番組紹介
土曜朝ワイド「ハピリー」パーソナリティを務めた玉川美沙が心機一転、新たに取組む音楽プログラム~「玉川美沙 MUSIC SELECTION」。毎週、様々な角度から特定のテーマを設定し、テーマにこだわったMUSIC SELECTIONをお届けします。玉川美沙自らが選曲に係わり、選曲した1曲1曲に込められた「想い」や「背景」を紹介していきます。 さらに、月1回のスペシャル企画としてピアニストであり作曲家の宮川彬良先生に出演頂き、毎回特定の切り口で「音楽」の楽しさや奥深さ、また時にはミステリアスさを、実演を交えて検証する“スペシャル”な放送に取組んでいきたいと考えます。
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2017年10月28日
10/28 Radio Koguuu! レポート!
レーシングドライバー、登山家、自転車大好き! 片山右京さんの登場です。
右京)おはようございます。
玉)おはようございます。そして今月のゲスト、先週今週とスタジオには女子プロボクサーの藤岡奈穂子さんをお招きしています。
藤岡)よろしくお願いします。
玉)日本人初4階級制覇の世界チャンプでございます。
右京)ちょっとチャンピオンベルトにまつわる話を聞いたんですけど。
玉)今日もチャンピオンベルトを持ってきてもらっていますね。4階級制覇ってことは4本ベルトを持っているってことですか?
藤岡)持っています。
右京)でも実はそのチャンピオンベルトは「買い取り制」だったんです。こんな世界ある?(笑)
玉)レースの世界でもそういうのあるんですか?
右京)優勝してトロフィーもらってシャンパンあけた後に「トロフィー買い取りだからね」って言われたら、そのトロフィーで主催者は頭叩かれるよ(笑)
玉)そうですよね!持って帰れますよね(笑)ボクシングの世界は「ベルトいるんだったら買い取りね」ってことですか?
藤岡)そうですね。買わないチャンピオンがいるかはわからないですけどね(笑)
玉)勝ったのに買わされるんですか?
藤岡)リングの上でベルトを巻くのは、挑戦者の場合はチャンピオンのベルトを一時的にお借りする形で、リングを降りたら帰さないといけないんですよ。買い取ってからベルトが手元に届くまでに1か月くらいかかるので、あいさつ回りがしづらいんです(笑)
玉)本当ですよ!自分の物なのにお金払わないといけないわけですからね!ちなみにいくらくらいですか、、、?
右京)お金の話は下世話だから駄目だよ(笑)でも意外と高いからびっくりしたけどね。
玉)4本持っているということは、4回お金払っているわけですね。
藤岡)ありがたいことに自分ではまだお金を出したことはないです。スポンサーの方だったりジムに払ってもらえていますね。
右京)せめてファイトマネーで相殺してくださいって感じだよね。
藤岡)ファイトマネーなくなってしまいますよ(笑)
玉)知り合いにボクサーの方がいてファイトマネーのお話も聞いたことがあるんですけど、ボクシングの世界は本当に過酷なんですよ!興業が!
右京)痛いでしょ。減量があるでしょ。世界チャンプになってもベルトにお金払わないといけないでしょ。
藤岡)ドMとしか思えないですよね(笑)
右京)おじいちゃんみたいに言うけど「もう辞めなさい」だね。でもこれからオリンピックでサーフィンやらボルダリングが入ってくるように、ダイバーシティと言われるみたいに、下手したら女性のほうが仕事していて強いからね。多分最初のパイオニアの人は苦労するよね。
玉)まさに日本女子プロボクシングのパイオニアですもんね。先週のラストに「マッチメークが大変になってくる」という話があったじゃないですか。世界戦ですから日本以外の国の方との試合自体がマッチメークしにくいというのは伺ったことがあるんですけど、なおかつ4つもベルトを持っている方ですから、余計に「あいつとは戦いたくない」という人が多い中具体的にどんな苦労が多いんですか?
藤岡)チャンピオンに挑戦する形ですと、取り敢えず手当たり次第にオファーをします。大体メキシコとか中米の方が多いんですけど、「戦う」と言ってから全然契約書が来なかったり、しまいには減量だけしていたんですけどいきなり「試合をやりません」と言ってきたりもありましたね。
右京)何の理由で試合が流れちゃうの?向こうの人が減量できなかったとか?
