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2018.9.10
9月10日(月) The News Masters TOKYO 第374回
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【7時台】
今週月曜日7時台のニュースマスターは、フジテレビ系列28局のニュースサイト FNN.jp のチーフビジョナリスト 清水俊宏さん。
●7時は「減災ってなに?」というお話。西日本を中心とする豪雨や台風21号の上陸、北海道の大地震など、今年の夏は自然災害が各地に大きな被害をもたらしています。その度に議論となるのが「防災」ですが、今、防災だけでなく、「減災」という考え方が注目されているという話題を取り上げます。
日本は備蓄品を迅速に送ったり、被災者ケア、道路の復旧など災害発生後のマネジメントやケアは優秀です。しかし、ある程度の被害の発生を想定した上で「人が死なない対策」である「減災」については教育不足。自然災害では「予想外のこと」が起こります。つまり、「机の下に潜って揺れが収まるまで待つ」で大丈夫と信じるのが危ないということです。何も考えなくても反射的に行えるレベルまで防災の技を磨いてしまったため、想定外を想像できなくなってしまった教育が最悪の事態を招く可能性があります。
災害への対応は何よりも想像することが大切です。また清水さんには『「#減災リポート」知ってますか? 災害時の備えTwitter"6つの活用法"』というお話も伺いました。
●7時30分は、「Bリーグの可能性」の話題。昨年のシーズンでは、総入場数が1年目よりも11.8%多い250万2931人を記録し、リーグとしての着実に成長していることを証明しています。2018~2019年のシーズンは、9月に各地で行われるアーリーカップから本格的な活動がスタート。韓国KBLの1チームを含めた36チームが出場し、6都市で開催される大イベントとなります。
清水さんがチェアマンの大河さんにお話を伺ったところ、「日本人がバスケットボールで世界と互角に戦える時代がやってくる」と話します。Bリーグが世界と比べて足りていないのはアリーナの数、自由にアリーナが使えないことだそうで、今後ライト層に来てもらえるようコンサートのような舞台を作り、認知率をあげる必要があるというお話でした。
【8時台】
本日8時台のニュースマスターは精神科医の名越康文さん。
●8時は、「あなたもちょっとはネアンデルタール人かも?」というお話。今年の8月に世界的に権威のある科学雑誌『ネイチャー』に発表された記事によると発見された9万年前の少女の骨の遺伝情報を調べたところ、2種類の人類の混血で、少女のお母さんはネアンデルタール人で、お父さんはデニソワ人だったことがわかりました。2種類のヒト族の交雑によって子供が生まれ、遺伝子が混ざりながら進化をしていたという初めて発見された証拠として注目されています。
ネアンデルタール人は約40万年前に出現し、2万数千年前に絶滅したとみられるヒト属の一種ですが、今の人もかなりの確率で、ネアンデルタール人の遺伝子を持っているそうです。一方、デニソワ人はシベリアのアルタイ地方の洞窟で発見された人類でホモサピエンスではありません。
私たちはこの夏、連続する自然災害を体験しました。人類は過酷な自然災害を生き延びて今に至ります。その家庭で、進化のために必要だったのが「多様性を受け入れること」こと。つまり、「多様性を受け入れる」というのは人類がサバイバルしていく上での一つの重要な手段。違う要素を受け入れることで、対応力や、組織の「強さ」を生むというお話でした。
●8時30分は「脳波で個人認証の時代」という話題。金沢工業大学の研究グループが開発、98%の高い精度で個人を特定できる技術です。この研究は、指紋認証や瞳で認証する虹彩認証に替わるセキュリティーの高い次世代個人認証方式として期待されています。
脳波で認証ということはつまり、ドアの前で念じると開く「ひらけごま」のようなもの。脳波は専門の機器を装着しなければ測定することができず、脳波を盗難されてしまう可能性は、指紋認証や虹彩認証に比べ、低いです。想定を超えて飛躍的に技術が進む「テレパシー」のような超能力が技術によって一般化される未来。便利になる一方、怖い状況になるかもしれません。
【トレンドマスターズTOKYO】
毎週月曜日のトレンドマスターズTOKYOはYESNOアンケートで主流がわかる「あなたはどっち?YESNOリサーチ」今朝は、音声ニュースアプリ「Voicy」 とのコラボから生まれた働き女子パーソナリティ 黒河麻里奈さん。
今日のテーマは「家族に内緒で、高価な買い物をしたことはありますか?」詳しくは特集ページで。
【マスターズインタビュー】
今週は元キリンビール株式会社 代表取締役副社長 田村潤さん。田村さんは、1950年、東京生まれ。キリンビール入社後、岡山工場労務課に配属。その後、本社人事、労務部門を経て、営業部門に転出。東京本社で部長代理だった田村さんは、値引きをしてでも商談を成立させたい上司と意見が対立。全国でも苦戦地域の一つで、負け続けている高知支店に、支店長として異動になります。その後、高知支店の業績は反転し、県内トップシェアをアサヒビールから奪回するのですが...
