13年前期G1実況全集

13年前期のG1全集です 実況音声をおたのしみください

レース

勝ち馬

勝利騎手

第30回フェブラリーステークス

グレープブランデー

浜中俊

第43回高松宮記念

ロードカナロア

岩田康誠

第73回桜花賞

アユサン

クリスチャン・デムーロ

第73回皐月賞

ロゴタイプ

ミルコ・デムーロ

第146回天皇賞(春)

フェノーメノ

蛯名正義

第18回NHKマイルカップ

マイネルホウオウ

柴田大知

第8回ヴィクトリアマイル

ヴィルシーナ

内田博幸

第74回優駿牝馬(オークス)

メイショウマンボ

武幸四郎

第80回東京優駿(日本ダービー)

キズナ

武豊

第63回安田記念

ロードカナロア

岩田康誠

第54回宝塚記念

ゴールドシップ

内田博幸


13年春のGTレースの模様をお楽しみ下さい。

3歳春のクラシック、牡馬の皐月賞はロゴタイプが勝利。クラシック制覇が叶わなかった父・ローエングリンに勝利を送りました。2000メートルくらいまでならこれからも活躍してくれそうで、天皇賞(秋)に出たら面白いのでは、と思います。80回を迎えた節目のダービーはディープインパクト産駒のキズナが優勝。ゴール前の末足は強烈!勝つべき馬が勝った、といってもいいダービーでした。牝馬の桜花賞はアユサン、オークスはメイショウマンボが制しましたが、実は春のクラシックでは牡・牝ともに兄弟ジョッキーが制しました(桜花賞・皐月賞=デムーロ兄弟、オークス・ダービー=武兄弟)。これも珍しいことだと思います。

古馬ではまず、スプリント路線のロードカナロア。安田記念の走りは凄かったです。スプリント路線の馬はマイルになると…という馬も多いのですが、ロードカナロアは違いました。怪物ぶりを感じさせる走りでした。日本に敵なし!という感じです。一番印象に残ったのは宝塚記念のゴールドシップ。天皇賞(春)で5着に敗れた後、戦法を追い込みから先行策に変えてきました。私も阪神競馬場で実況していてビックリしました。内田騎手が2週間つきっきりで調教に付き合った熱意、陣営の執念が実った勝利だったと思います。

暑い夏を越えれば、実りある秋がやってきます。日本の競馬界にとって秋は注目の季節になりそうです。10月にはフランスで世界最高峰のレース・凱旋門賞が行われます。去年2着のオルフェーヴル、今年のダービー馬・キズナなどが挑みますが、日本馬が勝てる可能性は高いのではないかと思います。あとはどう本番に向けてコンディションを整えられるかでしょう。とくに肺出血で宝塚記念を回避したオルフェーヴルは、体調管理は重要になります。キズナにとっては慣れない海外でのレースですが、うまく環境に順応できれば、軽い斤量が味方になるはずです。

国内ではゴールドシップが秋の古馬中距離GT3レース(天皇賞・秋、ジャパンカップ、有馬記念)を総ナメにできるかが注目です。有馬記念以外は東京競馬場での開催となるので、脚質的にやや状況は厳しいかも知れませんが楽しみにしたいです。そして有馬記念でオルフェーヴルとゴールドシップの対決を見られたら最高ですね。

今年80回を迎えたダービーは近年稀に見る盛り上がりを見せました。ぜひ競馬場に直接足を運んで、その雰囲気、レースが始まる前のドキドキ感を体験して下さい。予想が的中するとさらに気持ちいいですよ(私がしばらく味わっていない感覚ですが…)!

夏競馬・そして秋GTシーズンと競馬は続いていきます。昔からの競馬ファンも初心者も、本命党も穴党も、より一層競馬を楽しんでいきましょう!

               文化放送  高橋将市