2012年6月16日
いずれアヤメかカキツバタ!
先日、八王子までドライブを楽しみがてら「とうふ屋 うかい」に行ってきました!
このお店は、ここ文化放送からごく近所、
東京タワーのふもと「芝」にもあるお店ですが、
一足 のれんをくぐると 江戸情緒にあふれて とても素敵なお店です。
とうふ屋というだけあって、
お豆腐を中心に食べられる会席料理なのですが、その盛り付けの中に
季節のお花、花菖蒲が飾られていました!
ということで、
関東では6月に見頃を迎える『菖蒲/アヤメ』のお話しをおひとつ!
真由美さんと 私を 前に
マキシマさんが思っていらっしゃるであろう気持ちを表現するのが
「いずれアヤメかカキツバタ」という"ことわざ"です!
「いずれも美しく 優劣がつけられないこと」との意味があるとおり
アヤメ科の植物は 見分けが難しいのが特徴です。
公園で見かけたり、私のようにお食事中に出くわしたり、
はたまた 綺麗な和服美人さんの夏のお着物の柄行(がらゆき)に見つけたり
この季節は「菖蒲」を見かける機会も多くなるだろうということで
きょうは、花菖蒲(はなしょうぶ)/アヤメ/カキツバタ
この3つの見分け方を 簡単にお伝えしたいと思います!
見分けるポイントは、大きく2つあります!
1つ目は、葉っぱの部分! これで、第一段階、花菖蒲の見分けがつきます!
ポイントは、葉っぱの部分に「葉脈」があるか、ないか。
「葉脈」があるのが・・・花菖蒲。
「葉脈」が見られないのは・・・ 残りの二つ アヤメ か カキツバタ
ということになります。
花菖蒲の葉脈はこんな感じ↓
次に、2つ目の見分け方!
それは、「花びらの付け根を見比べること」
花菖蒲は、花びらの付け根に 「黄色い目型模様」があります。
次にアヤメ。アヤメには、「網目状の模様」があります。
最後、カキツバタには、「白い目型模様」がそれぞれあります。
一見、みんな似たような風貌に見えますが、
ポイントを絞ってよぉ~く見比べれば、だんだん違いが分かり楽しくなってきます!
ちなみに、「ショウブ」という響きを聴くと
端午の節句に菖蒲湯などで使われる「ショウブ」を
思い出される方もいらっしゃるかと思いますが、
あの「ショウブ」は「サトイモ科」!アヤメ科ではありません。
葉っぱの姿がアヤメに似ていることや、
古い時代「あやめ」や「あやめ草(あやめぐさ)」と呼ばれていたこともあり、
昔からしばしば混同されて来たんですね~^^
菖蒲湯に使われるショウブには、こんな花がつきます↓
このサトイモ科の「ショウブ」は、葉に芳香があり、
根っこ、茎に血行促進・鎮痛作用・保温効果があります。
古くから邪気をはらう植物として使われ、
こんにちでも、無病息災を願い「菖蒲湯」に入る風習が残っているんです。
菖蒲は、江戸っ子たちに愛されてきたお花。
東京都では、渋谷区と葛飾区の区の花に指定されています!
6月に入り、関東の各地で菖蒲まつりが開催されています。
世の男性陣の皆さんも、「いずれアヤメかカキツバタ」 !
目移りするほどの美女を get して ぜひ菖蒲まつりに!
紫色の艶っぽい恋心を開花させてください^^