今日の楽曲ラインナップ
1曲目 You're Beautiful / James Blunt
2曲目 ナオミの夢/ヘドバとダビデ
3曲目 Cool Night / Paul Davis
4曲目 晩夏 / 松任谷由実 -
2018.9.07
9月7日(金) The News Masters TOKYO 第373回
【7時台】
金曜日7時台のニュースマスターは、エコノミストの崔真淑さんと文化放送・報道スポーツセンターの鈴木びんさん。
●7時は、「平成30年北海道胆振東部地震」について。昨日未明に北海道で発生した大規模な地震で、厚真町では震度7を記録しました。気象庁によりますと、国内で震度7が観測されるのは一昨年の熊本地震以来で観測史上6回目。これまでに9人の死亡が確認されている他、震度7を記録した厚真町では28人が安否不明となっています。
北海道で取材を続けている文化放送の佐藤圭一記者と電話をつなぎ、現在の状況や水・電気の復旧状態、今何が不足しているのかについて伝えていただきました。
●7時30分は、「台風21号 関西経済に大打撃」というニュースにフォーカス。台風21号で大きな被害を受けた関西国際空港。高潮によって滑走路や空港施設が浸水したほか、強風にあおられたタンカーが連絡橋に衝突し、重大な損傷を受けました。今日にも、国内線の一部の運行が再開しますが、全面復旧の見通しは立っておらず、航空便への影響が長期化すれば、好調で推移する関西への外国人客の減少に繋がる恐れがあります。今後の影響について伺いました。
崔さんは台風の前日、大阪にいたとのこと。当日の朝も晴れ間があった大阪駅。もし天気予報がなかったら、この数時間後に天気が急転するとは誰も思わなかったのではと話します。また、崔さんのお話では関空に残された人以上に海外に残された日本人の数が懸念されるのではないかとのことです。
関空の被害ですでにANAが安値更新、インバウンド恩恵を受けている資生堂、高島屋、HISなども下落。インバウンド系の経済、企業への影響が心配されます。また、パナソニックや東芝メモリ、村田製作所、三菱マテリアルなどの企業は関西国際空港を輸出拠点にしており、代替ルートを検討する動きも出ています。観光面を含め、台風の影響額は2000億~3000億円規模になる可能性もあるということで、経済への影響は旅行や関西経済だけでなく日本全体に及ぶ可能性があります。
【8時台】
金曜日8時台のニュースマスターは、NOBORDER NEWS TOKYO代表でメディアアナリストの上杉隆さん。
●8時は、「国民民主党 玉木雄一郎新代表が掲げる野党勢力の統一会派結成は...」というニュース。国民民主党は臨時党大会で、玉木雄一郎氏に新代表に選出しました。任期は2021年9月末までの3年間。代表選で玉木氏は、来年夏の参院選に向けて共産党を除く野党との共同選挙対策本部の設置を訴えました。低迷する党勢の回復や、野党連携といった課題について上杉さんに伺いました。
自民党の総裁選は今日『告示』9月20日『投開票』です。放送では過去の自民党総裁選での出来事やなぜ野党は共産党以外と連結したがらないのか。また、先日行われた国民民主党の代表選について色々お話いただきました。
●8時30分は「1000回を迎えた上杉隆さんのニュースメディア『ニューズ・オプエド』」について。ニュースマスターズとスペシャルコラボを実施。1000回を重ねて改めて感じること、上杉さんの考える報道のあり方についてお話いただきました。
【トレンドマスターズTOKYO】
金曜日のこの時間は「タケタケFriday」ザ・ニュースペーパーの政治風刺コントをお送りしました。
【マスターズインタビュー】
今週は、カフェやトイレなどの空席情報を提供するサービスを手がける、株式会社バカン 代表取締役 河野剛進さん。最終日の今日は未来のビジョンについて伺いました。
今日の楽曲ラインナップ
1曲目 Fight Song / Rachel Platten
2曲目 A Hard Day's Night / the Beatles
3曲目 オリジナルスマイル / SMAP -
2018.9.06
9月6日(木) The News Masters TOKYO 第372回
【7時台】
木曜日の7時台のニュースマスターは教育改革実践家・元リクルート社フェローの藤原和博さん。
●7時は「今朝、北海道で起こった震度6の地震と台風21号の影響」について。文化放送報道スポーツセンター須藤デスクに情報まとめて伝えていただきました。
