番組紹介
土曜朝ワイド「ハピリー」パーソナリティを務めた玉川美沙が心機一転、新たに取組む音楽プログラム~「玉川美沙 MUSIC SELECTION」。毎週、様々な角度から特定のテーマを設定し、テーマにこだわったMUSIC SELECTIONをお届けします。玉川美沙自らが選曲に係わり、選曲した1曲1曲に込められた「想い」や「背景」を紹介していきます。 さらに、月1回のスペシャル企画としてピアニストであり作曲家の宮川彬良先生に出演頂き、毎回特定の切り口で「音楽」の楽しさや奥深さ、また時にはミステリアスさを、実演を交えて検証する“スペシャル”な放送に取組んでいきたいと考えます。
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2017年10月22日
10/21 Radio Koguuu! レポート!
レーシングドライバー、登山家、自転車大好き! 片山右京さんの登場です。
右京)おはようございます。
玉)おはようございます。そして今週、来週はスタジオにゲストをお呼びしております。今月のゲストは女子プロボクサーの藤岡菜穂子さんです。
藤岡)よろしくお願いします。
玉)右京さん。世界チャンピオンですよ。
右京)それも4階級制覇ですからね。
玉)日本人では女子でも男子でも初の4階級制覇ですよ。凄い強い人です。
右京)夢をかなえるや努力をテーマに色々聞かなくてはいけないんだけど、すごすぎてパニックになっています(笑)
子供の頃の夢ってなんでしたか?
藤岡)ありきたりですけど学校の先生とかでしたね。
玉)スポーツはずっとやっていらしたんですか?
藤岡)部活はずっとやっていました。
玉)ここら辺までは普通の方ですね(笑)
右京)じゃあ格闘技の世界に入るきっかけは何だったんですか?
藤岡)むしろ全然格闘技には興味なかったんですよ。
右京)たしかソフトボールをやっていたんですよね。
玉)それもインターハイに出るくらいかなりの腕前だったんですよね。
藤岡)そうですね。だからそのまま大人になってもソフトボールをやるんだと思っていました。
右京)ソフトボールって言ったらオリンピックでも花形の競技ですからね。
藤岡)メダルを狙えるスポーツですからね。オリンピックを目指していました。
玉)なぜソフトボールをやっている女子がボクシングと出会ったのでしょうか?
藤岡)ソフトボールの実業団時代に挫折をしまして、自信を無くしてしまったんですよ。このままだと人生がつまらなくなるなと思ったし、何か自信をつけたいなと思ってボクシングの世界に行きました。飛びすぎですか?(笑)
玉)本人が言ってくれたので良かった!飛びすぎですよね(笑)
右京)飛びすぎ(笑) でも何かを見たとか、誰かを見たとかきっかけは?
藤岡)男性はそうですよね。でも全くないんです(笑)
右京)今でこそテレビで女子ボクシングとか見たりするから認識はしているけどね。
玉)藤岡さんがボクシングをはじめたのが1999年と伺っていますので、その時間から考えてもそんなに日本人女子ボクサーの認知度はなかったですよね。
藤岡)むしろ全然知らなかったですね。
右京)自転車がマイナーだと卑下しているけど、女子プロボクシングのほうが人数いないよね。
藤岡)マイナーですね。
玉)ボクシングという競技は誰でも知っているような世界ですけど、その中で女子プロボクシングとなると思っている以上についていけてない世界ですよね。
右京)あんなにハードで過酷な世界に行こうと思うのもすごいし、普通だったらやってもすぐ辞めちゃうからね。だってやっぱり痛いでしょ?
藤岡)痛いですよ。痛いのが好きなわけでもないです(笑)
玉)そこ大事ですね(笑)だから痛い思いをしたくないから強いのかもしれないですね。
右京)「蝶のように舞い、蜂のように刺す」の理論だね。
藤岡)もらわずに打つのが理想です。
玉)現在戦績はプロになられてから18戦16勝7KO。そして4階級制覇です。面白くなってきちゃう感じですか。
藤岡)そうですね。アマチュア時代に初めてデビュー戦で‟人を殴り倒す"のを経験して病みつきになりましたね(笑)
玉)経験できないことですよね。格闘技をしないと経験できないですから。
右京)本音なんだね。でもそれが仕事になるんだからね。
玉)拳で戦うわけですからね。試合に向けてのハードな練習はやっぱり減量ですか?
藤岡)減量とスパーリングですね。
玉)ロッキーの世界を想像してしまいますけど。
藤岡)あそこまでハードではないですね(笑)
玉)やることは男性も女性もボクシングにおいてはやることが同じでしょうからね。
藤岡)そうですね。
玉)今日本の女子プロボクサーの方はどれくらいいらっしゃるんですか?
藤岡)ライセンスを持っているのは大体100人くらいで、そのうちちゃんと1年に一回試合をしている人は70人くらいと聞いていますね。
右京)でも日本だけの話じゃなくて世界中の人が同じ場所を目指すわけだから、、、やっぱり叩かれるから痛いよね(笑)
藤岡)痛いです(笑)
玉)ほかの国を見ると日本より層の厚い国はあるんですか?
