みなさん、こんばんは。
お休み前のひと時、いかがお過ごしですか?
小説や民話、童話や絵本、ライトノベルなど、毎回様々な「おはなし」を
能登さんの美しい朗読でお送りする『能登麻美子 おはなしNOTE』。
さて、第103回目は『虔十公園林』をお送りしました。
今回はイベントで朗読したものをそのままにお送りしました。
物語の作者は宮沢賢治です。
あるところに虔十という男の子がいました。
虔十はおかしくもないのにいつも笑っている子だったので、
周りから馬鹿にされていました。
ある日、虔十は家の裏手に杉苗を植えることを思いつきます。
最初は土が合わないからと兄に反対されますが、
父親が虔十の初めてのわがままであると気付き、
杉苗を植えさせてみることにしました。
虔十の植えた杉苗は無事に育つのでしょうか...?
BGMは土井あかねさんによるピアノと片山海人さんによるギターの生演奏でした。
土井さんは前回もご参加いただきましたが、今回はギターの片山さんも加わり、
より一層素敵な空間が生まれました。
ちなみに、この作品は賢治が亡くなった翌年の1934年に発表されました。
作品のテーマは「本当の知恵とは何か」であり、
当時は恥とされ隠ぺいすることが常識となっていた知的障害に対し、
周りの助けがあれば地域に貢献できる可能性があると言及した
時代に先駆けた貴重な作品です。
能登さんの情感いっぱいの朗読は圧巻でした。
さらに、イベント限定で小川洋子さんの『缶入りドロップ』と『ひよこトラック』、
エンディング前には、金子みすずの詩を三篇朗読しました。
小川洋子さんの作品はどちらも大人の男と小さな子供の心温まるお話しでした。
新潮社さんから出ている『海』に収録されていますので、是非読んでみてください。
また、公演終了後にはサプライズで能登さんからサイン入りのポストカードを
お渡しさせていただきました。
能登さんの「何かプレゼントをしたい」という気持ちから、あのような形にさせていただきました。
さらに、こちらのポストカードの予備が12枚余りましたので、
残念ながら来られなかった方にプレゼントさせていただきます!
(当選は発送を持って代えさせていただきます)
今回大変たくさんの方にご応募いただき、来られな方々が多くいらっしゃいましたこと、
大変恐縮であり、今後の番組への励みになりました。
是非第3回、第4回とイベントも回を重ねられればいいなと切に思っております。
さて、この番組では毎回読み物に合ったドリンクをご紹介しています。
今回は『サイダー』でした。
次回は「チューハイ」をご用意ください。
どんなお話がくるのかお楽しみに!
この番組では、みなさまからのメールを募集しています。
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たくさんのおたより、お待ちしています!
また、この番組はAG-ONでもオンデマンド配信されます。
毎週水曜日の正午から1週間ご視聴いただけます。
もう一度この番組を聴きたいという方は、 是非AG-ONにアクセスしてみてください。
そして、番組の朗読CD第2巻が発売中です!!
ご購入は通販サイト「超!A&Gショップ」もしくは、文化放送地下1階にある「ちかQ」にて。
前回同様、データCDとオーディオCDの2枚組です。
新規録りおろし作品は海野十三のSF小説『三十年後の東京』です。
価格は税込3,000円です。
能登さんからのスペシャルメッセージも収録されています。
是非お聴きください。
それではまた、月曜日の深夜をお楽しみに!!