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2018.7.30
7月30日(月) The News Masters TOKYO 第344回
【7時台】
毎週月曜日7時台のニュースマスターは、フジテレビ系列28局のニュースサイト FNN.jp のチーフビジョナリスト 清水俊宏さん。
●7時は「自民党総裁選、安倍 VS 石破一騎打ち」のニュース。自民党竹下派の参議院議員に9月の総裁選で石破茂元幹事長を支援する動きが浮上しています。竹下派は8月8日に方針を決めるとしており、派の中で安倍総理大臣と石破氏支持で分かれる可能性が出てきました。竹下派は55人の国会議員のうち参議院議員が21人が石破氏支持の方向に傾く見通しです。
竹下派が石破支持に回れば、これまで石破派以外になかった議員票の固まりが石破氏に流れる可能性があります。総裁選は来春の統一地方選の顔を選ぶ選挙。党員票で負けることがあれば求心力が低下するため、安倍総理は普通の勝ち方では足りません。石破氏は小泉純一郎氏が総裁になった時のように、党員票を上積みをして流れを作りたいと考えています。秋の総裁選で勝利した候補は、世界が注目する2020年という節目で総理大臣が勤めている可能性が高いです。リーダーとして相応しい人を見極めてほしいとのことです。
●7時30分は、「テレワーク、2020年に向けた働き方」について。政府は2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開会式に当たる7月24日前後の1週間を「テレワーク・デイズ」と名付けて、期間中の在宅勤務やリモートワークの全国一斉実施を呼びかけています。今年も先週23日から27日まで実施されました。働き方の見直しが進む今、働く時間や場所を柔軟にする企業も徐々に増えています。
東京五輪では大会期間中、首都圏を中心に訪れる観客は外国人含め約1000万人。2012年のロンドンオリンピックでは、混雑緩和策として地域住民に対し、通常移動する経路や時間の変更を要請した他、官公庁や大企業で在宅ワークを奨励。その結果、ロンドン市民の3分の1の約250万人が、通勤ラッシュを避け、時間やルートなどを変更したこともあり、交通機関に大きな混乱は見られませんでした。
しかし、一方でメルカリやウィンテッドリーなど先進的なIT系ではテレワークは原則禁止にするなど、対面コミュニケーションの重要性を見直している企業もあります。清水さんは「上手に今の働き方と組み合わせて行くことが大事ではないか」とお話いただきました。
【8時台】
本日8時台のニュースマスターは精神科医の名越康文さん。
●8時は、「平均寿命と健康寿命の差が開いている」というお話。厚生労働省が今年7月に公表した簡易生命表によると、2017年の日本人の平均寿命は男性81.09歳、女性87.26歳で過去最高を更新したことがわかりました。世界と比較してみると、日本女性の世界ランキングは香港(87.66歳)に続いて第2位、男性は香港(81.70歳)、スイス(81.5歳)に続いて第3位ということになります。しかし、年々健康寿命と平均寿命の開きが大きくなっているというデータもあり、健康に日常生活を送れる時間がより長くなるような施策が必要です。
「健康寿命を伸ばす10の生活習慣」は⑴食事は1日3回。朝食を抜かない。⑵魚を積極的に食べる。⑶お酒をのみなら赤ワイン などを名越さんに教えていただきました。食べ物の他にも運動も定期的に、継続的に行うことが重要だということです。食事や運動、考え方など自ら働きかけないと長寿遺伝子は静かに眠ったままで終わるかもしれません。
●8時30分は「日本人はグレーにうるさい」という話題。ドイツに拠点を置く化学メーカーのBASFが2018年から2019年の自動車カラートレンド予測を発表しました。これまでは各地域別にキートレンドカラーが発表されていましたが、今年は世界中のデザイナーが「傾向がかなり似ている」と判断したことから、世界の共通のキートレンドカラーとして「グレー」と「ブルー」が提示されました。
「ブルー」は近未来イメージ、EVやバーチャルなコミュニケーションのイメージで今らしいですが、グレーは存在感がなく、人気がありません。今回グレーがトレンドカラーになったのはただの灰色ではなく、「最新のグレー」。色そのものの存在感は小さいですが、質感などの品質を求められています。また、日本人は世界的にグレーに対する感受性が鋭く、江戸時代には「四十八茶百鼠」と言われるほど、多様な色を生み出しました。個性がない「弱い色」として注目度が低いはずのグレーがニュアンスを伴って流行。微妙な色合いの違いを楽しむ、日本人好みの粋なトレンドでは?というお話でした。
【トレンドマスターズTOKYO】
今週のこの時間は特別企画「夏を乗り切る元気メシ」をお届け。今日は「冷やし中華」。リスナーさんやタケさんの冷やし中華へのこだわりを伺い、名越さんにローソン、セブンイレブン、ファミリーマート3社のコンビニ冷やし中華の食べ比べをしていただきました。
【マスターズインタビュー】
今週は、サッカー日本女子代表「なでしこジャパン」元監督の佐々木則夫さん。1958年、山形県生まれの佐々木さんはNTT関東サッカー部でMFとして活躍。その後、2007年にサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」の監督に就任し、2008年の北京オリンピックで4位入賞、2011年のW杯では初優勝を果たしました。初日は2007年に監督に就任し、まず何をやったのかというお話。
今日の楽曲ラインナップ
1曲目 IStayin'Alive / Bee Gee
2曲目 楽園ベイベー / RIP SLYME -
2018.7.27
7月27日(金) The News Masters TOKYO 第343回
【7時台】
金曜日7時台のニュースマスターは、エコノミストの崔真淑さんと文化放送・報道スポーツセンターの鈴木びんさん。
●7時は、「オウム残り6人も死刑執行」のニュースにフォーカス。元教祖の松本智津夫死刑囚ら7人に続いて、残る元教団幹部の死刑囚6人もきのう、刑が執行され、死刑囚13人の刑がすべて執行されました。一連の事件で亡くなった人は29人、被害者は6500人以上。改めてオウム問題について考えました。
上川陽子法相は1ヶ月に2度、死刑を執行したのは、執行について公表するようになった1998年11月以降では始めてであることを明らかにしました。刑事訴訟法は死刑について確定後6ヶ月以内の執行を定めていますが、共犯者の公判が継続している間は執行を避けるのが慣習になっています。一連の事件では最後まで逃走していた高橋克也受刑者の判決が18年1月に確定し、全ての刑事裁判が終了。これにより、一連の事件で有罪が確定した13人を含む教団関係者190人全員の刑が執行されたことになります。放送では「梶原しげるの本気でドンドン」の音声や当時のお話を伺いました。