藤岡)どういう理由かはわからないですね。やりたくないのか、お金が集まらなかったか。
玉)これちょっと我々には想像絶する世界ですね。
右京)せっかく一生懸命減量したり、気持ち高めて行ったら「試合中止だよ」って言われるわけだもんね。
藤岡)都合が悪くなると向こうのプロモーターと連絡が取れなくなるんですよ(笑)
玉)おかしい(笑)本当は9月の頭くらいに新たな試合が決まっていたんですよね。5階級目ってことですよね。
藤岡)本当はその予定でしたね。しかもその試合が決まったのも試合やる3週間前とかに連絡来て、急遽減量とスパーリングをして、1週間前に会場のプエルトリコに入ったんですよ。2週間前は減量がきつくてゲソゲソになりながらやっていて、毎日「まだなの?」って連絡とっていたんですけど予定の1週間前に「やらない」って連絡が来ました(笑)
右京)ワイルドを通り越しているね(笑)自転車の世界でもゴールした後に泊まる予定のホテルに行ったら取れていなくて、そこから200キロ位離れた場所のホテルまで行って「なんて世界だ!」って言っていたけど、これくらいで文句言っちゃだめだね(笑)
藤岡)メキシコとかドイツで試合したときは、空港に着いたその日にホテルが取れていなくて、無駄に移動させられたりとかいっぱいありますね。
右京)ここまで言ってはダメだけど、勘ぐるとわざと疲れさせるためにとかあるよね。
藤岡)それはありますね。完全にアウェーなんで。
右京)スポーツの世界は「そこまでやるのか」っていうのがあるっていうもんね。
玉)試されますね。
藤岡)強くなりますよ。
玉)この話を笑顔で話しますからね。
藤岡)ネタなんで(笑)
玉)でも流石に先月1週間前にないってなったときはネタとは思えなかったでしょ?(笑)
藤岡)いやでもネタだなって。食べれるって思いました(笑)
玉)これを使って(笑)こうやってラジオで話すネタとしてね(笑)
藤岡)減量がないから好きなだけ食べれるなって思いました。
右京)計量が終わったら好きなだけ食べていいんだっけ?
藤岡)大丈夫ですね。
右京)でもずっと減量していたわけだから胃が受け付けないとかあるよね。
藤岡)やっぱり胃腸が弱っていると思うので、急に油物とかは食べれないですね。
玉)そのへんの食事とかは凄く管理されていますよね。
藤岡)実はそんなに。あんまり気にしていない方ではあります。
玉)トレーニングの一つとして考えると、食事で自分の体を作りやすくなるというのはありますか?
藤岡)そうですね。やっぱり食事は重要だと思いますよ。
玉)きっと我々にも使える情報だと思うのでね。
右京)全然理由が違うでしょ(笑)見栄えの為でしょ。
玉)私は見栄えじゃないです。体力低下に抗いたいんですよ(笑)
右京)でもね不謹慎だと思う(笑)本当だったら筋肉の破壊と再生の繰り返しだからタンパク質とか食べないといけないんだけど、食べれないからね。
藤岡)グラムの世界ですからね。
玉)水を一滴飲んでも体重が増えると思いながらしばらく過ごすんですもんね。
先月の試合はなくなってしまいましたけど、改めて5階級制覇にチャレンジするというのは諦めてないんですよね。
藤岡)だからこそ現役を続けていますし、もう一つ新たな目標としてアメリカのラスベガスで試合をしたいというのはあります。
右京)それこそ映画みたいだから派手なところでやりたいよね。
藤岡)今まで男子はラスベガスで女子はメキシコというイメージだったんですけど、この前男子のビッグマッチがラスベガスであって、その前座の試合が女子の試合で、テレビにも映っていたんですよ。なので夢じゃないなと、自分にも可能性があるなと思いました。
玉)女子がラスベガスのリングに上がったんですね!
藤岡)だからそこを目指したい。そこは階級うんぬんではなくやれる試合をやりたい。ノンタイトルでもいいです。
玉)見せたいということですね。
藤岡)女子選手がラスベガスで試合をできるということを見せたいですね。
玉)鳥肌が立った!