藤岡)メキシコが一番多くて、アルゼンチン、アメリカ、その次が日本と聞いています。
玉)そうやって聞くと層の厚さは下ではない気がしますね。ボクシングを始めたからこそ世界を転戦するようになられたんですよね。英語とかはどうでしたか?
藤岡)英語はもう忘れました(笑)一時は話せたんですけどね。
玉)やっぱり勉強されたんですか?
藤岡)ワーキングホリデーでオーストラリアに1年住んでたことがあったので。
右京)それでもボクシングじゃないでしょ?
藤岡)そうです。遊びです(笑)
玉)色々な経験がここに集約されているんですね。
右京)それでなんで最後ボクシングジムの門を叩く事になったのか。竹原さんとか、畑山さんのような一流の方のもとでね。
藤岡)まさかテレビで見ていた方のジムに入るとは夢にも思っていなかったです。
右京)僕も実は「ファイトクラブ」見ていた時、始めようかと思ったもん。
玉)本当ですか?(笑)
右京)ボクシングにはやっぱり憧れていて、語弊があるけど、もちろん暴力はいけないけどこれはスポーツだから。喧嘩して人を初めて殴ったときの夜って拳に残っているのよ。このアドレナリンの出方は、F-1で初めて350キロとかで初めて曲がった日の夜と近いと思うんだよね。
藤岡)やっぱり試合の日は勝敗にかかわらず興奮して寝れないですからね。
右京)昔はヘミングウェイが男のスポーツとして「闘牛士」「登山家」「レーサー」「ボクサー」と言って真の戦うスポーツとか言われたけど、今は脳のダメージがあって危ないから禁止とか言われるけど、それを女性がその世界でグローブを交えるんですからね。
玉)同じ女性として一つ是非伺いたいんですが。本当に失礼ですが、藤岡さんはそんなにお若くないですよね。大変失礼ですが今40代ですよね。
藤岡)42ですね。
右京)若く見えるね。28歳くらいかと思った。
玉)見た目はものすごく若く見えるんですけど、ボクサーは男性を含めて現役の方は若い時にピークが来るスポーツですよね?
藤岡)男性は特にね。20代のスポーツと言われていますからね。
玉)そう考えると、プロに転向されてタイトルを獲っていく段階で既に30代を超えてらしたわけですよね。
藤岡)そうです。33でプロライセンスを取りました。
玉)そこから世界を目指していくということは、三十路から四十路に向けての挑戦ですよね。
藤岡)そうですね(笑)こんなに長くやると思ってなかったですからね。
玉)女性もそうですけど、いろんな意味で体力を作っていかなくてはいけない。
いい体にしていくのに不安とかはなかったですか?
藤岡)40歳になるときに周りからは「40歳になるのに」とかは言われて、自分では意識していないつもりだったんだけど、夢で走るんだけど前に進まない夢を見たりしたので知らないうちにプレッシャーにはなっていたんでしょうね。
右京)俺の経験上38歳から40歳になっても変わらないよ。トレーニングをしていれば筋肉は裏切らないからね。
玉)これは同意しますか(笑)
藤岡)いい言葉ですね(笑)
右京)段々自分でブレーキかけてきて、めんどくさくなって努力をやめて時間のせいにしたり、お金のせいにしたりして本当に歳を取っていくのよ。そうじゃなくても「もっとかかって来なさい」みたいに常に臨戦態勢にしておけばいいのよ。本当は65歳くらいまで衰えないはずなんだから。
藤岡)40歳を超えると体力より気持ちのほうが大きくなってくると思いますよ。
右京)俺なんて自分の辞書から「痛み」とか「風邪」を全部削除したもん。そうしたら本当に風邪ひかなくなったしね。ちょっとぼーっとしても全部気のせいにしている。
藤岡)いいですね(笑)
玉)気持ちをずっと保ち続けるのがまずは大事ということですね。
藤岡)まずは試合が決まらないとモチベーションは難しいですね。
玉)マッチメークが難しいんですか?
藤岡)肩書が増えてくるとさらにマッチメークが難しくなるんですよ。
玉)既に4階級制覇しているからですね!
藤岡)避けられるようになるんですよ。
右京)「女版パッキャオ」だ。
藤岡)ありがたいです。要注意人物になってなかなか戦ってくれないんですよ。
玉)4階級制覇しているこそ苦労していることを来週はお聞きしたいと思います。ゲストの方に1曲選んでいただいているのですが、藤岡さんの1曲は何でしょうか。
右京)興味ありますね。
藤岡)では入場曲をお願いします。
玉)藤岡さん、右京さんどうもありがとうございました。来週もよろしくお願いいたします。
右京&藤岡)ありがとうございました。
番組では皆さんからの質問を受け付けています。
自転車に関すること、健康やエコに関すること、チャレンジしたいこと、チャレンジしていること、右京さんに相談したいことなど何でもOKです。
メールの方は、 tama@joqr.net
ハガキの方は、〒105-8002 文化放送 【玉川美沙ハピリー Radio Koguuu】までどうぞ!
今週の一曲
M BREAK THE ICE / BRITNEY SPEARS