●7時30分は、「伊藤忠 癌ケア」の話。伊藤忠商事は癌治療を社員個人の業績評価として認める仕組みを導入しました。治療計画を目標の一つとして設定し、進捗すれば賞与に反映するとのことです。日本人の2人に1人は生涯で癌を患うとされる中、働き盛りの中堅幹部などが癌の治療のため退社することは企業の成長にもマイナスになりかねません。治療を受けながら働き続けられる環境づくりを各社とも急ぎ始めているようです。
これまでの業績目標は営業活動での利益貢献や自己研鑽が対象でしたが、健康面での目標を評価に反映させるは珍しいです。伊藤忠は癌治療が目標通り進めば、2019年度の賞与から反映させます。癌と診断された社員が投薬や通院を計画的に続けているかどうかを尺度にし、健康を取り戻し、治療と仕事を両立させた度合いを評価しています。(治療が進まない場合もマイナス評価にはならず、プラス面のみを反映させます)崔さんは「長期で働く、企業に忠誠心を誓うのがまだまだ働き方が多い中で、これは日本だからありではないか?」とお話いただきました。
【8時台】
金曜日8時台のニュースマスターは、デジタルハリウッド大学学長 杉山知之さん
●8時は、「就活終盤戦のあれこれ」について。経団連の会員企業による採用活動が6月に解禁されてからほぼ2ヶ月が経過しました。2019年卒の学生の就職活動は終盤戦に突入。学生優位の売り手市場と言われていますが、いまだに内定がゼロの学生や進路を決めかねている学生もいるとのことです。
就職情報大手のリクルートキャリアによると、内定を得た企業数は7月1日時点で学生1人当たり平均2.39社。2社以上の内定を得た学生が63%、そのうち3社以上の学生が36%に達した。各大学就職課の感触をまとめると、7月時点の学生の内定獲得率6~8割。売り手市場が一段と進む、大学への求人企業数も増加傾向の中で、「スケジュールすべてが前年より2週間早い」
●8時30分は「不老不死の夢 "若返りクラゲ""脳のデジタル移植"」という話題。
日本経済新聞より 歴史上、多くの独裁者にとっての永遠の願いだった不老不死。現在、ベニクラゲやハダカデバネズミなど、不老不死生物に人間の寿命延長の鍵があるとみて国際的に激しい研究競争が繰り広げられています。その一方で、人間を寿命のある肉体そのものから解放する動きも活発化しています。脳のデータを丸ごとデジタル空間に移植することができれば、人間の意識はデジタル空間で生き続け「永遠の命」が実現するという考えで、トランスヒューマニズム=超人間主義と言われています。人類は、本当に永遠の命を手に入れることができるのでしょうか?
ベニクラゲは体長わずか数ミリから1cmほどのピンク色をしたクラゲ。クラゲは通常、植物のような形状のポリプから水中を浮遊する形に成長し、死ぬと溶けてしまいますがベニクラゲは命の危機に陥ると団子状になり細胞が変化。新たにポリプを伸ばし、若いからだに生まれ変わります。海洋生物の研究をしている久保田さん曰く「クラゲも人間も遺伝子構造はあまり変わらない。遺伝子分析などが進めば、人類の夢である不老不死のメカニズムのヒントが見つかるかもしれない」とのこと。未来が楽しみになるお話でした。
【トレンドマスターズTOKYO】
金曜日は「タケタケFriday」をお届け。本日は三重県立白山高校野球部についてお話しました。今年で100回目を迎える夏の甲子園。現在地方大会真っ只中で、甲子園出場をかけた、熱い戦いが全国で繰り広げられています。そんな中、ノーシードで初の甲子園出場を決めたのが三重県立白山高校です。
津市の中心部から車で30分以上かかる過疎地域にある公立高校で、夏の三重大会は2007年から10年連続初戦敗退。去年の三重大会で11年ぶりの勝利を挙げて3回戦に進出。そして今回、始めて甲子園の切符を手にしました。
【マスターズインタビュー】
今週は、今週のインタビューのお相手は、高倉町珈琲会長・横川竟さん。最終日は外食産業の今後。そして横川会長の夢について伺いました。
今日の楽曲ラインナップ
1曲目 Dancing On The Ceiling / Lionel Richie
2曲目 Rosanna / TOTO
3曲目 蜃気楼 / クリスタルキング -
2018.7.26
7月26日(木) The News Masters TOKYO 第342回
【7時台】
木曜日の7時台のニュースマスターは教育改革実践家・元リクルート社フェローの藤原和博さん。
●7時は、「異常な猛暑・熱中症をめぐる様々な動き」のニュースについて。日本列島はきのうも高気圧に覆われ、山口市で38.8度を観測するなど西日本を中心に気温が上がり、群馬県や愛知県、島根県、そして大分県では、熱中症とみられる症状で合わせて5人が死亡しました。きょうも35度以上の猛暑日になる地点がある見込みで、熱中症への対策が必要になります。
猛暑を巡って、いくつか気になるニュースについて、藤原さんにお話いただきました。特に藤原さんが気になったのは「学校のプールの使用中止」と「炎天下の駐車場で、従業員がハンマーを持って巡回」の二つ。前者に関して、気温が35度を超えると、プールサイドの気温は40度近くまで上がっていて、水温も30度超えになります。また、プールから出た後は直射日光に当たっている状態でかつ、コンクリートも熱くなっていて、輻射熱が相当なものになるため、熱中症になってしまうとのことです。
後者は駐車場で車内置き去りにされた子供が熱中症などで命を落とすケースが後を絶たない状況からパチンコチェーンのマルハンがポスターを掲示。従業員が交代で懐中電灯とハンマーを持って見回りをし、ぐったりした子供の姿を見つけた場合、「店内アナウンスで車の持ち主を呼びだし」「警察に通報」場合によってはハンマーを使うことも辞さないとのことです。これまでのケースでは車に戻ってきた両親から「短時間なのに...」「こんなことで子供は死なない」などと文句を言われたこともあったそうです。タケさんも「親だけの問題ではなく、行政の側も対策を立てないと」と話しておりました。
●7時30分は、「夏休みが最大の小1の壁、共働きの親の75%が不安」というテーマにフォーカス。公立小学校で夏休みが始まりました。子供たちにとっては待ちに待った夏休みですが。小学生をもつ共働きの親の75%が「夏休みに不安がある」と答えています。1ヶ月以上にわたる長い夏休み、仕事を持つ親たちはどんな悩みや不安を抱えているのでしょうか。
小1の壁とは「小学校進学に伴い、保育園時代よりも仕事と子育ての両立がしづらくなること」小学校一年生の帰宅時間は早いため、一人での登校・下校が心配。家の鍵を持たせる不安、留守番させる不安などがあるのです。特に夏休みは朝から夕方まで一人で過ごさせることへの心配があるため、より一層小1の壁が高くなるのです。
小学校一年生はまだまだ頼りない年齢。親は宿題や勉強のサポートや持ち物の確認などやることが増えて、大変になります。しかし、世間では「子供が小学生になると、子育てもひと段落」と思われているため、そのギャップに苦しんでしまい、仕事をやめる人もいるのだと言います。社会として取り組むべき課題ですが、放送では解決方法のアイデアをいただきました。