右京)鳥肌立ったね!前人未到の領域に入って行ったり、年齢的な物の焦りとかはあるけど、誰もたどり着いていない領域で4階級や5階級やら行くわけだからね。
玉)藤岡さんの試合みたいですね!
藤岡)ぜひ。日本でやるときはいつも後楽園ホールです。
玉)ボクシングと言えば後楽園ホールですからね。つい声が出る場所ですね。
藤岡)もしかしたら12月に試合があるかもしれないので、ぜひ。
右京)玉ちゃん観に行こう!
玉)行きます!それはどういった試合ですか?
藤岡)今からマッチメークなのでまだわからないです。でも何かしらのタイトルはやりたいですね。
玉)ラスベガスへの軌跡の一つとしてね!是非その情報が入るのを楽しみにしています。12月後楽園ホールで藤岡奈穂子選手の何かしらのタイトルマッチがあるかもしれません(笑)
右京)取り敢えずパイオニアとしてこれからも先頭を走り続けてほしいです。
玉)そしていつかラスベガスで試合を決めて、みんなでツアー組みたいですね!
右京)そこでカジノでお金を使いすぎないようにね(笑)
玉)そこで勝ってベルトを買うんですよ(笑)
藤岡)お金増やしてね(笑)
玉)藤岡さん、右京さんどうもありがとうございました。
右京&藤岡)ありがとうございました。
番組では皆さんからの質問を受け付けています。
自転車に関すること、健康やエコに関すること、チャレンジしたいこと、チャレンジしていること、右京さんに相談したいことなど何でもOKです。
メールの方は、 tama@joqr.net
ハガキの方は、〒105-8002 文化放送 【玉川美沙ハピリー Radio Koguuu】までどうぞ!
今週の一曲
M 同じ空の下 / 高橋優
今、ヨミガエルものって何?
今朝7時00分の浜松町の気温が14.5℃。今にも雨が降り出しそうな曇り空。
先週に引き続き、季節外れの台風の動きが気になる週末になりました。
今週のハピリーのテーマは「ヨミガエル」。
一世を風靡しながら表舞台から姿を消してしまったものが今再び注目を集めているものを
ピックアップしました。
まずは「カセットテープ」。
昔は時間を計算しながらマイカセットを作って、46分テープに収めたものでした。
しかし、CDの台頭によって市場は縮小しさらにmp3などの音楽ファイルの出現で
その存在さえ消されてしまい、
演歌のテープでしかその姿を見なくなってしまったカセットテープ。
昔は様々な種類のカセットテープの種類がありましたが、
現在はノーマルテープしか生産されておらず、
国内では日立マクセルだけがカセットテープを作っているそうです。
そんなカセットがブームを呼び、曲飛ばしや頭出しの面倒くさいにもかかわらず、
デジタル世代の若者に人気を集めています。
その理由を探るべく、2015年に中目黒にカセットテープ専門店をオープンさせた
「ワルツ」のオーナー、角田太郎さんに取材してきました。
角田さんは、「デジタルで聞く音楽体験は試聴で、カセットテープで音楽を
聴くことは、再生ボタンを押すという手間が伴うことで、
ちゃんと音楽に向き合う」ことになっていると語っていました。
角田さにわく、「カセットカルチャーはりバイバルではなく、若者はもちろんのこと
過去にカセットテープで聞いていた世代にとっても新たな体験である」と。
というのも、昔、カセットテープは録音メディアとして使われていて、
レコードが買えなかったので、レンタルしてきて、
録音するというのが主だった使われ方でしたが、
今はミュージックテープの時代で、当時購入出来なかった高価なラジカセで、
ミュージックテープを聴くという、当時出来なかった体験を今しているから
リバイバルとは考えていないそうです。
今は新曲のミュージックテープが昔のようにリリースされて販売されています。
気になる方は是非、中目黒の「ワルツ」へ足を運んでみて下さい。
店内にはウォークマンをはじめ、リペアされたラジカセが当時の価格で販売されていました。
つづいて「マッチを擦る」という行為。
今はマッチを擦ることは少なくなっているのではないでしょうか。
マッチを擦ることに新たな価値を加えて、そのマッチを擦る行為を未来に引き継いでいきたいと
