戦争、公害、学生運動、そして原発。カメラを片手に時代の軋みを追いかけ続けてきた福島菊次郎さん。10年に渡って被爆者の生活を追い続けた「ピカドン ある原爆被災者の記録」をはじめ福島さんがフィルムに焼き付けてきたのは「ニッポンの嘘」。笑顔の奥で94歳の眼光が鋭く光ります。
福島さんの熱い語りは2時間以上におよびました。というより勝手に長居して聞き込んでしまいました、申し訳ありません。
なお、文化放送は放送時間が来週から土曜日の朝5時〜5時10分に変更となります。時間も15分から10分と短くなり残念無念ですが、政治的圧力があったわけではありませんのでご安心下さい(^^;; 引き続きご愛聴宜しくお願いします。
なおその他の放送局に時間変更はありません。来週のゲストは映画監督の高畑勲さんです。
アーサーのインタビュー日記
福島さんは「あの戦争は命の使い捨てだった」と怒りをこめて繰り返しました。福島さんは「命というものは使い捨てじゃない」「命の価値は無限にあるんだ」という大きな肯定があるからこそ、嘘やまやかしに斬り込んでいくのだと思います。軍隊は死を恐れさせないためにものを考えるという行為を奪います。しかしものを考える機能を奪われた軍隊時代の後、8月15日を境に徹底的に深く考える今の福島さんが誕生しました。ものを考えなかった時代の自分もまな板に乗せて今のニッポンの嘘に挑み続けているのが福島さんという方です。