【8時台】
木曜日の8時台のニュースマスターは株式会社横浜DeNAベイスターズ前代表取締役社長/スポーツ庁参与の池田純さん。
●8時は「『日本版NCAA』いよいよ設立へ『主査』池田さんのプレゼン内容」についてフォーカス。 スポーツ庁24日、大学スポーツの活性化、環境整備に取り組むため、NCAA(全米大学体育協会)を参考にした統括組織「日本版NCAA」の設立準備委員会の初会合を開きました。スポーツ庁参与で、設立準備委員会の主査として、この初会合に参加した池田さんに「日本版NCAA」について詳しく伺いました。
「日本版NCAA」は大学スポーツ改革の柱と位置付ける「競技横断的統括組織」を目指す団体で今回、この「日本版NCAA」の初会合は大学は87校、中央競技団体、学生競技連盟など23団体が参加しました。日本の大学スポーツは、"学生の自主的な活動"と位置付けられてきました。中学校には「中体連」、高校には「高体連」のような"競技を跨いだ統括組織"がありましたが、大学にはありませんでした。
池田さんは「事業・マーケティング分野」の主査として登壇。大学スポーツのブランド価値向上を見据え、「年間アワード(表彰)制度」や大学単位の世界大会「NCAA CUP」の創設などを提案しました。六大学野球や箱根駅伝など、大学スポーツは人々を熱中させる要素をたくさん持っています。「まだまだ始まったばかりですよ」と池田さんはお話されておりました。これからが楽しみですね。
●8時30分は「世界的なビッグネーム A・イニエスタとF・トーレス、22日揃って日本デビュー」という話題。ともに元スペイン代表の34歳で、ヨーロッパの名門クラブで活躍した2人の大きな価値をJリーグはどのように活かすことができるのでしょうか。
直接的な「経済面」での効果としてイニエスタ効果はすでに出ています。トーレス効果としてはまだ薄いですが、入場者数が5割近くアップしています。池田さんは「ビッグネームの選手と連携していいパフォーマンスができるように成長しないと意味がなく、勝たないとだめ!」とコメント。今回のイニエスタとトーレスのJリーグ入りは、日本サッカー界全体が成長するチャンスです。それをフルに活用すべきで、4年後の「カタールW杯」へ向けて」、国内の底上げのためにもビッグネームと共に、Jリーグにはもっと盛り上げて欲しいとお話いただきました。
【トレンドマスターズTOKYO】
木曜日「ヒットの芽」ユニークな視点で生まれた商品や今、注目されつつあるモノ・コト・サービスなどを紹介しています。最近では、豪華な夜行バスが続々と登場しています。夜行バスと言えば「安く、寝ている間に目的地につく」という印象。今回は夜行バスとは思えない快適さと絶妙な価格設定の2つのポイントから紹介。
今回ご紹介したJRバス関東とJR西日本が共同運行する「ドリームルリエ」号、一番高い座席、プレシャスシートを体験してきました。プレシャスシートはバスの中央に通路があり、両サイドに座席。天井は吹き抜けですが、パーテーションで区切られており、感覚としては個室です。シートは幅65cm、リクライニングは156度。前後も区切られているので、前の人が席を倒して関係ありません。フットレストもあり、水平に近い状態で横を向いて寝られ、寝返りも打てます。
運航するJRバス関東の森田雄介さんに現状を伺ったところ、「とにかく安く移動したい人」と「快適さを求める人」が二極化しているとのこと。ドリームルリエ号のプレシャスシートは1台につき4席や6席と少ないこともあり、あっという間に埋まっていくそうです。値段は新幹線や飛行機とも競争できる快適さ。出発が夜遅く、朝早く着くため、飛行機や新幹線の始発よりも早く着くことができるというのが利点になります。豪華な夜行バスはさらに広がるかもしれません。
【マスターズインタビュー】
今週のインタビューのお相手は、高倉町珈琲会長・横川竟さん。4日目の今日は、高倉町珈琲のこだわりについて伺いました。
1曲目 Heart And Soul / Huey Lewis And News
2曲目 YES MY LOVE / 矢沢永吉 -
2018.7.25
7月25日(水) The News Masters TOKYO 第341回
【7時台】
7時台のニュースマスターは、ノンフィクションライター・常井健一さんです。
●7時は、『超党派改革 小泉進次郎氏ら議長に申し入れ』の話題にフォーカス。自民党の小泉進次郎筆頭副幹事長ら超党派の衆院議員120人が集まりました。「『平成のうちに』衆議院改革実現会議」は今月20日、「党首討論の定例化・夜間開催の実現」「衆院のIT化」「女性議員の妊娠・出産時の代理投票容認」3点の実現へ、早急に議論を始めるよう大島理森衆院議長に申し入れました。これに対し大島議長は「しっかり読ませてもらう」と応じています。
常井さんは、「これまで小泉一家を追い続けてきて最もがっかりした出来ことだった」と言います。小泉進次郎氏は「平成のうちに1つでも達成しよう」と考え、小ぶりな企画に走ってしまいました。そのため、自民、公明、維新に都合のいい提言のかたちになってしまったようです。小泉進次郎氏の現状について常井さんは、「期待している分心配だ」と話しました。
●7時30分は『小泉純一郎氏、脱原発へ向けて』の話題にフォーカス。小泉純一郎元総理が朝日新聞のインタビューに応じ、安倍政権のエネルギー政策について、「安倍総理では『原発ゼロ』はもう無理だ。やればできるのに見過ごした」と批判。さらに来年夏の参院選では「原発ゼロ」が争点になるよう、野党共闘への期待感も表明しており、自民党の総理経験者としては異例のコメントをしています。
小泉純一郎氏は、小沢一郎氏の政治塾で「原発ゼロ」について講演するなど野党側へも働きかけています。小泉純一郎氏は小沢一郎氏に「野党が一本化して脱原発を統一すればそれだけで勝てる」とアドバイスしているようです。さらに、来月は、小池百合子氏と共に講演会で脱原発の卸をあげる予定。反対派を賛成派に変えるための小泉純一郎氏の動きに今後も注目です。
【8時台】
8時台のニュースマスターは、早稲田大学ビジネススクール准教授の入山章栄さんです。
●8時は、『大企業のスタートアップ買収急増』の話題にフォーカス。大企業の傘下入りを選ぶスタートアップ企業が増えていると日経新聞が報じています。2018年はこうしたM&Aが前の年を上回るペースで拡大。スタートアップ側は大企業の資金力や資産を生かし成長速度を上げる狙いですが、同時に買収後の統合作業が改題となっています。
去年から日本で急速に高まっているこの動き。去年で言うと、KDDI がIoT企業の「ソラコム」を推定200億円で買収し、DMMが、通称質屋アプリの「CASH」を70億円で買収。ソラコムは立ち上げから3年、CASHは立ち上げから8か月で買収しました。この方法は、双方にメリットがあります。大企業側のメリットは、そうした知見を短期間で手に入れたり、事業領域が拡大でること。スタートアップ企業は傘下に入ることで、販路の拡大や、資金調達もしやすくなります。海外ではFacebookがSNSのインスタグラムや、メッセージアプリ「ワッツアップ」を買収して成功しています。このように、大企業がスタートアップ企業を買収後にいかに扱うのかが重要になってきます。
