ラジオ業界用語
エンディングなどで重視される「確定時間の前までにトークを締めるデッド時間」のこと。
確定時間とは強制的に出るCMや時報などか中心。確定を「K」とも言う。
進行表に「アナ尻28分30秒」などと書かれている。この場合「K」は28分40秒が一般的。
野球中継において雨天中止となった場合に放送する番組。音楽系やスポーツトーク系が中心。
「レインコートプロ」ともいう。「雨傘番組」と表現をするのは年輩が中心です(笑)。
外から中継が入ること。中継車やライン中継でスタジオと繋ぎます。
インターネットで番組を配信するサービス。Real Audio、Media Player、Quick Timeなど
様々な方式がありますが、文化放送はWindows Media Playerの方式を採用しています。
「インフォメーション」と「コマーシャル」を合成した言葉。
番組情報として商品情報を紹介し、リスナーには「番組情報の一部」として伝わるのが特徴です。
野球などのスポーツ中継において天候により中止が予定される番組(CM)に、
予備の番組またはCMを用意しておくこと。「レインコートプロ」「雨傘番組」とも表現されます。文化放送発の全国ネット番組において、文化放送だけが「特番」でオンエア出来ない場合でも、
ローカル局用に通常通り放送すること。関東地方だけは放送が流れません。自局の番組と同じ時間に放送される他局の番組。
中継車の文化放送用語。車両から局まで飛ばす電波がFM波なのでこの名前に。
聴取率の集計区分でMは男性(male)、Fは女性(female)、数字は区分。
M1=男性20~34歳、M2=男性35~49歳、M3=男性50歳以上を指し、
F1=女性20~34歳、F2=女性35~49歳、F3=女性50歳以上を指します。
「リスナー」「聴取者」と表現されるケースがほとんどです。マーケティング用語に近いです。
リスナーを人口統計で分類する事、またはそれでグループ化された集団のこと。
例えばレーティング調査で使われている「男子給料生活者」「女子給料生活者」「商工自営サービス」
「主婦」「学生」などの『職業』でのセグメント(分類)があります。
「ベルト番組」とも言い、月曜日から金曜日まで放送される同じ時間帯の同じ番組。
番組の始まる直前に「番組時間に食い込む形」で放送されるCM。扱いはスポットCM。
タイム提供社用のCM秒数を(提供料金の都合で)カットし、別売りしていることが多い。
C.I.、C.O.と略され、番組の中で音楽や効果音がカチッとスタートし、カチッと終わること。
放送素材の形態で、CM素材の場合は「生CM」でない素材一般を指します。完パケCMとも。
また録音番組ならば、前テーマに始まり、クレジットやCMなどが全て入っており、
そのまま放送することが出来る素材を指します。完全パッケージの略。
番組提供の形態のひとつ。番組を一社で提供し、番組タイトルの一部にクライアント名や
商品名などが配されているモノ。「冠イベント」などイベント協賛の形態でも用いられます。一社提供の場合に用いられ、同じ提供でも制作費の発生する付帯サービスを行っている場合は
「カロリーが悪い番組」と表現されます。
東京にあるラジオ局一般を指します。全国のローカル局を統括し、番組を流していくので
「要」という意味で「キーステーション」「キー局」と言われています。
番組やCMを実際にローカル局で放送するのではなく、企画だけが同じでそれぞれの局が
独自の演出で放送する形態です。商品PRや防災キャンペーンなどに用いられます。
ネット番組は通常、キー局が制作してローカル局へと放送されますが、
ローカル局が制作してキー局が受けることがあります。これが『逆ネット』です。土日と夜帯を合わせて放送する形態です。月曜~日曜まで横に並べて「土日」と「夜」を塗りつぶすと
「L」が逆になった形からこの様に表現されます。
テレビでは高い視聴率が稼げるパターンですが、ラジオの場合はアルコールなど自主規制によって
放送時間が限定されるケースに用いられる表現です。
番組を放送する際、出演者やディレクターが共有する「番組進行」が掲載された進行表です。
生放送のQシートには「提供クレジット」「CM秒数」「コーナー名」「楽曲名」などが書き込まれ、
録音番組のQシートには技術が素材を間違わないために
「放送日時」「タイトル」「スポンサー名」「CM位置」「楽曲名」「出演者名」「番組終了時間」が記載されています。
キー局がローカル局に渡す放送素材に含まれる「制御信号」の総称。
人の耳には聞こえませんが、スタートや終わりのタイミングを示したり、
CMを入れるタイミングを素材自身がローカル局に指示できる仕組みです。
Q信号を受けたローカル局は それぞれ同じ動作をする様に設定してあります。
