みなさん、こんばんは。
お休み前のひと時、いかがお過ごしですか?
小説や民話、童話や絵本、ライトノベルなど、毎回様々な「おはなし」を
能登さんの美しい朗読でお送りする『能登麻美子 おはなしNOTE』。
さて、第63回目は『雨ふり坊主』をお送りしました。
作者は、夢野久作です。
作品の初出時には香倶土三鳥というペンネームで発表されました。
『雨ふり坊主』は、晴天が続いて田んぼが乾上ってしまい困っていたところに、
太郎という男の子が「僕が雨をふらして上げましょうか」とお父さんに提案します。
太郎くんは、テルテル坊主を作ったらいい天気になったので、
今度は雨ふり坊主を作って雨を降らすと言うのですが...
なんともかわいらしいお話でしたね。
能登さんもおっしゃっていましたが「恋の川に流れていった」というのが素敵です。
ちなみに、てるてる坊主の原型とされるのは中国の「掃晴娘(サオチンニャン)」という
ほうきで雨雲を掃いてくれる、伝説上の女の子でした。
昔の中国では赤い紙で作った掃晴娘を吊るしていたそうですが、
この風習がいつ日本に入ってきたかは定かではありません。
このように元々は女の子だったのですが、日本では日乞いをするのが僧侶だったことから
女の子の姿からてるてる坊主に変化したのではないかと言われています。
梅雨の時期、みなさんも久しぶりにてるてる坊主を作ってみては?
もちろん、雨が降ってほしいときは、
てるてる坊主を逆さにしたり、雨ふり坊主を作ってもいいかもしれません。
さて、この番組では毎回読み物に合ったドリンクをご紹介しています。
今回は『梅ソーダ』でした。
次回はカクテル「パープル・レイン」をご用意ください。
どんなお話がくるのか、お楽しみに!
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