みなさん、こんばんは。
お休み前のひと時、いかがお過ごしですか?
小説や民話、童話や絵本、ライトノベルなど、毎回様々な「おはなし」を
能登さんの美しい朗読でお送りする『能登麻美子 おはなしNOTE』。
さて、第107回目は『祇園の枝垂桜』をお送りしました。
作者は、哲学者の九鬼周造です。
このお話は、九鬼周造が最も美しいとしている
京都祇園の枝垂桜について書いた随筆です。
枝垂桜の幻想的な美しさや、花見客の楽しそうな様子が描かれています。
春のお花見の楽しさが伝わる作品でしたね。
職業も性別も関係なく、みんなが楽しそうに踊っている姿は微笑ましく感じられました。
その中の一節
「人間は年が年じゅう、朝から晩まで、しかめ面して働いてばかりいられるものではない。
たまにはほがらかに遊ばなければ仕事の能率も上りようがない。」
というのは、現代の日本人にも通じる思いがあると思いました。
たまには遊ばないといけませんね!!
ちなみに、作者の九鬼周造は、
1888年2月15日生まれ、東京出身の哲学者で、
東京帝国大学文化大学哲学科を卒業後、
ヨーロッパ諸国へ8年間ものあいだ留学していました。
そこで、フランスのアンリ・ベルクソンの哲学に強い影響を受け、
帰国してからは、京都帝国大学文学部哲学科の教授として活躍。
海外へ長期滞在したことによりかえって日本の美と文化に惹かれ、
1930年に『「いき」の構造』を発表し、その中で
『いきとは、垢抜けして、張のある、色っぽさ』と語っています。
さて、この番組では毎回読み物に合ったドリンクをご紹介しています。
今回は『桜茶』でした。
次回は「桃ジュース」をご用意ください。
どんなお話がくるのかお楽しみに!
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そして、番組の朗読CD第2巻が発売中です!!
ご購入は通販サイト「超!A&Gショップ」もしくは、文化放送地下1階にある「ちかQ」にて。
前回同様、データCDとオーディオCDの2枚組です。
新規録りおろし作品は海野十三のSF小説『三十年後の東京』です。
価格は税込3,000円です。
能登さんからのスペシャルメッセージも収録されています。
是非お聴きください。
それではまた、月曜日の深夜をお楽しみに!!