考えて、商品開発をしているのが、マッチメーカーの人間ではなく、
神戸のトランクデザインというデザイン会社の代表でアートディレクターの堀内康広さん。
単純に古い物を懐かしんで、現代にヨミガエラセルのではなく、デザインによって
「喜び」や「楽しさ」といった新しい価値を加えて、マッチを擦るという行為を残そうとして
「hibi」というマッチを開発しました。
「hibi」はマッチを付けて火をつけるマッチではなく、
(もちろん、火をつけることも出来ます)
火をつけて火が消えると軸の部分がお香になっているので、
10分間香りが漂うという「着火機能付きお香」なんです。
製造しているのは神戸マッチ株式会社で、「マッチが主役でなくもいい。
ただマッチのルーツを語り継いでいきたい」ということで、
3年半の年月をかけて開発したそうです。
そして、今年も東武の大樹が話題になりましたが、SLの復活に尽力している
鳥取県の東部を走っている若桜鉄道の車両係長、谷口剛史さんが鳥取から
浜松町のスタジオにお越しいただきました。
若桜鉄道は、周辺人口の減少から経営悪化が悪化し、
なんとか鉄道を利用する人を増やして、観光客を増やして
経営再建の起爆剤としてSLの復元させて、走らせることに成功させました。
谷口さんは、全国にある走っていないSLを動かすために
SL復元技術を伝承するために、日本全国を飛び回っています。
現在、谷口さんは神奈川県山北のD52や栃木県真岡鉄道のD51の修復に携わっています。
谷口さんは動いているSLを子供たちに見せることで、
SLが後世に伝えられることになるので、SLを「ヨミガエラセル」ために頑張っています。
今日のハピリーくらしっくでは、
宮川彬良先生の年末恒例の年越しコンサート「超ジルベスタ―コンサート」で
やってみたい新企画の発表の場となりました。
大晦日のコンサートは「新日本フィルハーモニー交響楽団」と一緒にコンサートを
行っているのですが、「新日本フィルハーモニー交響楽団」ではパトロンを
募集しています。
パトロンの募集システムをパトロネージュ・システムと呼んでいるそうですが、
今年は「新日本フィルハーモニー交響楽団」のパトロンになってくれた企業や
個人の名前を盛り込んだ歌を80名の合唱団とともにコンサートで披露することを考えています。
今日はそのデモのお披露目になったわけですが、
賛同される方は、すみだトリフォ二―ホールで12月31日15時から行わる
「超ジルベスタ―コンサート」のチケットを購入して、コンサートを聴きに来て下さい。
問い合わせは新日本フィル・チケットボックス03-5610-3815まで。
来週はふたたびダイナマイト・シャカリキ・サーカスと共にぼやきのブルースを行います。
リスナーのみなさんの「言ってもしょうがないこと」
もしくは「どうして言わなきゃ気が済まない」を募集します。
みなさんからのボヤキをブルースで披露します。
お楽しみに。
そして、11月3日の浜祭ですが、玉川さんは12時~文化放送の物販ブースで
「ホンビノス貝の佃煮」の売り子として登場します。
みなさん、浜祭でお会いしましょう。お待ちしています。
2017年10月22日
10/21 Radio Koguuu! レポート!
レーシングドライバー、登山家、自転車大好き! 片山右京さんの登場です。
右京)おはようございます。
玉)おはようございます。そして今週、来週はスタジオにゲストをお呼びしております。今月のゲストは女子プロボクサーの藤岡菜穂子さんです。
藤岡)よろしくお願いします。
玉)右京さん。世界チャンピオンですよ。
右京)それも4階級制覇ですからね。
玉)日本人では女子でも男子でも初の4階級制覇ですよ。凄い強い人です。
右京)夢をかなえるや努力をテーマに色々聞かなくてはいけないんだけど、すごすぎてパニックになっています(笑)
子供の頃の夢ってなんでしたか?
藤岡)ありきたりですけど学校の先生とかでしたね。
玉)スポーツはずっとやっていらしたんですか?
藤岡)部活はずっとやっていました。
玉)ここら辺までは普通の方ですね(笑)
右京)じゃあ格闘技の世界に入るきっかけは何だったんですか?