番組の中で「CM」や「番組ジングル」などを出すきっかけの『決め言葉』です。
例えばナイター中継の際は、イニング終わりに現場の実況アナが
『西武対日本ハム、8回表終わって4対3で西武ライオンズがリードしています!』と言うと、
浜松町のスタジオディレクターは「キューワード」と判断し、CMに入る…という段取りです。
全国ネットの生放送で使用される、Q信号の呼称です。
ラシバル社を示す言葉。「競合他社」の場合は同業種のスポンサーを示し、
「3局競合」の場合はコンペで戦うライバル局の数を示します。
複数の広告主が一つの番組を提供することです。
一社提供に比べ「提供感」は薄まりますが、安価にCM露出ができます。
クッション材と同じ意味。生放送では番組進行が日によって伸び縮み(オシ・ヒキ)します。
しかし、時報や次番組など、決められた時間までに番組を終わらせるためその時間までに
余裕を持たせたフリーの時間帯を作っておきます。その時間やコーナーのことをクッションと表現します。
3ヶ月を「1クール」と数え、CMや番組の放送契約の単位となります。
クォーターがなまったものだそうです。1年は4クールです。
「スポンサー」「得意先」「広告主」のことです。通常は代理店が契約している広告主を指します。
一般的には番組提供を示す「企業名」または「商品名」を指します。CRと略します。
この他(放送には乗りませんが)、録音番組やCM素材の冒頭に入っている
「録音内容」「放送日時」などを示すディレクターの声があります。
これをキチンと入れておかないと、とんでもない日時に放送が出てしまうことがあります。
⇒コマネットを参照。
表現内容が放送に相応しいかどうか、また放送基準に抵触していないかどうかを判断すること。
「番組考査」や「CM考査」がある。CM考査でよく問題になるのは
『世界で一番』とか『日本初の』といった最上級表現や、薬事法に抵触するかもしれないギリギリの表現です。
「コマーシャル付きネット番組」の略。黒ネットとも表現します。
キー局が制作した番組にスポンサーのCMをつけてローカル局でオンエアする形態です。
CM無しで番組だけがローカル局で放送される形態は「サスネット」「白ネット」と言います。
電波の呼び出し符号で、例えば文化放送はJOQR。
日本ではラジオ、テレビなどいわゆる放送局はJOで始まるコールサインを持っています。
ちなみにアメリカ合衆国ではミシシッピー川を境に東側の地域ではWで始まるコールサインが与えられ、
西側ではKで始まるコールサインが割り当てられています。
文化放送と協力関係にあるハワイの日本語ラジオ局はKOHOと言うコールサインです。
放送局の電波が届く範囲、または比較的良好な状態で聴ける範囲を「サービスエリア」と言います。
出力電波と地形などで範囲が決まります。文化放送のサービスエリアは関東平野の1都6県に加え、
福島県、新潟県、長野県、山梨県、静岡県の全域がサービスエリアです。
企業名や商品名を歌い込んだ一種のCMソング。
普通のCMソングに比べてごく短く、CMソングの一部を使用することもあります。
♪キュ・キュ・キュ・キューアールという「文化放送のステーション・ソング」は有名ですが、
「文化放送のサウンド・ロゴ」はこの歌の終わりの部分『♪文化放送、文化放送、JOQR♪』を使っています。
ちなみにこの曲は作曲いずみたく、作詞野坂昭如の豪華メンバーです。
「CMサスペンデッドのネット番組」の略。白ネットとも表現します。
キー局が制作した番組を「ソフト」としてローカル局に販売することがありますが、
その番組にCMを付けずに販売する形態を「サスネット」と表現します。
一方、CMをつけてローカル局に販売する形態は「コマネット」「黒ネット」と言います。
ネットの番組でローカル局が決められた時間に自動的に「指定動作」をすること。
CMに入ったり、同時に繋いだり、番組を終えたりするなど。
ラジコが生配信しているラジオ局のCM音声に反応し、パソコンやアプリの画面上に広告を出すシステム。
CM音声を予め登録し、その波形を読み取ってバナーを掲出するようにプログラムされています。
ステーション・ブレイクの略。SBとも表記。「放送の一休み」と訳すと意味が近いかもです。
ハコ番組とハコ番組の間やワイド番組のコーナーとコーナーの間にある様な、
いわゆるクッションの時間は本来、トークで繋いでも何もしなくてもどちらでも良いのですが、
そんな「番組ではない部分」にCMを入れる発想が起こり、
現在の様に「ステブレ枠」として定着しているのか一般的です。
ステブレ枠に入るCM。期間限定や時間帯限定など、集中的な訴求を調整できるため、頻度を高めたり、
