【放送第13回 岩手 岩谷堂箪笥】
人気お笑い芸人、千原せいじさんをパーソナリティに迎え、
東北在住の住みます芸人が見つけてきた
伝統工芸品の技・魅力をPRしていく番組
「千原せいじ、住みます芸人の東北6県入魂!」
アシスタントは、文化放送アナウンサー西川文野さんがつとめます!
第13回の放送に登場の住みます芸人は...
岩手県のアンダーエイジ!!
そして今回ご紹介いただいた伝統工芸品は
「岩谷堂箪笥(いわやどうたんす)」です!!
※提供:藤里木工所様
岩谷堂箪笥は、岩手県にある岩谷堂という地域で作られる箪笥で
作られるようになった始めの頃は箪笥に車輪がついていました!
それは非常時に外に持ち出しやすくするためだそうで、
つまり昔の人は貴重品の管理に箪笥を使っていたということなんです!
岩谷堂箪笥の特徴の一つは漆塗りです。
漆は国産漆の6割を占めると言われる岩手県産の漆で
何度も何度も繰り返して塗ることにより、
外観の美しさが保たれ、独特の風合いが生み出されます!
漆に朱色の顔料を混ぜて木目が消えるまで塗る「朱呂塗り」という技法で
塗られた箪笥には1000万円の値段がついたそうです!
製作に2年を費やしたそうで、
職人技が凝縮された渾身の一品ですね!
岩谷堂箪笥はゴツゴツした金具がついているのも特徴です。
金具は鋳型に鉄を流し込む方法と、職人の手彫りで模様を彫る方法があります。
模様は牡丹、家紋などの他、
オリジナルの模様を彫ってもらうことも可能で、
世界に一つだけの箪笥を作ることができます。
今回お二人が取材されたお店の職人さんは、
このような漆塗りや金具の手彫りなどを
分業せず全部の工程を一人でやって箪笥を作るため、
箪笥職人それぞれにファンがついており、
まるでアーティストのような存在になっているそうです!
また、開くのに仕掛けを解かなければならない「からくりタンス」も作られています。
中には一つの箪笥に100個以上の仕掛けが施されたものもあり、
昔の箪笥から小判が見つかったこともあるそうです!
これには千原さんも「からくりタンスはアホ厳禁って書かなあかんね!」
と仕掛けを多く施す職人の技に感心されていました!
今回は岩手県の藤里木工所様より
番組パーソナリティの千原さんに
岩谷堂箪笥の職人が手彫りした南部鉄器のストラップが贈られ、
千原さんも大満足のプレゼンとなりました!
さて、2016年9月30日より放送がスタートした
「千原せいじ、住みます芸人の東北6県入魂!」ですが、
今回の放送で最終回となります。
住みます芸人による数々の伝統工芸品のプレゼンから
新たな東北の魅力と技を発見できたのではないでしょうか?
番組は終了しますが、
日本の宝である東北の伝統工芸品はこれからも根強く息づいていきます。
今後ともぜひよろしくお願いいたします。
最後までお聞きくださり、ありがとうございました!!