放送ではお話していませんでしたが、5月26日(火)参議院議員会館で【禁演落語を聴く会】が行われました。
え?きんえん落語??
禁煙?たばこ吸えないの?
(違います)
『禁演落語』
―― 戦時中、事実上、上演を禁じられた落語の演目。
時局柄ふさわしくないと見なされた演目ということですが...
いったい、どんなものがあるのでしょう。
林家たい平師匠が、新幹線の中でたまたま福島みずほさんに出会い、「禁演落語」のお話になったそうです。
それを聞いた福島みずほさんが、
「これは議員の先生や皆さんにもぜひ聞いてもらいたい!」となり、超党派議員の皆さんによる『禁演落語』を聴く会が参議院議員会館で行われたのです。
もちろんお話しするのは林家たい平師匠
今回お話しされた演目は... 「お見立て」でした。
そう、吉原遊廓を舞台にしたお話。花魁が登場します。
禁演落語にはどんな種類のお話しがあるかというと、廓話、花柳界(茶屋)、妾、間男、艶笑、残酷...ざっとこんな感じ。
恥ずかしながら、私は、落語で「規制された演目」があることを初めて知りましたし、
それに加え、このようなお話がなぜ?だめなの?と不思議に思ってしまいました。
たい平師匠の「お見立て」は、ウィットに富んでいて、随所で笑いが起き、会場は大いに盛り上がりました。
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インターネットを開けばすぐ映像が見られる、そんな時代。
昔は音だけでいろんな想像を巡らせた。
【落語】は特にそう。想像は人を豊かにした。
ただ、舞台が吉原遊廓だというだけでひとくくりにされて自主規制になったお話。
楽しい落語を聴いて、今は平和だなあと思えたらと師匠はおっしゃいました。
それをきいて、今を噛みしめるわたしでした。
落語のみならず多才な才能を発揮するたい平さんの魅力を存分に伝えつつ、一日を「大安吉日」のように縁起良く、明るく楽しく過ごすためのヒントがぎっしりと詰まった、朝から元気になれる30分のトークプログラムです。