悩ましく、心が痛む部分です。
現時点では、世界で3人の選手が判定保留となっており、来年の東京パラリンピックで車いすバスケットボールが実施されるかどうか、わかっていません。
この車いすバスケのクラス分けの問題は、これからも出てくるテーマだと思いますので、引き続き、考えていきたいと思っています。
あと、国際パラリンピックが定めた基準に当てはまらない選手に対して「不適格な障害」という表現を使ったことに、町さんは疑問を呈していました。「(その障害が)条件に合わない」ということではないか、と。確かにその通りですね。久々の町節がさく裂していました。
さて、次回24日の放送では、イスラエルに本社があるオーカムテクノロジーズ社の日本統括責任者、柳平大輔さんに、視覚障害のある方に対して目の前にいる人、あるいは文字などを認識して、声に出して読み上げてくれる超画期的なデバイス『オーカムマイアイ2』を紹介していただきます!!
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