●8時30分は、『イオン、東南アジアでご当地プライベート 3000品目に倍増』の話題にフォーカス。イオンが東南アジアを日本に次ぐ重要市場と位置づけ、ベトナムなどで出店を加速しています。それを支える武器が自主企画のプライベートブランド戦略で、現地で製造した割安な商品が中心で、品ぞろえは3千品目近くとこの3年で倍増。ASEANの自由貿易体制が深まるのを生かし、複数の国で同じプライベートブランド商品を相互に融通するなど工夫し、エリア内で展開するスーパーの魅力を高めています。
流通小売りは現在プライベートブランドで儲けています。宣伝費や中間業者のコストがかからないためコストが抑えられ、普通の商品と比べて低価格を実現しているそうです。実は、ファミリーマート、ローソンのPBポテトチップスはカルビー製。ミニストップ、イオンは湖池屋製。セブンイレブンのマヨネーズは味の素など、大手メーカーと流通業者の関係性に注目すると面白いです。しかしこれは、日本ではメーカーより小売りが強いため実現できている話です。この舞台が東南アジアになったらどうなるか、注目です。
【トレンドマスターズTOKYO】
毎週水曜日のテーマは『Company』。知っておきたい様々な会社や組織、その取り組みを、今日は入山さんにお話しいただきました。今日取り上げたのは、LCCのピーチです。入山さんはピーチを「LCCの中でもっとも勢いがある」と評価しています。2008年に、全日本空輸(ANA)に在籍していた現ピーチの代表者代表取締役CEO・井上 慎一さんが、「格安航空サービスが流行って従来の事業が食われてしまう前に、自らで格安サービスを作ってしまおう」と先手を打って立ち上げたのがピーチでした。入山さんは、「ベンチャーを買収するのではなく、自社で新事業を立ち上げ成功している点が素晴らしい」と話しました。その他、ピーチが成功した理由を解説いただきました。
【マスターズインタビュー】
今週のインタビューのお相手は、高倉町珈琲会長・横川竟さんです。ファミリーレストランでお馴染み「すかいらーくグループ」創業者のひとりで、すかいらーく社長を退任された後、75歳で高倉町珈琲を創業されます。30年ほど前には18万店ほどあったという喫茶店。しかしファーストフードやファミレスの登場によりその数は8万店弱まで減ってしまいます。3日目の今日は、今後生き残るお店の特徴について、お話を伺いました。
今日の楽曲ラインナップ
1曲目 Let It Go / Idina Menzel
2曲目 薔薇は美しく散る / 鈴木宏子 -
2018.7.24
7月24日(火) The News Masters TOKYO 第340回
【7時台】
火曜日7時台のニュースマスターは、作家・ジャーナリストの佐々木俊尚さんです。
●7時は、『自宅で仕事、混雑を緩和 「テレワーク」促進週間』のニュースにフォーカス。2020年の東京五輪・パラリンピックに向け、職場に出勤せずテレビ電話などを活用して自宅などで仕事をする「テレワーク」促進の強化週間が23日、始まりました。交通機関の混雑緩和が狙いで、政府が主導し27日までに約2千の企業や団体の参加を目指す方針です。
「このためだけにテレワーク?無理していかなくてもいいんじゃない?」と疑問を呈する佐々木さん。人と会うのは重要だけど、日本人はとかく会いたがります。しかし、毎回その必要はあるのでしょうか? テレワークの例として、佐々木さんの知人の住まいは兵庫県だけど、勤務先は渋谷という人の働き方を紹介しました。
●7時30分は、『日本商工会議所の会頭が、厚労省に訴え』のニュースにフォーカス。中小企業125万社を傘下に持つ日本商工会議所の三村明夫会頭は、加藤勝信厚生労働大臣と懇談し、年々深刻化する人手不足や若者の流出による地方の疲弊などを訴え、中小企業に対する政策的な配慮を求めました。日商の今年の調査では、65%の企業が「人手が不足している」と回答。また、6割が昨年度「賃金を引き上げた」理由として、「業績は改善していないが防衛的賃上げとして、やむを得ず賃上げに踏み切った」と説明しています。
このニュースを佐々木さんがTwitterで発信したところ「業績あげたいなら給料上げないと」という意見が集まりました。給料を上げようにも困るのは中小企業、中小企業がつぶれると困るのは大企業。具体的な解決方法は、物価が上がること。物価が上がると、企業利益が上がり、給料も上がるとのこと。
【8時台】
8時台のニュースマスターは、経営学者の楠木建さんです。
●8時のテーマは、アメリカのテスラが取引先の部品メーカーなどに「テスラの継続的な運営に不可欠」という理由で、支払い済みの代金の一部を返還するように求めていることについて。新型電気自動車への投資で悪化した資金繰りを改善するのが狙いとみられますが、取引先にとってのメリットは曖昧で、部品メーカーが反発した場合にはサプライチェーンに影響を与え、部品メーカーが反発した場合にはサプライチェーンに影響を与え、事業継続に打診となる可能性もあります。
このような状況になってしまった理由は、初の大量生産に苦戦していることが考えられます。人の命を乗せる車は、ものすごい完成度を求められ、構造も非常に複雑です。テスラは、大量生産をすればコストも下がると考えましたが、実際にやってみると単純にはいきませんでした。生産目標台数も当初の予定より下回っています。なんとか台数を増やすために、完全自動化のライン以外に人に依存した生産ラインを作ってしまい、逆にコストが上がるという結果に。この状況は確実に混乱していて、注文が入っても対応が間に合わず、問題になっています。ここから曲がり角になるのか、新しい方法で這い上がるのか今後の動きに注目です。
●8時30分は、『日本郵便も来春から「置き配」本格スタート』の話題にフォーカス。日本郵便は、通信販売会社や百貨店などを対象に商品を宅配先の玄関前に置くだけで配達を完了するサービスを、来年の春から本格的に始めます。荷物の増加に対して人手不足の解消が進まない中、不在時の再配達を少なくして、コストを削減する狙いがあります。
これまでの宅配サービスは再配達に関して多くの問題がありました。配達側はコストがかかり、客側もストレスで不便でした。今回の施策は、これまでのように在宅中に配達をしてもらうのか、玄関先に置いてもらうかを選択することができるようです。楠木さんは、「人間の習慣化」に目をつけ、「今回日本郵便が始めたことでこれが常識化し、どんどん広まることに期待したい」と話しました。
【トレンドマスターズTOKYO】
火曜日のテーマは『BOOK』です。今日は、スポーツ報知で毎週日曜日に連載中の「BOOKセレクト」コーナーを担当されている、編集局・文化社会部の記者である甲斐毅彦さんに、広野真嗣の『消された信仰 最後のかくれキリシタン~長崎・の人々』(小学館)をご紹介していただきました。小学館ノンフィクション大賞受賞作です。甲斐さんは、「世界遺産に興味がある方に、ぜひ読んでいただきたい。光が当たるところには、必ず陰の部分もある。その陰を見つめることで、物事の見方がより深まると思う」と紹介しました。
