お休み前のひと時、いかがお過ごしですか?
小説や民話、童話や絵本、ライトノベルなど、毎回様々な「おはなし」を
能登さんの美しい朗読でお送りする『能登麻美子 おはなしNOTE』。
さて、第218回目は『春の夜』をお送りしました。
作者は芥川龍之介です。
この作品は、主人公の「僕」が看護師のNさんから聞いたお話が描かれています。
Nさんがとある屋敷にいた時、清太郎という肺結核を患った息子がいました。
ある時、Nさんは氷を買いに出かけたのですが、その帰りになんとも不気味な体験をします。
『春の夜』とは、春の夜気が肌に柔らかくて、気持ちが華やいでくるような夜を意味しますが、
今回読んだ『春の夜』のNさんの体験は不気味で気持ちが華やぐものではありませんでした。
しかし、最後にNさんが告白した『清太郎のことが好きだった』という」真実を踏まえてみるとどうでしょうか。
あの不気味な体験があった後、Nさんは清太郎の氷嚢を変えながら後ろを気にしていたのです。
もしかしたら、Nさんは、清太郎に抱きつかれることを期待していたのかもしれませんね。
最後のNさんの告白によって、不気味だった雰囲気から少し艶っぽい印象を受ける作品でした。
この番組では毎回読み物に合ったドリンクをご紹介しています。
今回はカクテルの『氷水で淹れた緑茶』でした。
次回は「みかんジュース」をご用意ください。
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