お休み前のひと時、いかがお過ごしですか?
小説や民話、童話や絵本、ライトノベルなど、毎回様々な「おはなし」を
能登さんの美しい朗読でお送りする『能登麻美子 おはなしNOTE』。
さて、第220回目は『一本のわら(後編)』をお送りしました。
こちらは「わらしべ長者」で知られる日本の昔話の楠山正雄バージョンです。
あるところに、一人ぼっちの貧乏な若者がいました。
若者は長谷寺で観音様にお祈りし続け、夢の中でおじいさんに
「ここを出たら最初に手にしたものを捨てずに持っていろ」と、言われます。
お寺を出た若者は、まず、一本のわらを手にし、ひょんなことから
そのわらは3つのみかんと交換され、次にみかんは布三反になりました。
有名なお話でしたが、家になるまでに何に交換されていったか、
知らない人も結構いたのではないでしょうか。
ちなみに、『一本のわら』は「わらしべ長者」のタイトルで広く知られていますが、古くは『今昔物語』や『宇治集遺物語』に原話が見られるます。
今回朗読した話が一般的に知られていますが、もう一つ、
『貧乏人が大金持ちの娘と結婚しようとし、条件としてわら3本を千両に変えよ、という難題を出され、わらを蓮の葉、三年味噌、名刀、千両へと交換していく』という話もあります。
この番組では毎回読み物に合ったドリンクをご紹介しています。
今回は『みかんジュース』でした。
次回は「『海』のつく銘柄の日本酒」をご用意ください。
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