2012年6月21日
持ちネタです!
梅雨時期にぴったりのロマンあるお話。
私の大好きな小話です。
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「五月雨と恋の歌」
日本では四季を通じてよく雨が降りますが、
昔から詩や歌に詠まれてきた雨に
『五月雨(さみだれ)』があげられます。
『五月雨(さみだれ)』とは、田植えの季節の雨のこと、
現在の梅雨のことを指す言葉です。
この雨が降らないと旱魃(かんばつ)になってしまうので、
昔から『五月雨(さみだれ)』は
米作りにとって大切な雨として扱われてきました。
そしてこの雨の降るころは、
山から里に下りてきて収穫を約束する
田んぼの神様と書いて『田の神』に敬意をあらわすために、
陰暦の五月は『もの忌みの月』として、
夫婦の交わりも恋人との逢瀬も慎まなければならなかったんです。
そこで王朝時代の『雨の歌』は、
必然的に長い雨の空をながめて、
やるせない気分を詠う『恋の歌』となったと云われています。
その様子を見れば見るほど
恋しい人への思いが募らずにはいられなかったのですね。
『空を眺める』意味の『眺め』は、
『ながめること。つくづくとみつめて物思いにふけること。』
和歌などでは
長い雨と書いて『長雨(ながめ)』によくかけられる言葉です。
関東では、
きょう・あすと、曇りや雨のすっきりしない天気が続きますが
昔の人たちから云わせれば、まだまだ ほんの淡い恋心といわれそうです。
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どうかしら^^
わたし、こう見えて意外とロマンチックなんですの
あはは(笑)
↓お家で咲いたサボテンちゃん↓
予想をさわやかに裏切る、ロマンティックな甘い香りです。