●7時30分は、「LGBT相談の場、児童生徒の7割が知らない」というテーマ。LGBTなど「性的マイノリティ」に関する悩みを相談できる場所や相談相手が存在する小中学校のうち、およそ7割がその存在を児童や生徒に周知していなかったことが、判明しました。文部科学省は2015年に教職員らによるサポートチームを作ることなどを全国の教育委員会に通知しましたが、実際の対応は現場任せになっています。
サポートの内容としては、「辞任する性別の制服・体操着の着用」「多目的トイレの使用を認める」「相談できる教職員がいる」など。しかし静岡理工科大学の調査では相談できる教職員がいるのは小学校で79%、中学校で89%でしたが、このうちのおよそ7割で相談先の存在を児童や生徒に周知していませんでした。
元々、LGBTは現場では理解が進んでおらず、空回りしています。担当といっても素人教員で養護教諭が兼務しているケースもあります。また、教員の側にもLGBTの可能性があります。まずは教員がカミングアウトを行い、苦難を乗り越えた体験を児童と共有できるはずだというお話でした。
【8時台】
木曜日の8時台のニュースマスターは東北大学特任准教授で弁理士の稲穂健市さん。
●8時は「IT外資の法人税に苦戦」アメリカ・Amazonのように世界展開するIT企業から先進各国の国税当局が思うように法人税を徴収できない状況が続いています。日本の国税関係者によると、アメリカ・Amazonはワンクリック注文を含む一連の販売システムがあたるとして、日本法人から多額の「使用料」を受け取っていて、それによって取得が圧縮されて法人税が大きく減っているということです。
Amazonは「ワンクリック」の特許出願を行い、成功。儲けの多くが知的財産の使用料としてアメリカに持っていかれています。日米租税条約で、アメリカ企業に支払われる知的財産の使用料には課税できません。もちろん、Amazonだけでなく他の企業でも行われています。
稲穂さんは「知的財産権は本来自分自身で使ったり売却やライセンスによって他人に使わせたりする形で活用すべき」と話しておりました。
●8時30分は最新事例から考える、知的財産権・「セーフとアウトの線引き」について。「そだねー争奪戦に見る、流行語のパクリはずるいのか?」、「いちご品種を盗む韓国はずるいのか?」この2つの問題を、今日は稲穂さんにご解説いただきました。
「そだねー」は今年2月の平昌オリンピックでのカーリング女子日本代表「LS北見」が試合中に交わしていた言葉ですが、多数商標が出願されていました。現在はまだ誰のものにもなっていません。議論がされているのではとのことです。また後者の話についてですが、去年農林水産省は日本のいちご品種の韓国への流出により日本の輸出機会が奪われて5年間で最大220億円の損失があったと試算しました。
この件、怒りに震えている人も多いと思いますが、過去の対応を悔やむのではなく、未来に向けて世界各国でどのようにして日本の農産物を保護していくかを考えていくべきだとお話いただきました。
【トレンドマスターズTOKYO】
木曜日はユニークな視点で生まれた商品や今、注目されつつあるモノ・コト・サービスなどを紹介しています。今日は働き女子パーソナリティの小林厚姫さんが今日オープンの"TOKYO GLOBAL GATEWAY"を特集。先日内覧会が行われ、その模様を取材しました。
広い施設の中に、実際に飛行機の機内やホテル、クリニック、レストランなど様々なお店が作られていて、そうした空間の中で外国のスタッフの方と英語で会話し、コミュニケーションを取ることが学べるようになっています。
利用の主な対象は、小学生から高校生で、すでに約370校 4万人ほどの予約が入っています。多彩なプログラムが用意されていますが、体験コーナーではなく「身近なものから効果音を作ってみよう」などの「アクティブイマージョン・エリア」もあります。利用料金は都内の方で半日コース2400円。都外の方は3500円です。
【マスターズインタビュー】
今週のインタビューのお相手は、カフェやトイレなどの空席情報を提供するサービスを手がける、株式会社バカン 代表取締役 河野剛進さん。4日目は起業するのに大切なこと。代表として大切にしていることを伺いました。
1曲目 You Keep Me Hangin' On / Kim Wilde
2曲目 We are family / Sister Sledge
3曲目 愛のために / 奥田民生 -
2018.9.05
9月5日(水) The News Masters TOKYO 第371回
【7時台】