時間帯を広げて到達範囲を増やすなど、反復効果を高めることができるメリットがあります。
番組提供のタイムCMに対して提供クレジットはなく、CMのみの放送になります。
共同提供方式の一種で、提供CMの並び方に関する不公平感をなくすため、一定のルールに従って並べること。
音声や動画などwebで再生する際、ダウンロードされていない状態で聴取可能な状態。
文化放送のインターネットラジオもこの方式で送信しています。各局別の聴取率に対して、ある単位時間当たりに全局合計聴取率。
例えば、テレビとラジオのセッツ・イン・ユースを比較したりする。
ラジオで訴求しようとする対象のこと。
「女子高生ターゲット」「主婦ターゲット」「ドライバーターゲット」「シルバーターゲット」など様々です。
番組提供のこと。スポット契約に比べて長いCMスペースを利用できるほか、
番組の「中」に設定されるCM枠という性質上、リスナーには番組イメージとともに良いイメージで
刷り込まれるメリットがあります。
番組の中での放送位置によって「前CM」「中CM」「後CM」という呼び方をされます。
「提供CM」を「タイムCM」とも言い、タイムCMに対比されるのはスポットCM。
1クール(=3ヶ月)以上の放送契約を「レギュラー出稿」と言い、それに満たない短期間のものを「単発出稿」と言う。
「開店」「発売」「キャンペーン」での使用など継続性のない広告出稿形態。
レーティングとも表現し、テレビでいうところの視聴率。
100人当たり何人が放送を聞いていたかを比率で示す。東京地区ではビデオ・リサーチ社が年間6回、
偶数月に合計2000人の対象者に「5分ごとの聴取行動」を記録する調査を行っています。
特別番組の略。スペシャル番組とも表現する。レギュラー番組を変更して臨時に組まれる番組。
大事件や企画性、イベントを内容にイレギュラーに放送されます。プロ野球中継のある4月~9月を「ナイターイン」、中継のない10月~3月を「ナイターオフ」と呼んでいます。
ラジオの編成はナイターに大きく左右されてして、改編も4月と10月が定着しています。
10月~のナイターオフには「ナイターオフワイド」が各局で編成され、
「スポーツバラエティ」的なワイド番組が編成されるケースがほとんどです。
このワイドは「日本シリーズ」や「クライマックスシリーズ」などで休止となるため、
比較的融通の利く、自由な雰囲気のワイドが多いです(笑)。
ちなみに「日本シリーズ」が開催される10月・11月も「ナイターオフ」という概念です。
「全国ネットの番組」の本体部分の‘直前(=CC)’または‘直後(=HH)’で放送するスポットCM。
キー局からローカル局に番組素材を渡すときに、全国ネットを提供するより比較的安価なため、
全国展開の広告戦略によく使われます。
複数の局に放送する「ネット番組」になること(または時間のこと)を「ネットイン」、
ネット部分が終わること(またはその時間)を「ネットアウト」と言います。
ネットイン(アウト)の方法は『Q信号』を使う方法と『時間Q』でやる方法とがあります。
複数の地方局が同じ放送をする番組形態。同時生放送やハコのネット番組などがあります。
同時生ネットは「ラインネット」、ハコネットは「テープネット」と表現することもあります。
ハコ番組のネットの場合はキー局と同じ時間に放送できることは稀で、
地元局の編成事情に合わせて‘似たような時間’で放送されます。
一方、企画だけが同じで、キー局やローカル局がそれぞれ独自の番組を放送する場合は
「企画ネット」と表現されます。
放送形態の一つで、週1回放送される番組のこと。「30分のハコ」「日曜夕方のハコ」などと表現。
録音番組が多く週末に集中している。対比される番組は「ワイド番組」。
番組宣伝の略。放送局が行う自局の番組PRのこと。
CM契約が少ない時間帯は番宣で埋まってしまうこともあります。
番組販売の略。キー局が番組を「ソフト」としてローカル局に「番組販売」すること。
スポンサーを付けずにソフトを販売するだけなのでCMは抜かれています。
ローカル局はキー局に番組使用料を払います。CMが無いので番組自体は「サスネット」と表現されます。
半パッケージの略。出演者のセリフだけ録音されていて、
放送する際にCM送出や音楽、ニュース・天気・交通情報などを組み合わせて仕上げる状態を指します。
半ナマとも。
特別番組を実施する時、本来その時間帯にいる既存のスポンサーに対して、特番の中に「提供」をしてもらう方式。
CMや提クレの放送時間はいつもとは異なりますが、ほぼ同じ時間帯で放送される様、配慮しています。
CMの「聴取回数」のこと。一定期間に放送される番組やCMを1人のリスナーが
「平均して何回聴いたか」を示す指標。