【マスターズインタビュー】
今週のインタビューのお相手は、高倉町珈琲会長・横川竟さんです。ファミリーレストランでお馴染み「すかいらーくグループ」創業者のひとりで、すかいらーく社長を退任された後、75歳で高倉町珈琲を創業されます。これからの時代はカフェがくる!という横川さん、その理由はなんでしょうか?2日目の今日は「ブランドの価値観」と「社長引退後も仕事を続ける理由」について伺いました
今日の楽曲
1曲目 Mony Mony / Billy Idol
2曲目 東京ららばい / 中原理恵 ※作詞:松本隆 作曲:筒美京平 -
2018.7.23
7月23日(月) The News Masters TOKYO 第339回
【7時台】
毎週月曜日7時台のニュースマスターは、フジテレビ系列28局のニュースサイト FNN.jp のチーフビジョナリスト 清水俊宏さん。
●7時は「国会閉幕」について。国会は20日、野党6党派が提出した内閣不信任決議案が否決された一方、カジノを含む統合型リゾート実施法案が参議院本会議で可決・成立し、会期を2日残して閉幕しました。安倍総理大臣は閉幕後記者会見し、財務省の文書改ざんなど、一連の不祥事について、あらためて陳謝し、また、森友学園問題については「総理大臣が周囲に与えうる影響を常に意識し、慎重の上にも慎重に政権運営にあたる」と述べました。
今国会では自然災害や不祥事などが続く中重要な法案が可決していきましたが、清水さんは「参院定数6蔵はひどい」と話します。今回は自民党の船田元議員が党の方針に逆らい、投票を棄権。一方、国会改革を目指す小泉進次郎氏は賛成票を投じ、話題になりました。理念なく自分達に有利なルールを作るのは、政党政治の自殺行為とのこと。また、清水さんは野党の不甲斐なさにも言及。少数勢力なだけに今後、どう連携していくのか、与党からの「改革派」が出てくるかどうかが鍵ではないかというお話でした。
●7時30分は、「ソフトバンクが滴滴とライドシェア事業」の話題。ソフトバンクと中国配車サービス大手の滴滴出行は、合併会社「DiDiモビリティジャパン」を設立し、日本のタクシー会社向けに、人工知能やデータ分析技術を活用した、配車システムを提供すると発表しました。今年の秋から、大阪を皮切りに、東京、京都、福岡、沖縄など、全国の主要都市で順次サービスを展開していく予定です。
滴滴出行は14億人の中国人に「生活革命」とまで呼ばれているサービス。スマホで手配すると、すぐに配車してくれて、移動が簡単。サイトから目的地を入力すれば、近くに車がある一般人の「運転手」が対応、すぐに目的地まで運んでくれる中国版のウーバーです。合弁会社「DiDiモビリティジャパン」はタクシー業界との共存の可能性を探るビジネスを実施。日本のタクシーは都市部での利便性は評価されていますが、配車に関してはシステムが古く需要がズレています。そこで配車管理システムをタクシー会社に提供し、新風を吹き込むとのこと。
ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長は「未来の進化を自分で止めているという危機的な状況だ。そんな馬鹿な国があることが信じられない」と述べ、政府による規制を強く批判しています。産業を守ることも大事ですが、ほとんどが対処療法でこのままでは世界の潮流に乗り遅れてしまうかもしれないというお話でした。
【8時台】
本日8時台のニュースマスターは精神科医の名越康文さん。
●8時は、「知っておくべき深部体温」のお話。日本列島はきのうも広い範囲で高気圧に覆われて気温が上がり、全国に927ある気象庁の観測地点のうちおよそ4分の1にあたる237地点で最高気温が35度以上の猛暑日となりました。この猛暑で、気をつけないといけないのが熱中症です。今朝は、熱中症対策のカギとなる深部体温について名越さんに伺いました。
臓器の温度は通常、皮膚温度より1度高く、運動したり気温の影響で体温が上昇しても、発汗で表面温度を下げ、熱を放出し、深部体温も低下して行きます。気温が体温よりも高いと、外気の熱が体内に入ってきてしまいます。深部体温が高いと起こる現象としては40度で全身痙攣、42度で多臓器不全、44度で脳障害が起こり死に至る場合もあります。熱中症のような嘔吐や頭痛などの症状が出てきたときは、深部体温も上がっている可能性があります。
深部体温を下げるのに効果的な方法は「脳から遠い箇所(手のひら)を冷やす」ということ。氷水ではなく、10〜15℃の水に5~10分ほど浸すのが良いということです。脇の下などの大きな血管を直接冷やすと冷える速度は確かに速い。急速に冷えることによって脳が「体温が下がりすぎた!」と感知し、体温を下げないようにする機能が働きます。手や足などの末端は冷えるまでに時間がかかるのでゆっくり下げるのが良いというお話でした。
●8時30分は「ビル・ゲイツにまつわる怖いお話」について。ビル・ゲイツが設立したマイクロソフト社は、パソコンやネット、デジタルメディアの分野では業界をけん引しましたが、スマホ戦略では成果を出せませんでした。しかし、その大きな事業の失敗を経営上の駆け引きに利用したという事実があります。今朝はIT業界の巨人にまつわる、猛暑を吹き飛ばすゾッとするエピソードを紹介しました。
こちらはビル・ゲイツとともにWindowsの開発に従事し、帰国後アスキーを設立、現在は東京大学でIoTの研究者として活躍されている西和彦さんのお話。マイクロソフトはスマホ戦略で失敗、Windowsのフルスペックをスマホに移植しなかったことが敗因。暮らしや仕事で使っているWindowsのOSはスマホで使えないことになりました。当時のCEOスティーブ・パルマーの辞任でスマホ戦略に幕引きをしました。スティーブが自分の失敗でも人のせいにするところがあり、汚点を残さない嫌なタイプです。放送では、スティーブを平和に辞めさせた方法を伺いました。上司に昇進など、うまい話を持ちかけられたらご用心ですよ。
【トレンドマスターズTOKYO】
毎週月曜日のトレンドマスターズTOKYOはYES NOアンケートで主流がわかる「あなたはどっち?YES NOリサーチ」です。今日は働き女子パーソナリティ 庄司舞子さんのレポート。今日の質問は「習い事はしていますか?」
【マスターズインタビュー】
今週は、高倉町珈琲会長・横川竟さん。ファミリーレストランでお馴染み「すかいらーくグループ」創業者の一人ですかいらーく社長を退任された後、75歳で高倉町珈琲を創業されます。横川さんは、中学卒業後に築地の食品問屋に就職。4年間働いたとのことですが、これまでのビジネスが成立しているのはその4年間の教えが全てだと言います。今日はそんな築地での教えと料理だけではない価値がある、日本初のファミリーレストランのお話です。
今日の楽曲ラインナップ
1曲目 I Go Crazy / Paul Davis
2曲目 Kiss Of Life / SADE