7時台のニュースマスターは、スポーツ経営学者小林至さんです。
●7時は、『医学部8割で女子合格率低く』の話題にフォーカス。医学部医学科を置く全国81大学の78%で、過去6年間の入試における女子の合格率が男子を下回っていたことが4日、文部科学省の緊急調査の速報で判明した。最も顕著だった順天堂大では男子9・16%に対し女子5・50%で、1・67倍の差となりました。全国で見ると、男子11・25%、女子9・55%で、1・18倍の差です。
アメリカの医学部は、すでに女性の方が多いのが現状です。また、マイノリティ優遇政策ではアジア人男性が苦しんでいて、裁判になっています。「患者としては、女性男性関係なく、腕がいい先生に診てもらいたい」と思いがちですが、これを言う側も差別になってしまうと小林さんは話します。「入学の時点で人種の制限をしている。それに国が文句を言うのは踏み込みすぎだ」と堂々と宣言してしまうのも手だと解説しました。
●7時30分は『NPB新たな取り組み、続々』の話題にフォーカス。NPB=日本野球機構の理事会と12球団による実行委員会が都内で開かれ、新しい増収策を模索する中期経営計画の一つの案として、公式戦に冠スポンサーを付けることが提案されました。7月にはKONAMIとNPBが共催するプロ野球eスポーツリーグ"eBASEBALL パワプロ・プロリーグ"の開催と人気ゲーム『スプラトゥーン2』でもesports事業への参入を表明しています。
何事も、いざやろうとなると伝統を気にしてなかなか行動に移せないというのは日本人の典型です。今、NPBで議論されているのは、親会社のロゴ以外に2個目の広告ロゴを入れるということ。今でもセリーグとパリーグの仲は悪いようで、「F1みたいなユニフォームになってしまう」「神聖なユニフォームを汚すのか」など意見のぶつかり合いもあったようですが、「時代とともに変わっていくもので、情緒的な判断から合理的な判断を下させるようになった」と小林さんも感心していました。
【8時台】
8時台のニュースマスターは、早稲田大学ビジネススクール准教授の入山章栄さんです。
●8時は、『就活指針廃止「一考に値」 経団連会長発言で麻生氏』の話題にフォーカス。麻生財務大臣は4日、閣議後の記者会見で、中西宏明経団連会長が、就職活動の指針を2021年に卒業する学生から廃止する考えを示したことについて「一考に値する」と述べました。菅官房長官も企業側に就活ルールの順守を求めた安倍総理の発言に関し、中西会長の発言とは矛盾しないとの認識を示しています。閣僚から指針廃止に一定の理解を示す発言が相次いだことで、廃止に向けた議論が加速しそうです。
中西氏は、就職活動の横並びの廃止をうったえていますが、入山さんは、これを革新的で自然な流れだと話します。「転職するのが当たり前になっている今、出る方の時間が自由なら入る方だって自由でいいじゃないか」という考えです。「就活の時期を揃えないと勉強に支障が出る」と安倍さんは言っているようですが、入山さんは、「日本では卒業後に大学内で成績が優秀だったかは問題ではない。1年〜4年までで自由に勉強して就活すればいい」と話しました。●8時30分は、『企業の内部留保、過去最高の446兆円 』の話題にフォーカス。 財務省が発表した2017年度の法人企業統計では、企業が蓄えた内部留保に当たる利益剰余金が、金融・保険業を除く全産業で前の年度に比べ9・9%増の446兆4844億円となり、6年連続で過去最高を更新しました。景気好調を背景に、自動車や電子部品などが売り上げを伸ばし、企業の利益蓄積を押し上げたとみられます。ただ人件費の割合は伸びておらず、企業に対して賃上げを求める声が一段と高まる見通しです。
このニュースを聞いてとても多い意見が「企業は、金をため込んで、けしからん」という考え方。しかし、入山さんの認識は違います。これから日本企業はオリンピック後の不況に備えて、海外に投資する資金をとっておく必要があります。しかし、その辺の事情がうまく伝わらず、「内部留保」と悪いイメージを持たれてしまっているようです。「ビジネスには原資が必要。将来のために備えるのは当たり前の流れ。一方で、賃金が低くて困っている人がいるというのは別の問題だ」と話しました。
【トレンドマスターズTOKYO】
毎週水曜日のテーマは『Company』。知っておきたい様々な会社や組織、その取り組みを、文化放送の塚本チルドレン・門馬ディレクターがお伝えしました。
