8月5日(月)ONAIR  片山右京 DREAM REVIEW レポート!!2019/08/06 18:14

今週は長さんの知らない「右京さんのF1ドライバー時代」の話からスタート。


右京さんは、中嶋悟さん、鈴木亜久里さんに次いで日本人で3人目のF1ドライバーになられました。
F1デビューは1992年、28才の時、「ラルース」チームから参戦。1993年~1996年は「ティレル」チーム、1997年は「ミナルディ」チームに移籍して、1997年シーズンをもって、F1を引退されました。

まずは「F1はカーレース最高峰のカテゴリーですが、やはり他のカテゴリーとは違うものですか?」という質問
右京さんは色々な思いでレーサーになりました。その中でF1は自分がなんでもいいから「一番になりたい」と証明ができる場所だったから特別な場所でした。

レーサーとしてのデビューは1983年の「FJ1600筑波シリーズ」。
その前にも乗用車を改造した車でサーキットを走っていたが、スピンしたりクラッシュしていたため「才能ないな」と思っていたそう。しかし辞める前に『フォーミュラーカー』に思い出で乗ったところ、コースレコードからコンマ1秒差というレコードをたたき出しました。それまで他のスポーツを色々やってもダメで、レースでも車種によっては全くダメなものがあったため「なんでもやってみないと、何が自分に合うかわからない」と話しました。

でも実際には世界でいちばんになれたわけではないし、たくさんの友達をなくしたので振り返るといい事ばかりではなく辛いことでした。悔しい思いもして引退したからレースを観たくないと思った時期もありました。
今になってみると、いろいろなことがあったけど「いい時代だったな。おれ頑張ったな。」と思えるようになったから、次の人達を応援しようと思えている。
「もし、もう一度人生やり直せるとしても、絶対もう一度レースに出て一番を目指す。それくらい車の運転が好きだからね」と少し照れながら話しました。


メールのご紹介

群馬県館林市の男性 ラジオネーム:「ヨッツマングローブ」さんからのメール

5月のゲスト、海洋冒険家の白石康次郞さんの話、なるほどと思わされました。
白石さんが「初めて世界一周に挑戦してリタイヤした時に、初めてだから失敗するのは当たり前。」と話されているのを聴いたときに、初めてのことは失敗して当たり前なんだと気付かされて、肩の荷がおりました。
実は私は51才にして、転職をして、新しい環境で仕事をしています。メモを取って、覚えようとするのですが、なかなか覚えられず、抜けることがあって、ミスすることがちょくちょくあります。その度に、20才以上年下の先輩に教えてもらうのですが、「そんなこと一度で覚えて下さいよ」という目で見られます。
自分に苛立ちを覚えながら、仕事をしていましたが、白石さんの話を聞いて、「50過ぎてから初めてのことに挑戦しているんだからしょうがない、初めてのことは失敗して当たり前、だって初めてなんから」と開き直れることが出来ました。白石さんの来年の単独世界一周ヨットレース「ヴァンデ・グローヴ」には頑張ってもらって我々、中年の希望になって欲しいです。


右京さんの答え

右京)なんでも初めてやるときはできないのは当たり前。「失敗したら恥ずかしい」という気持ちは捨てたほうがいいね。

長アナ)若い時はそういう気持ちになると思うんですけど、年齢を重ねていくとちゃんとできなきゃと考えてしまうものではないですか?

右京)知らない町に行って目的地にたどり着くのは難しいのと一緒で、新しい場所に行ったら道しるべは探すもの。じゃないと変なプレッシャーを感じちゃうしね。でも白石さんみたく明るくはっきりと言ってくれると重く感じなくていいよね。でもあれだけからッと言える人は天才的だよね。

長アナ)私みたいな凡人からすると右京さんと変わらないように見えますよ(笑)

右京)全然違う(笑)ぼくは根暗にコツコツとやっているだけだよ。白石さんみたく明るく思ってやるタイプと、僕みたいに今日を生きるために必死で自分と戦っているタイプがいるからね。

長アナ)F1の時代もそういう感じだったんですか?

右京)そうだね。自分を奮い立たせるエネルギーは、悔しさとかコンプレックスとかだったね。本当はそういうやり方は間違いなの。どんどん疲弊していくから。でも夢をかなえるときはそうやらないといけないときもあるからね。本当に息ができない苦しさでやらないと勝てないときもあるから。みんな裏ではそうやって努力しているんだよね。

長アナ)歳を重ねて初めてのことにぶつかったときは「初めてだから大丈夫」という気楽な気持ちも大事っていうことですね。

右京)もちろん。そこも知ったうえで積み重ねていくのが大事なことだと思います。

「ヨッツマングローブ」さんからリクエスト    

夢を味方に / 絢香


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