3曲目 サンシャイン ロマンス / Original Love -
2018.7.20
7月20日(金) The News Masters TOKYO 第338回
【7時台】
金曜日7時台のニュースマスターは、エコノミストの崔真淑さんと文化放送・報道スポーツセンターの鈴木びんさん。
●7時は、「日本の政治、本当に大丈夫?」というお話。今日で国会は実質的に閉会を迎えますが、おとといは参議院の6増案が可決・成立。今日はカジノ法案が可決・成立される予定です。こうした中、委員会や本会議を設置する衆議院議員運営委員会の古屋圭司委員長に、政治資金パーティの過少申告疑惑が浮上。しかし古屋氏の解任決議案は、与党の反対多数で否決されました。
自民党は制度の変更を周知する期間も考慮すれば、選挙までおよそ1年となる今の国会で法改正を実現する必要があるとして、独自に改正案を提出して審議を急ぐように主張していました。本日、参院本会議で可決、成立する見通しのカジノ法案。カジノは本来、刑法の「賭博罪」にあたり、禁止されています。法案では監督期間である「カジノ管理委員会」の免許を受けた事業者が設けるカジノについては刑法の賭博罪の適用が除外されます。どうなるのでしょうか。
●7時30分は、「本田圭佑とウィル・スミスがベンチャーファンドを設立」サッカーの本田圭佑選手がハリウッド俳優のウィル・スミス氏と組み、日本でおよそ110億円を集め、アメリカを中心に有力なスタートアップ企業に投資するベンチャーファンドを今月中に設立します。お二人の人脈を活用して、これまで日本からはアプローチが困難だったスター企業の卵を発掘するとのことです。
名称は「ドリーマーズ・ファンド」野村ホールディングスが主力投資家として参画。日本の機関投資家や、大口の個人投資家から資金を募っています。崔さんがエコノミストとして気になったのは貧困解決や社会性を意識している点と野村證券を巻き込んでいる点。また、本田選手は現役を続行するのかにも注目です。
【8時台】
金曜日8時台のニュースマスターは、メディアアナリストの上杉隆さん。
●8時は、「参議院6増 強行採決」のニュースにフォーカス。参議院の議員定数を6増やす改正公職選挙法が18日の衆院本会議で与党の賛成多数で可決・成立しました。参議院の定数が増えるのは昭和45年の法改正以来で、来年夏の参議院選挙から適用されます。選挙区では1票の格差是正のため埼玉2増し、比例区では定数を4増やして当選順位をあらかじめ定める拘束名簿式の「特定枠」を導入します。世論調査では反対が賛成を上回る中、与党が押し切った形です。
なぜ議員定数を増やすのか、与野党の言い分などを伺いました。
●8時30分は「酷暑五輪 屋外競技の時間繰り上げ」に関してのお話。真夏に開催される2020東京オリンピック・パラリンピックまで間も無く2年となります。大会組織委員会はIOCに対し、暑さを回避するため屋外競技の時間を前倒しする競技日程の大枠を提案し、承認されました。
男女マラソンは30分早めて午前7時スタート。男子50キロ競歩は1時間半早めて午前6時、男女20キロ競歩は午前7時、トライアスロンは2時間前倒しして午前8時、とりわけ暑いとされる埼玉県川越市の霞ヶ関カンツリー倶楽部で実施される男女ゴルフは2時間前倒しして午前7時スタートとなります。
【トレンドマスターズTOKYO】
金曜日は「タケタケFriday」をお届け。本日はザ・ニュースペーパーの政治風刺コントをお送りしました。
【マスターズインタビュー】
今週は、ロンドンとリオデジャネイロ、二度のオリンピックに団体メンバーで出場した元新体操日本代表=フェアリージャパンの畠山愛理さん。最終日は今後のことを伺ってみました。
今日の楽曲ラインナップ
1曲目 Summer in the City / The Lovin' Spoonful
2曲目 夏が来た! / 渡辺美里 -
2018.7.19
7月19日(木) The News Masters TOKYO 第337回
【7時台】
木曜日の7時台のニュースマスターは教育改革実践家・元リクルート社フェローの藤原和博さん。
●7時は、「私立大学の経営難」について。少子化の経営難に陥った私立大学を運営する学校法人に対し、文部科学省は2019年度から新たな財務指標を用いて指導を行い、改善しない場合は募集停止や法人解散など、撤退を含めた対策を促します。国として厳しい姿勢で臨むことで、赤字が続く大学側の危機意識を高め、改革を加速させる狙いです。
全国では私立大学の4割程度がすでに定員割れしています。大学の定員は、そもそも団塊ジュニアが浪人して泣かないように「一時的に」増やしたもので、本当はのちに増やした分は返す約束でしたが、そのままうやむやになっています。その結果、本来は大学に行くべきじゃない人まで大学に入って水ぶくれしているのです。藤原さんは「企業のように吸収合併や学部の統廃合がもっとダイナミックに起こっていい」と話します。
大学に行きたがるのは就職のためなのでしょうか。一方で高校中退など地方のヤンキーに都会でインターン研修を実施し、優良企業に人材を送り込んでいる「ハッシャ・ダイ」という会社もあります。このような会社が伸びてくれると、研究だけでなく学生の指導でも力量の無い大学の存在価値がなくなる。大学に行く意味が薄れるというお話でした。
●7時30分は、「4割が上司に不満」という話題。ソフトウェア開発会社・アトラシアンが直属の上司に対する部下たちの評価に関する調査結果を発表しました。上司に対する満足度では、「大いに不満」「不満」の合計が37.7%とおよそ4割が不満を持っていることがわかりました。
営業マンとして優秀な社員は上司に引き上げられて課長になり、もっと優秀なら次長、部長、本部長というように出世しますが、いずれは自分の能力の限界でその役職で止まることになります。ということは、ある時点で組織の構造を見た場合、みんな「無能レベル」に達した管理職が組織にズラッと並ぶことになる。つまり、「能力主義の階層社会では、人間は能力の限界まで出世するので無能管理職が大半になる」ということです。これを「ピーターの法則」と言います。
藤原さんは解決策として、自分の無能レベルを自覚し、わざと出世を断り、その代わり組織と取引をすることで自由な時間を得たり、現場にとどまって、もっと多くの年収を得たりすればいいのではないかというお話でした。
【8時台】
木曜日の8時台のニュースマスターは株式会社横浜DeNAベイスターズ前代表取締役社長/スポーツ庁参与の池田純さん。
●8時は「ZOZOTOWNの前澤社長 球団運営は可能か?」という話題にフォーカス。ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営する株式会社スタートトゥディの前澤友作社長がおととい、「プロ野球の球団を持ちたい」と球界への意欲を自身のツイッターで表明しました。なぜ、このタイミングでプロ野球参入を表明したのか?果たして実現の可能性はあるのか?かつて球団買収に携わった池田さんに伺いました。