藤岡)むしろ全然格闘技には興味なかったんですよ。
右京)たしかソフトボールをやっていたんですよね。
玉)それもインターハイに出るくらいかなりの腕前だったんですよね。
藤岡)そうですね。だからそのまま大人になってもソフトボールをやるんだと思っていました。
右京)ソフトボールって言ったらオリンピックでも花形の競技ですからね。
藤岡)メダルを狙えるスポーツですからね。オリンピックを目指していました。
玉)なぜソフトボールをやっている女子がボクシングと出会ったのでしょうか?
藤岡)ソフトボールの実業団時代に挫折をしまして、自信を無くしてしまったんですよ。このままだと人生がつまらなくなるなと思ったし、何か自信をつけたいなと思ってボクシングの世界に行きました。飛びすぎですか?(笑)
玉)本人が言ってくれたので良かった!飛びすぎですよね(笑)
右京)飛びすぎ(笑) でも何かを見たとか、誰かを見たとかきっかけは?
藤岡)男性はそうですよね。でも全くないんです(笑)
右京)今でこそテレビで女子ボクシングとか見たりするから認識はしているけどね。
玉)藤岡さんがボクシングをはじめたのが1999年と伺っていますので、その時間から考えてもそんなに日本人女子ボクサーの認知度はなかったですよね。
藤岡)むしろ全然知らなかったですね。
右京)自転車がマイナーだと卑下しているけど、女子プロボクシングのほうが人数いないよね。
藤岡)マイナーですね。
玉)ボクシングという競技は誰でも知っているような世界ですけど、その中で女子プロボクシングとなると思っている以上についていけてない世界ですよね。
右京)あんなにハードで過酷な世界に行こうと思うのもすごいし、普通だったらやってもすぐ辞めちゃうからね。だってやっぱり痛いでしょ?
藤岡)痛いですよ。痛いのが好きなわけでもないです(笑)
玉)そこ大事ですね(笑)だから痛い思いをしたくないから強いのかもしれないですね。
右京)「蝶のように舞い、蜂のように刺す」の理論だね。
藤岡)もらわずに打つのが理想です。
玉)現在戦績はプロになられてから18戦16勝7KO。そして4階級制覇です。面白くなってきちゃう感じですか。
藤岡)そうですね。アマチュア時代に初めてデビュー戦で‟人を殴り倒す"のを経験して病みつきになりましたね(笑)
玉)経験できないことですよね。格闘技をしないと経験できないですから。
右京)本音なんだね。でもそれが仕事になるんだからね。
玉)拳で戦うわけですからね。試合に向けてのハードな練習はやっぱり減量ですか?
藤岡)減量とスパーリングですね。
玉)ロッキーの世界を想像してしまいますけど。
藤岡)あそこまでハードではないですね(笑)
玉)やることは男性も女性もボクシングにおいてはやることが同じでしょうからね。
藤岡)そうですね。
玉)今日本の女子プロボクサーの方はどれくらいいらっしゃるんですか?
藤岡)ライセンスを持っているのは大体100人くらいで、そのうちちゃんと1年に一回試合をしている人は70人くらいと聞いていますね。
右京)でも日本だけの話じゃなくて世界中の人が同じ場所を目指すわけだから、、、やっぱり叩かれるから痛いよね(笑)
藤岡)痛いです(笑)
玉)ほかの国を見ると日本より層の厚い国はあるんですか?
藤岡)メキシコが一番多くて、アルゼンチン、アメリカ、その次が日本と聞いています。
玉)そうやって聞くと層の厚さは下ではない気がしますね。ボクシングを始めたからこそ世界を転戦するようになられたんですよね。英語とかはどうでしたか?
藤岡)英語はもう忘れました(笑)一時は話せたんですけどね。
玉)やっぱり勉強されたんですか?
藤岡)ワーキングホリデーでオーストラリアに1年住んでたことがあったので。
右京)それでもボクシングじゃないでしょ?