頻度分布曲線(フリークエンシー・カーブ)によってすべてのリスナーのCM聴取回数のミニマムから
マキシマムまで分布状況を見ることが出来ます。
平均聴取回数はAverage Frequency。
聴取回数分布はFrequency Distribution。GRP=REACH×Average Frequency。
スポットCMのうち、「時間を指定せずに放送」する契約形態。
CMセールスの〆切り段階でレイアウトされるため(=売れ残り枠のため)、CM単価は安く設定される。
生放送のワイド番組で放送される録音コーナー。生放送のため放送時間は確定されず「浮いている」ため。
放送事業者の自主的な倫理基準。日本民間放送連盟の放送基準は民放共通の自主的な倫理基準で、
このほかに民放各社は独自の放送基準を待っています。
番組ネットのひとつの方式で、同時生放送を行う際に各局と「ライン(=回線)」でつなぎ、番組を放送すること。
全国ネットのプロ野球中継、基幹局ネットの防災特番、特定局との観光特番などに用いられます。
ラジオ局が放送する番組をインターネットを通じて「生」で配信するサービス。
パソコンだけではなく携帯アプリで「ノイズ」が無いクリアなAMラジオが聴けるようになりました。
CMの到達率のこと。複数回放送された番組やCMに、一度でも接触したリスナーの割合(単位%)。
リーチは番組の広がりを意味するものとなり、放送の効果を示す基本指標となります。
野球中継において雨天中止となった場合に放送する番組。音楽系やスポーツトーク系が中心。
「レインコートプロ(グラム)」「雨傘番組」ともいう。さすがに「雨傘」と表現をするのは年輩が多いです(笑)。
聴取率とも表現し、テレビでいうところの視聴率。
100人当たり何人が放送を聞いていたかを比率で示す。東京地区ではビデオ・リサーチ社が年間6回、
偶数月に合計2000人の対象者に「5分ごとの聴取行動」を記録する調査を行っています。
90分以上にわたる生放送のレギュラー番組を指します。
ニュースや天気予報など即時性のある情報コーナーを包括しています。
対比されるのは「ハコ」番組。ちなみにテレビの「ワイド・ショー」はラジオ番組の作り方を真似たものです。
Anime(アニメ)とGame(ゲーム)のこと。
文化放送で放送しているアニメ・ゲーム・声優関連の番組が並ぶ時間帯を「A&Gゾーン」と呼んでいます。
プロ野球中継などで「終了時間」が予測できない放送があるとき、
「次の番組の始まり時間」や「CMが入る位置」などをシミュレーションしたプログラムを組みます。
本来の時間で進行するプログラムを「Aプロ」と言い、上記のような不確定な時間に対応できる予備プログラムを
「Bプロ」、「Cプロ」と言います。「晴雨プロ」と表現する人もいます。
最初に用いられるのは「Bプロ」ですが、終了時間が不確定な番組が
それ以上あると「Cプロ」が登場します(例:デーゲーム中継の後にとナイター中継…など)。
そこにオリンピック中継が加わると「Dプロ」が組まれたりします(滅多にありませんが)。
コスト・パー・ミルの略。リスナー1000人あたりに投下した広告費。広告効率を示す指標。
広告費÷(平均聴取率×聴取人口)×1000という計算式で算出します。
CMを入れられる箇所、または回数のこと。通常10分から20分の番組は前と後ろの2回。
30分番組になると前中後と3回になります。
複数のCM素材を使い回す方式で、指示書を「CMローテーション表」と言います。
デジタル・オーディオ・ファイルの略。
文化放送では番組やCMなど放送素材はすべてDAFに入れて放送している。
「DAFで出す」「DAFに入れ込む」と表現します。
音声をデジタル信号に変えてファイル化し、放送に使うので何回とりだしても音質の劣化がない。
グロス・レイティング・ポイントの略。延べ聴取率とも言われ、番組やCMのレーティングの合計。
放送効果の基本指標の一つで「リーチ×フリーケンシー=GRP」の関係にあります。数字が大きいほど、多くのリスナーにCMを接触させることを意味します。
放送局のコールサインの告知。
電波法では『放送局は放送している時間中は毎時一回以上、
自局の‘呼び出し符号’または ‘呼び出し名称’を放送しなければならない』とあります。
文化放送ならば『お聴きのラジオは文化放送です』または『JOQR』と放送すしなければなりません。
特に日曜深夜の放送終了枠の前後では(週に1回といえども)周波数、出力などを詳しく告知しなければなりません。
パーティシペーション(=参加)の略。共同提供と表現すると分かりやすいと思います。
番組中に数社のCMを収容するもので、スポットCMと違いクレジットがついている。
契約は1クール以上。スポットCMに番組効果が付加されます。