97回目の放送。今週もエアレース・パイロットの室屋義秀さんをお迎えします。
・室屋義秀さんのプロフィール
室屋さんは奈良県のご出身。現在は福島市在住。(1973年1月27日生まれの46歳)
幼少時からパイロットに憧れ、18歳で飛行開始。
その後10年に及ぶフリーター生活で訓練を積み重ね、2002年から国内でエアショー活動を開始します。
資金難や飛行許可、練習環境など逆境の壁に阻まれながらも挑戦し続け、2009年、世界のトップ14のみが許される「エアレース世界選手権」にアジア人初のパイロットとして参戦、最終戦スペイン・バルセロナ大会で6位に入賞します。
2016年、「千葉大会」で悲願の初優勝を遂げて、年間総合ランキングも6位になります。
2017年、「エアレース世界選手権」で全8戦中千葉大会を含む4戦で優勝、ワールドチャンピオンとなり、モータースポーツのトップカテゴリーでの総合優勝はアジア初の快挙になります。
2019年9月、シリーズのラストレース「千葉大会」で敗者復活から逆転劇で大会を優勝、シーズン総合2位も獲得し、エアレース世界選手権での有終の美を飾りました。
現在は、航空スポーツ振興のために、地上と大空を結ぶ架け橋となるべく全国で活動中。
特に、地元福島の復興支援活動や子どもプロジェクトにも積極的に参画。福島県「県民栄誉賞」「ふくしまスポーツアンバサダー」「福島市民栄誉賞」など多数受賞しています。
まず最初の質問は「一番大切にしているものは何ですか?」
まず一番は『安全』。自分の限界を超えないで勝つ負けるよりも安全であることを重視しています。
機体に乗る2時間前にルーティンを行い、徐々に体を慣らしていきます。10分前になるとコックピットに乗り込むので身体を休めたり、ウォーミングアップ等をします。
イメージトレーニングをしていると無意識で手を素早く動かしてしまうので、電車の中などで時折びっくりされることがあるそうです(笑)
事前に同じコースを飛べるのは3回ほど。1回5分ほどなので練習の一発目から集中してトレーニングをします。
さらに練習時と天候が全く違うことがあるので、メンタルを乱さないようにイメージトレーニングをしっかりとします。
続きまして「エアレースは若いほうが有利ですか?」
若いほうが反射神経がいいので有利ではあるはずですが、10年ほど練習しないと世界を目指せないので年齢層自体が高くなっています。練習したことが無意識にできる『ゾーン』のような状態をコントロールして作り出すことができるかが大事だと話します。
続きまして「ゾーンが見たことがありますか?」
今までに8勝しているのですが、そのうち4勝は完全にゾーンにはいっていて楽に勝てたそうです。それくらいのレベルでないと優勝ができないと話します。
逆に勝ちが見えてくると力が入ってしまい徐々にミスをして負けてしまう状態が続いてしまいました。
54戦のうち8勝以外は敗戦。その中で一個ずつ課題をクリアしていくことで優勝に繋がりました。
室谷さんは現在、航空スポーツ振興のために、地上と大空を結ぶ架け橋となるべく全国で活動中。特に、地元福島の復興支援活動や子どもプロジェクトにも積極的に参画されています。
この活動について今後の目標を伺いました。
航空スポーツが普及してきて、「始めたい!」と思う子供たちが増えてきました。練習できる前の子供たちには「どうすればいいか」を室谷さんなりに教えています。そののちに練習できる年齢になった子供たちの為に、練習環境を福島に整えつつあるので徐々にパイロットも増えてくれるのではないかと思います。
最後に、「このラジオを聴いている夢を追いかけているリスナーに一言メッセージ」を伺いました。
自分の場合は、夢がかなうまでやり続けようと思っていて、苦しいこともあるけど好きなことを楽しんで遊んでいる感じに近いです。そういうものが見つかってしまえば、嫌というほど頑張ってしまうと思います。
今月は室屋義秀さんにお話をゲストにお迎えしました。
「片山右京 DREAM REVIEW 」 では、みなさんからのメールやお手紙を募集しています。
メールアドレスは、ukyo@joqr.net
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皆さんからのリクエスト曲もお待ちしています。
ラジオはFM91.6/AM1134 文化放送
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