紹介したのは、徳島のアンテナショップ「ターンテーブル」。渋谷駅から歩いて10分くらい、大通りから一歩入った閑静な場所にあり、徳島の特産品を販売するマルシェや、徳島の食材を使った料理やドリンクが楽しめるバルに、レストラン、小物などで徳島を感じることのできるホステルと、そのビルまるごと「徳島」を楽しめます。徳島県と一緒にやっている施設で、自治体がこのような思い切った施設を作るというのは、あまり前例のないことです。実現するまでには色々と苦労もあったようですが、徳島を「知らない人に知ってもらう」「興味のない人に興味を持ってもらえる」ような、素敵な空間です。
【マスターズインタビュー】
今週のインタビューのお相手は、カフェやトイレなどの空席情報を提供するサービスを手がける、株式会社バカン 代表取締役 河野剛進さんです。学生時代から起業しようと決めていた河野代表ですが、一旦は普通に就職します。3日目の今日は、就職・転職を重ね、ようやく起業した思惑について伺います。
今日の楽曲ラインナップ
1曲目 So Emotional / Whitney Houston
2曲目 悲しみよこんにちは / 斉藤由貴 -
2018.9.04
9月4日(火) The News Masters TOKYO 第370回
【7時台】
火曜日7時台のニュースマスターは、作家・ジャーナリストの佐々木俊尚さんです。
●7時は、『経団連会長、就活ルール廃止提案』のニュースにフォーカス。経団連の中西宏明会長は、大手企業の会社説明会や採用面接の開始時期を定めている経団連の指針について、2021年に卒業する学生から廃止すべきだとの考えを示しました。20年に就職活動を行う現在の大学2年生から対象となります。学生の就職活動のルールを定める財界トップの発言だけに、企業や大学、学生などを中心に波紋を広げるのは必至です。
これを聞いた佐々木さんは、青田買いが1年生から始まることを懸念。自身も大学で教鞭をとることもあり、熱意の高い学生がいることを説明しつつ「大学で、一体いつ勉強するのか?」と疑問を呈しました。この解決策の一例として新卒と中途を一緒に採用する方法を紹介。これにより、1年生のときから就活しなくても良くなくり、ある企業に就職した経験を経て、転職する流れも生まれます。
●7時30分は、『地銀と地方の関係』にフォーカス。鳥取県日南町が、地元の地銀・鳥取銀行に預けていた町の預金、およそ5億6千万円を全額解約しました。これは、鳥取銀行が日南町内から支店を撤退すると発表したことへの「対抗策」で収益力回復のために支店の再編を進める地銀側と、住民の利便性低下に危機感を抱く自治体側が対決する構図となっています。
かつては銀行の支店は、コミュニティの中心でしたが、今は共同体的な役割がなくなってきています。これは銀行の経営体質の問題で、お金はたんまりあるけど、回しようがないという側面があります。これでは、地銀そのものが消滅していく可能性がありますが、事業投資できる対象企業もたくさんあります。「そこにちゃんとお金が回る仕組みが必要。それがなければ、ファンドを立ち上げ、地銀がそこに融資する。」という方法を提案しました。
【8時台】
8時台のニュースマスターは、三菱UFJ国際投信、チーフエコノミストの荒武秀至さんです。
●8時台は、『米中貿易戦争の裏にあるアメリカの狙い』の話題にフォーカス!トランプ大統領は、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉を巡るカナダとの協議について、公正な合意にならなければ「カナダは出ていくことになる」と自身のツイッターに投稿し、改めて強硬姿勢を示しました。アメリカとカナダの交渉は、アメリカが市場開放を求める農産物分野などで調整が難航しています。
アメリカとカナダは乳製品の市場開放で話が折り合わず、明日から協議を再開します。この協議はしばらく続きそうです。一方で注目するのは米中の問題。アメリカは中国の技術進化を見過ごせない状況で、中国の国力を衰退させたいという思いがあるようです。さらに、中間選挙を控えての今後のトランプ大統領の動きについて荒武さんは、「中間選挙でロシア疑惑の証拠を握られると、大統領弾劾の可能性も考えられるため、要注意だ」と話しました。
●8時30分は、『15歳以上の全国民にIDカード所有を義務付けそれで暮らしはどう変わる?』の話題にフォーカス。バルト三国と呼ばれるエストニア、ラトビア、リトアニア。その中でもエストニアはICT(情報通信技術)立国として知られています。エストニアでは、15歳になると国民ID番号、氏名、生年月日、顔写真、性別が記載され、ICチップが埋め込まれたカードの所有が義務付けられていて、日本のマイナンバーカードの原点となっています。