藤岡)そうです。遊びです(笑)
玉)色々な経験がここに集約されているんですね。
右京)それでなんで最後ボクシングジムの門を叩く事になったのか。竹原さんとか、畑山さんのような一流の方のもとでね。
藤岡)まさかテレビで見ていた方のジムに入るとは夢にも思っていなかったです。
右京)僕も実は「ファイトクラブ」見ていた時、始めようかと思ったもん。
玉)本当ですか?(笑)
右京)ボクシングにはやっぱり憧れていて、語弊があるけど、もちろん暴力はいけないけどこれはスポーツだから。喧嘩して人を初めて殴ったときの夜って拳に残っているのよ。このアドレナリンの出方は、F-1で初めて350キロとかで初めて曲がった日の夜と近いと思うんだよね。
藤岡)やっぱり試合の日は勝敗にかかわらず興奮して寝れないですからね。
右京)昔はヘミングウェイが男のスポーツとして「闘牛士」「登山家」「レーサー」「ボクサー」と言って真の戦うスポーツとか言われたけど、今は脳のダメージがあって危ないから禁止とか言われるけど、それを女性がその世界でグローブを交えるんですからね。
玉)同じ女性として一つ是非伺いたいんですが。本当に失礼ですが、藤岡さんはそんなにお若くないですよね。大変失礼ですが今40代ですよね。
藤岡)42ですね。
右京)若く見えるね。28歳くらいかと思った。
玉)見た目はものすごく若く見えるんですけど、ボクサーは男性を含めて現役の方は若い時にピークが来るスポーツですよね?
藤岡)男性は特にね。20代のスポーツと言われていますからね。
玉)そう考えると、プロに転向されてタイトルを獲っていく段階で既に30代を超えてらしたわけですよね。
藤岡)そうです。33でプロライセンスを取りました。
玉)そこから世界を目指していくということは、三十路から四十路に向けての挑戦ですよね。
藤岡)そうですね(笑)こんなに長くやると思ってなかったですからね。
玉)女性もそうですけど、いろんな意味で体力を作っていかなくてはいけない。
いい体にしていくのに不安とかはなかったですか?
藤岡)40歳になるときに周りからは「40歳になるのに」とかは言われて、自分では意識していないつもりだったんだけど、夢で走るんだけど前に進まない夢を見たりしたので知らないうちにプレッシャーにはなっていたんでしょうね。
右京)俺の経験上38歳から40歳になっても変わらないよ。トレーニングをしていれば筋肉は裏切らないからね。
玉)これは同意しますか(笑)
藤岡)いい言葉ですね(笑)
右京)段々自分でブレーキかけてきて、めんどくさくなって努力をやめて時間のせいにしたり、お金のせいにしたりして本当に歳を取っていくのよ。そうじゃなくても「もっとかかって来なさい」みたいに常に臨戦態勢にしておけばいいのよ。本当は65歳くらいまで衰えないはずなんだから。
藤岡)40歳を超えると体力より気持ちのほうが大きくなってくると思いますよ。
右京)俺なんて自分の辞書から「痛み」とか「風邪」を全部削除したもん。そうしたら本当に風邪ひかなくなったしね。ちょっとぼーっとしても全部気のせいにしている。
藤岡)いいですね(笑)
玉)気持ちをずっと保ち続けるのがまずは大事ということですね。
藤岡)まずは試合が決まらないとモチベーションは難しいですね。
玉)マッチメークが難しいんですか?
藤岡)肩書が増えてくるとさらにマッチメークが難しくなるんですよ。
玉)既に4階級制覇しているからですね!
藤岡)避けられるようになるんですよ。
右京)「女版パッキャオ」だ。
藤岡)ありがたいです。要注意人物になってなかなか戦ってくれないんですよ。
玉)4階級制覇しているこそ苦労していることを来週はお聞きしたいと思います。ゲストの方に1曲選んでいただいているのですが、藤岡さんの1曲は何でしょうか。
右京)興味ありますね。
藤岡)では入場曲をお願いします。
玉)藤岡さん、右京さんどうもありがとうございました。来週もよろしくお願いいたします。
右京&藤岡)ありがとうございました。
番組では皆さんからの質問を受け付けています。
自転車に関すること、健康やエコに関すること、チャレンジしたいこと、チャレンジしていること、右京さんに相談したいことなど何でもOKです。
メールの方は、 tama@joqr.net
ハガキの方は、〒105-8002 文化放送 【玉川美沙ハピリー Radio Koguuu】までどうぞ!
今週の一曲
M BREAK THE ICE / BRITNEY SPEARS