みなさん、こんばんは。
お休み前のひと時、いかがお過ごしですか?
小説や民話、童話や絵本、ライトノベルなど、毎回様々な「おはなし」を
能登さんの美しい朗読でお送りする『能登麻美子 おはなしNOTE』。
第38回目は怪談『耳なし芳一の話(後編)』をお送りしました。
作者は小泉八雲。英名はパトリック・ラフカディオ・ハーンです。
小泉八雲は、ギリシャ出身の小説家でしたが、日本人の妻と結婚し、帰化します。
小泉は奥さんの小泉セツの苗字から、下の名前は当時住んでいた松江の旧国名
出雲の枕詞である「八雲立つ」からとったそうです。
『耳なし芳一の話』は琵琶法師の芳一という少年が、ある日侍に呼ばれて「高貴なお方」の元へ連れていかれます。
目の見えない芳一は言われるがまま、『平家物語』を語り、絶賛をうけます。
そして誰にも言わないという約束で、毎晩琵琶を弾きに出向くのですが、それが和尚さんにばバレてしまいます。
なんと芳一は平家の亡霊の前で琵琶を弾いていたのです!
そこで和尚さんは、芳一の全身にお経を書き、侍が迎えに来ても返事をするなと言いつけます。
芳一は言いつけを守り、侍の亡霊が来ても微動だにせずにいたのですが、
和尚さんは耳だけお経を書き忘れていて・・・
命は助かったものの、耳だけとっていかれてしまった芳一は、その後『耳なし芳一』と呼ばれるようになりました。
冬にもっと寒くなるこわ~い怪談話、いかがだったでしょうか?
小泉八雲は日本の古典や説話・神話などを研究し、それを世界に広めた人物です。
『耳なし芳一』が一番有名ですが、他にも『ろくろ首』など日本に馴染みのある妖怪のお話もたくさん書いています。
他にどんなお話を書いているのか、読んでみたくなりますね。
さて、この番組では毎回読み物に合ったドリンクをご紹介しています。
今回は「琵琶ジュース」でした。
次回はクリスマスの飲み物「エッグノッグ」をご用意ください。
どんなおはなしがくるのか、お楽しみに!
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それではまた、月曜日の深夜をお楽しみに!!