みなさん、こんばんは。あけましてめでとうございます。
お休み前のひと時、いかがお過ごしですか?
小説や民話、童話や絵本、ライトノベルなど、毎回様々な「おはなし」を
能登さんの美しい朗読でお送りする『能登麻美子 おはなしNOTE』。
さて、第94回目は以前リクエストのあった「二銭銅貨」をお送りしました。
作者は、プロレタリア文学作家の黒島伝治です。
とある貧しい家の兄弟のお話です。
弟の藤二は兄の健吉が使っていた独楽を見つけて、
母親に独楽を回すための緒をねだります。
使い古しの緒も見当たらなかったので、
藤二は結局、独楽の緒を買ってもらえたのですが...
とても悲しい最後でした。
みなさんはこの結末、予想できましたか?
ちなみに、作者の黒島伝治は、
1898年12月12日生まれ、香川県出身の小説家で、
実業補習学校を卒業し、醤油工場に勤務していました。
学資を貯めて早稲田大学予科の選科生となり、
1919年には兵役の招集を受け、シベリア出兵に看護卒として従軍し、
このときの体験が代表作である『渦巻ける鳥の群』『橇(そり)』などの
シベリアものと呼ばれる日本文学史上希有な戦争文学として結実します。
また、プロレタリア文学はほとんどが労働者を題材にした中で、
彼の作品は、農村を舞台にしたものが多いのが特徴です。
さて、この番組では毎回読み物に合ったドリンクをご紹介しています。
今回は『黒ビール』でした。
次回は「ホットミルク」をご用意ください。
どんなお話がくるのかお楽しみに!
この番組では、みなさまからのメールを募集しています。
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また、この番組はAG-ONでもオンデマンド配信されます。
毎週水曜日の正午から1週間ご視聴いただけます。
もう一度この番組を聴きたいという方は、 是非AG-ONにアクセスしてみてください。
そして、番組の朗読CD第2巻が発売中です!!
ご購入は通販サイト「超!A&Gショップ」もしくは、文化放送地下1階にある「ちかQ」にて。
前回同様、データCDとオーディオCDの2枚組です。
新規録りおろし作品は海野十三のSF小説『三十年後の東京』になりました。
価格は税込3,000円です。
さらに、イベントの開催も決定しています!
開催日は、2015年3月8日(日)、会場は文化放送メディアプラスホールです。
参加をご希望の方は、CDに入っている応募ハガキに必要事項を記入の上、お申し込みください。
朗読作品は前回よりも多い24作品!
さらに能登さんからのスペシャルメッセージも収録されています。
それではまた、月曜日の深夜をお楽しみに!!