前澤社長はITの世界では「有言実行の男」と呼ばれています。振り上げた拳をどこに降ろすのかが見所だと話します。既存の球団を買収するのか、新規に球団を立ち上げて参入するのかそれぞれにハードルの高さに違いがあります。さらに現在のプロ野球の観客動員ビジネスモデルでは、12球団が適正。もし参入するのなら、プロ野球の将来のビジョンも含めて考えていかなくてはいけます。こういう話が出ること自体が議論の入口になるので良いのではとのことでした。
●8時30分は「LINEの『トークルーム』の内容は収集されているのか?」というお話。国内に7500万人のユーザーがいるスマートフォン向けの無料メッセージアプリのLINEに関して、数日前からネット上に「トークルームの内容が自動的にLINE社に収集されており、対策としてスマホの設定を確認するように」という情報が広がっています。
今年1月に行われたLINEのアップデートで「サービス向上のための情報利用」と「プライバシーポリシーの変更」で「同意」した人の「LINEのトークルーム情報」が本人が気づかないうちに「ON」になっていて情報が収集されているということです。しかし、LINE公式Twitterによると、「トークや通話内容を取得することはない」とする一方、「使用したスタンプ」「絵文字」「エフェクト」「フィルターの種類」「トーク相手」「日時」「既読」「URLへのアクセスなどの利用状況」などは収集しており、「サービス上の不正対策」「サービスの改善及び研究開発」のために収集しているとしています。
【トレンドマスターズTOKYO】
木曜日「ヒットの芽」ユニークな視点で生まれた商品や今、注目されつつあるモノ・コト・サービスなどを紹介しています。皆さんは夜、急に具合が悪くなった時どうしていますか?救急車を呼ぶほどじゃないんだけど...どうにも具合が悪い...、今日はそんな時に役立つサービス"ファストドクター"をご紹介しました。こちら、夜間にお医者さんが医療相談にのってくれて、さらに必要があれば往診=家に来て診察してくれる...というサービス。"ファストドクター"を運営している小石裕司さんにお電話でお話いただきました。
ファストドクターに電話をかける(メールでもOK)、医師が往診、診察。現地で診察代と交通費の支払い(クレジットカード、現金、後払いから選べます)、処方箋も書いてくれ、保険も適用されます。ファストドクターを利用できるのは東京23区+狛江市、武蔵野市、三鷹市、そして千葉、埼玉の一部で、23区内の中学三年生までは医療費は無料です。平日は夜8時から朝5時まで電話で相談ができます。土日の受付時間が異なります、最短30分でお医者さんが来てくれます。
ファストドクターのHPはこちら
【マスターズインタビュー】
今週のインタビューのお相手は、ロンドンとリオデジャネイロ、二度のオリンピックに団体メンバーで出場した元新体操日本代表=フェアリージャパンの畠山愛理さんです。今日はスポーツ選手にとっての引退、そしてセカンドキャリアについて伺いました。
1曲目 Summertime Blues / Eddie Cochran
2曲目 風の吹き抜ける場所へ / FLYING KIDS -
2018.7.18
7月18日(水) The News Masters TOKYO 第336回
【7時台】
7時台のニュースマスターは、スポーツ経営学者小林至さんです。
●7時は、『「ゾゾタウン」前沢社長、プロ野球球団運営に意欲』の話題にフォーカス。衣料品通販サイト「ゾゾタウン」を運営するスタートトゥデイの前澤友作社長がプロ野球球団の運営に意欲を見せました。今月17日の正午、自身のツイッターで「プロ野球球団を持ちたいです。球団経営を通して、ファンや選手や地域の皆様の笑顔を増やしたい」と表明。さらに、「みんなで作り上げる参加型の野球球団にしたい」と書き込み、「シーズンオフ後に球界へ提案するためのプランを作ります」としています。
新球団誕生の望みについて、可能性は低いと小林さんは話します。新陳代謝という意味では良いですが、本当に買収するときは当事者が話してはいけないという暗黙のルールがあるようです。また、ロッテは世界有数の企業であり経営には困ってはいません。そのため、新興企業のスタートトゥデイに譲るのは考えにくいようです。プライベートも会社の経営も順調な前澤さん。小林さんは、「世の中全部手に入っちゃってると思っちゃうのかな。剛力さんと一緒に私に相談しに来てくれたらな」と冗談交じりに話しました。
●7時30分の話題はこちら。アメリカのアマゾン・ドット・コムなど、インターネット通販会社の急拡大が世界中で小売り大手の経営を揺るがしています。日本では、アメリカのウォルマートが西友売却を決めたように、ヨーロッパでもスーパーへの影響が拡大。フランスのカルフールとイギリスのテスコが商品の共同調達などで提携し、イギリスではM&Aに踏み切る例も出てきました。
球団によると不祥事とは3つあり、「巨人軍は紳士たれ」とは言いづらい状況です。他にも、千葉ロッテの大嶺選手も金銭トラブルで引退した事例があります。一般社会で言うと記事になるような話題ではありませんが、有名人であるため目立ってしまうということのようです。小林さんは、「質の高い指導が必要。指導者ライセンスを取り入れたり、小・中・高生の段階での指導がとても大切。『スポーツで結果さえ出せば OK』という指導者に感化されないようにすべき」と話しました。
【8時台】
8時台のニュースマスターは、早稲田大学ビジネススクール准教授の入山章栄さんです。
●8時は、『アマゾンエフェクトで、世界のスーパーに変化』の話題にフォーカス。アメリカのアマゾン・ドット・コムなど、インターネット通販会社の急拡大が世界中で小売り大手の経営を揺るがしています。日本では、アメリカのウォルマートが西友売却を決めたように、ヨーロッパでもスーパーへの影響が拡大。フランスのカルフールとイギリスのテスコが商品の共同調達などで提携し、イギリスではM&Aに踏み切る例も出てきました。
電子コマースだったアマゾンがリアルの店舗を持つようになってきました。世界レベルでの事業再編が起きていて、入山さんが特に注目するのはウォルマート。デジタルの小売りのアマゾン、アメリカで実店舗経営を行いリアルの小売りを展開していたウォルマートが、1月には日本の楽天と業務提携を発表。5月にはインドのネット通販最大手フリップカートを買収すると発表しました。このように、デジタルとリアルの小売の垣根がなくなり、デジタルの小売りがリアルの小売に進出し、リアルの小売りがデジタルの小売に進出しています。アマゾンVSウォルマート、プライベートブランドの視点から今後も注目するとおもしろそうです。
●8時30分は、『「定年後も働きたい」、定年前社員の8割が』の話題にフォーカス。定年前の50歳から64歳の正社員のうち、およそ8割の人が定年後も「働きたい」と希望していることが明治安田生活福祉研究所の調査で分かりました。働きたい理由としては「日々の生計維持のため」がトップで50代男女ではおよそ7割を占め、「働きたくない」は男女ともおよそ2割でした。
