お休み前のひと時、いかがお過ごしですか?
小説や民話、童話や絵本、ライトノベルなど、毎回様々な「おはなし」を
能登さんの美しい朗読でお送りする『能登麻美子 おはなしNOTE』。
さて、第219回目は『一本のわら(前編)』をお送りしました。
こちらは「わらしべ長者」で知られる日本の昔話の楠山正雄バージョンです。
あるところに、一人ぼっちの貧乏な若者がいました。
若者は心細くなって、長谷寺のお堂にこもり、観音様にお祈りし続けました。
二十一日経ったある日、若者は夢の中でおじいさんに、
「ここを出たら最初に手にしたものを捨てずに持っていろ」と、言われます。
そして、お寺を出ると、若者はつまづいた拍子に一本のわらを手にします。
さて、一本のわらはどんなものに交換されていくのでしょうか?
ちなみに、若者がこもっていた長谷寺とは、奈良県桜井市に実在するお寺です。
『万葉集』や『源氏物語』にも登場し、古くから奈良の大寺として知られています。
本尊は日本最大の木造仏の高さ10メートルの十一面観音菩薩像。
左手には宝瓶を持地、右手には錫杖と数珠を持つ、
長谷寺式観音という独特な様式の観音像になっています。
この番組では毎回読み物に合ったドリンクをご紹介しています。
今回は『みかんジュース』でした。
次回も「みかんジュース」をご用意ください。
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