第250回〜木の花の咲くや姫/武田祐吉現代語訳〜

お休み前のひと時、いかがお過ごしですか? 
小説や民話、童話や絵本、ライトノベルなど、毎回様々な「おはなし」を 
能登さんの美しい朗読でお送りする『能登麻美子 おはなしNOTE』。 
さて、第250回目は『木の花の咲くや姫』をお送りしました。


作者は『古事記』を編纂した太安万侶と言われていますが、
今回は国文学者の武田祐吉さんの現代語訳を朗読しました。


天照大神(あまてらすおおみかみ)の孫であるニニギの命(みこと)は、
笠沙(かささ)の岬で美しい女性と出会い、その父であるオオヤマツミに求婚を申し出ます。
オオヤマツミは喜んで、木の花の咲くや姫と姉の石長姫(イワナガヒメ)を差し出しますが、
石長姫の容姿が気に入らなかったニニギの命は、木の花の咲くや姫とだけ一夜を過ごします。

一夜で子供ができたことに「本当に俺の子か?」と疑いをかけるニニギの命に、
命がけで神の子だと証明した木の花の咲くや姫。
神の世界にもこんな修羅場があったなんて・・・神様なのに人間臭いお話ですよね。


ちなみに、日本最古の歴史書である『古事記』ですが、
その序文によると712年、奈良時代の文官である太安万侶(おおのやすまろ)が編纂し、
元明天皇に献上されたものだそうです。
内容は、神話の時代における天地の始まりから、
推古天皇の時代に至るまでの様々な出来事が記されていますが、
原本は現存せず、いくつかの写本が伝わっています。

そして、今回は毎回朗読CDのジャケットを手がけてくださる
ニューヨーク在住のアーティスト・AYA KAKEDAさんがゲストにいらっしゃいました!
1巻から最新の5巻までのジャケットイラストを振り返りながら、
アヤさんのルーツなどをお話いただきました。


イラストには、アヤさんが作り出した世界「トータイアイランド」に住む住人が出てきますが、
「トータイアイランド」の由来が、アヤさん出身の台東区からとは!
アヤさんの創作への考えやイラストへの思いなど、素敵なお話をたくさん聞くことができました。

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カケダアヤさんについては、こちらをご覧ください。

AYA KAKEDA

アートライフ


この番組では毎回読み物に合ったドリンクをご紹介しています。 
今回はアヤさんに選んでいただいた『カフェラテ』でした。
次回は「紅茶」をご用意ください。


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また、この番組はAG-ON Premiumでもオンデマンド配信されます。 
毎週土曜日の正午から3か月ご視聴いただけます。 
もう一度この番組を聴きたいという方は、 是非AG-ON Premiumにアクセスしてみてください。


そして、朗読CD第5巻発売中です。
横光利一の『春は馬車に乗って』と宮沢賢治の『やまなし』が収録されたCDと、
録り下ろしトークを含む全37トラックが収録されたデータCDの2枚組。
初回生産分には、公開録音イベントの抽選申し込みハガキが封入されます。
通販サイト「超!A&Gショップ」、文化放送地下1階にある「ちかQ」、
「セブンネットショッピング」でもご購入いただけます。


それではまた、木曜日の深夜をお楽しみに!!

番組内容

小説や物語、民話や絵本、童話、ライトノベル、詩などあらゆるジャンルの作品を
「朗読」します。

放送時間

毎週木曜日26時30分~27時00分
リピート:毎週金曜日14時30分~15時00分
AG-ON:毎週土曜日 正午更新
1週間オンデマンドで配信
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