各企業が、定年の規定を変え始めています。例えばポーラ・オルビスホールディングス(HD)傘下のポーラファンケルは昨年4月に上限をなくしました。元々定年は、働き盛りを過ぎた労働者を抱えておくコスト負担を軽減することにあります。しかし一部の企業は、何十年もかけて積み上げた顧客リストを持つ人材を抱える販売ビジネスの現場ではそうではなく、高齢の顧客層をターゲットに営業する場合、高齢者以上に適任の人材はいないと考えています。同様の考えから大和証券も定年制を撤廃。そして、アメリカでは年齢差別になるためそもそも定年という概念がないようです。入山さんは、「もはや定年制というものが時代に合わないのでは」と話しました。
【トレンドマスターズTOKYO】
毎週水曜日のテーマは『Company』。知っておきたい様々な会社や組織、その取り組みを、今日は文化放送が生んだ平成の水戸光圀・塚本ディレクターがお伝えしました。
ゆったり過ごせる大人のシェアリビングをコンセプトに、今年2月、群馬県高崎市内に「本町しもたや」という新たな空間がオープンしました。シェアリビングとは、メンバーが自分の好きな時に顔を出して、自宅の居間でくつろぐような感覚で共有するリビングスペースです。「本町(もとまち)しもたや」は、大正時代からある街の調剤薬局をリノベーションして作られたもので、1階は喫茶スペース、2階がリビングとして使われており、喫茶室もそのレトロな雰囲気が好まれています。高崎市内には、こうした古くからの町屋の雰囲気を残した家屋がまだまだ残っているということで、今後、第2、第3の「本町しもたや」のようなスペースが生まれる可能性もあるということです。
【マスターズインタビュー】
今週のインタビューのお相手は、ロンドンとリオデジャネイロ、二度のオリンピックに団体メンバーで出場した元新体操日本代表=フェアリージャパンの畠山愛理さんです。3日目の今日はメンタルについてのお話でした。
今日の楽曲ラインナップ
1曲目 SUMMER OF '69 / Bryan Adams
2曲目 燃えてヒーロー / 沖田浩之 -
2018.7.17
7月17日(火) The News Masters TOKYO 第335回
【7時台】
火曜日7時台のニュースマスターは、作家・ジャーナリストの佐々木俊尚さんです。
●7時は、『米ロ首脳会談』のニュースにフォーカス。アメリカのトランプ大統領とロシアのプーチン大統領が16日、ヘルシンキのフィンランド大統領公邸で会談しました。会談は予定の90分を超えて2時間以上に及び、首脳同士の直接対話が冷戦後最悪とされる両国関係の改善の契機となるかが注目されましたが、具体的な合意事項はなく、会談後、トランプ氏は「長いプロセスの始まりだ」と語りました。
こういう首脳会談は、事務レベル協議が事前にあってたうえで、首脳が会うのが通例。金正恩氏の時はそれがなく、今回は落としどころが決まっていないため、「何がしたいのかわからない。単にやったよねという雰囲気だけほしいのでは?」と見ている佐々木さん。タケさんも「中間選挙狙いでは?」と指摘しました。
●7時30分は、『マンガの立ち読みOKで、売り上げアップ!』の話題にフォーカス。大手出版社の小学館が、書店でマンガを立ち読みできないようにするフィルム包装の取りやめを呼び掛けています。名付けて「コミックス脱シュリンクパックプロジェクト」!この春、一部の書店で包装をやめたところ、少女・女性向けマンガで売り上げが20%増えたため、今後は拡大していく方針とのことです。
マンガを無料で読んでくれて買われなくても、今はSNSで口コミが拡散します。佐々木さんは、ハリーポッターのように、「ある程度最初の方は無料で出したほうが良く、知財や著作権をとにかく守らなきゃと思ってしまうと、波及効果が弱くなる。」とコメント。しかもこの売上アップの特徴は、男性ではなく、女性なのです。これについて佐々木さんがSNSで意見を募ったところ、「洋服で考えると男性は、あまり品定めはしない。女性は、選んで品定めする。」という違いを指摘するものがあり、関連があるのではと佐々木さんはみています。
【8時台】
8時台のニュースマスターは、経営学者の楠木建さんです。
●8時台のテーマは、銀行の値上げについて。銀行がジワリと値上げに動いています。たとえば窓口での両替の手数料。以前は一定枚数までは無料でしたが、去年から一部の大手銀行が相次ぎ有料化しています。その他にも、住宅ローンの繰り上げ返済手数料の値上げやATMでの現金引き出し手数料の有料化などの動きも目立ちます。銀行側の値上げ戦略は何を目指しているのでしょうか?
有料化に関して楠木さんは、「これで儲けようというよりも、従来の窓口サービスからスマホやネットサービスへの提供に顧客を誘導するための動き」だと話しました。決済ではネット企業が相次ぎ参入していますが、銀行はこれまでこの流れに対応して来ませんでした。一度スイッチする動きが始まるとバタバタっと習慣が変わってくるのが人間の習性で、今やっとその時が来たようです。楠木さんは、「もっと早く対応できなかったのか、それは銀行業の怠慢だったのでは」と意見しました。
●8時30分は、駅の商業ビジネス化の話題にフォーカス。JR東日本が鉄道事業者の殻を破り、経営モデルの変革に挑んでいます。1987年の分割民営化から31年。JR東日本では当初から首都圏の圧倒的な鉄道利用者数を土台に駅併設型の商業ビジネスを手掛けてきました。本格的な人口減少時代を背景に鉄道収入の大幅な伸びが見込めない中、運輸収入に依存した体制を改め、さらなる事業の多角化を目指します。
どれだけネットが便利になっても駅に行くという習慣がなくなることはありません。そして、人間は基本的に面倒くさがり屋で、いっぺんに色んなことを済ませたいという欲求があり、「ついでに〇〇したい」という需要は今までも今後も変わらないと楠木さんは話します。しかし、今後については「ついで買いができる便利な商業施設だけでなく、『わざわざここ行きたい!』と思わせるような場所を作ることも大切だ」と話しました。
【トレンドマスターズTOKYO】
火曜日のテーマは『BOOK』です。今日は楽天ブックスの書籍チームから安川康成さんに、楽天ブックスの上半期のランキングを紹介いただきました。
例年ダイエット本と写真集はランクインするそうで、2位に乃木坂46・星野みなみ1st写真集『いたずら』。3位にモデルが秘密にしたがる体幹リセットダイエット(佐久間健一・サンマーク出版)がランクインしました。そんな中、今年の1位は「君たちはどう生きるか」でした。安川さんは、7位の「お金2.0」をおすすめしました。
【マスターズインタビュー】
今週のインタビューのお相手はフェアリージャパンのオーディションに合格した後、畠山さんは、すぐにロシア合宿に参加することになりました。2日目の今日は、そのロシアでのお話を伺いました。
1曲目 on the radio / Donna Summer
2曲目 さらば恋人 / 堺正章 ※作曲:筒美京平
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