お休み前のひと時、いかがお過ごしですか?
小説や民話、童話や絵本、ライトノベルなど、毎回様々な「おはなし」を
能登さんの美しい朗読でお送りする『能登麻美子 おはなしNOTE』。
さて、第212回目は『闇の絵巻』をお送りしました。
こちらは以前リクエストをいただいていました。
作者は梶井基次郎です。
夜更けの渓沿いを暗い街道を歩いていく様子や不安や安堵などの感情を
絵巻物のように綴った作品となっています。
『闇の絵巻』は、作品の完成の約3年前に伊豆湯ヶ島で毎日のように通った
川端康成のいる宿からの帰り道を題材にした物語となっています。
この作品は初出掲載時に新聞の文芸時評で高評され、
基次郎が文壇で認められた最初の作品とも言えます。
三好達治は『この一編の名作なることは小生が太鼓判を押す』とコメントし、
また、川端康成は新聞の文芸時評に取り上げて同じく梶井基次郎の作品である『愛撫』とともに高評価されています。
闇の中の雰囲気がリアルで、ちょっぴり怖く感じるお話でした。
この番組では毎回読み物に合ったドリンクをご紹介しています。
今回は『黒ビール』でした。
次回はカクテル「ブリーラグーン」をご用意ください。
(ウォッカ・ブルーキュラソー・レモンジュースをシェイクしたカクテル)
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そして、朗読CD第4巻が発売中です。
新規録り下し作品は、坂口安吾の『桜の森の満開の下』、
さらに、データCD収録トラックはいつもより増量してお届けします。
第1〜3巻同様、「超!A&Gショップ」もしくは文化放送地下1階にある「ちかQ」にてお買い求めください。
次回は公開録音での朗読の模様をお届けします。
それではまた、木曜日の深夜をお楽しみに!!