バルト三国は独立を巡る長い戦いがありました。今年は独立記念100周年。エストニアの施策で今回注目したのは、「e-Residency」という制度です。エストニアに居住していなくてもエストニア国民と同等の権限が付与され、海外から銀行口座を開設し、起業することもできます。EU28のゲートウェイなので、日本にいながらEU28に対してビジネスをすることができるメリットが魅力。エストニア政府は、海外企業の進出と脱税防止による税収増、AI・暗号・セキュリティ分野で差別化し、ロシア脅威に対抗しています。日本のマイナンバーカードも、この制度から見習うことがありそうです。
【トレンドマスターズTOKYO】
火曜日のテーマは『BOOK』です。オーディオブックの配信サービスなどを手掛ける株式会社オトバンク、新刊JP編集長の金井元貴さんからおススメの一冊をご紹介いただきました。
金井さんがオススメするのは、亜紀書房の『ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと』。著者は人類学者の奥野克己さんです。「読んでみたら、頭がもげそうになった。というか、天地がひっくり返るような衝撃を受けた」という、その驚きの内容にタケさんも興味津々。金井さんは、「この本を読むことで、視野が広がり、救いになると思う」と話しました。
【マスターズインタビュー】
今週のインタビューのお相手は、カフェやトイレなどの空席情報を提供するサービスを手がける、株式会社バカン 代表取締役 河野剛進さんです。2日目の今日はなぜ空席情報にビジネスチャンスを見出したのか?というお話です。
今日の楽曲
1曲目 Sweet Dreams / Eurythmics
2曲目 夏の終わりのハーモニー / 井上陽水・安全地帯 -
2018.9.03
9月3日(月) The News Masters TOKYO 第369回
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【7時台】
今週月曜日7時台のニュースマスターは、フジテレビ系列28局のニュースサイト FNN.jp のチーフビジョナリスト 清水俊宏さん。
●7時は「自民党総裁選の行方」について。7日の自民党総裁選告示まで1週間を切りました。6年ぶりの選挙戦は、安倍晋三総理大臣と、石破茂元幹事長の一騎打ちという構図になります。今週は、経済政策、少子高齢化社会に対応した社会保障改革、外交・安全保障や憲法改正を巡り、両氏が主張を戦わせると思われます。今朝は自民党総裁選の行方について取り上げます。
総裁候補の主張の違いで一番大きいのは「憲法改正」。安倍総理大臣は「2項を維持したまま自衛隊の損じを明記、次の国会に党の改正案提出を目指す」一方、石破氏は『9条2項を削除した上で、自衛隊を「軍隊」に位置付ける』という案を出しています。
また、外交(北朝鮮問題)に関しても、安倍総理は「拉致問題を追求し続ける」一方、石破氏は「拉致を言い続けるのではなく、東京と平壌に連絡事務所を設置し、他のことも含めて話し合う」としています。
●7時30分は、「JALのCA他、制服が2020年に一新」という話題。8月23日に日本航空は「JALが2020年に向けて世の中の皆さんと『一緒に』取り組むプロジェクト」に関する、記者会見を行いました。注目は2020年4月から一新する制服デザイン。客室乗務員だけでなく、パイロットや地上スタッフ、整備士など航空運送事業に関わる全部門およそ2万6700人の制服が一斉に新しくなります。特に、客室乗務員や地上スタッフが着用するスカーフのデザインは一般公募で決定するなど、初の試みも発表されました。
JALは「訪日外国人誘致の強化」「スマート空港の実現」「SDGsへの取り組み」の目標を掲げた他、2020年に向けて新しい挑戦をスタートさせるとしています。
【8時台】
本日8時台のニュースマスターは精神科医の名越康文さん。
●8時は、「チャットボットが政治プロパガンダに悪用される」というお話にフォーカス。本来、コンテンツの整理やネットワークのメンテナンスといった反復的な作業を自動化するために設計されたチャットボット。今は人がボットかを判別することができますが、いずれ巧に人間になりすまし、シェアやリツイート、ライク、フォローなどをすることで過激な意見を増幅する可能性もあり、高度な扇動ツールとして進化する危険について、調査結果が報告されています。
チャットボットはテキストや音声を通じて、会話を自動的に行うプログラム。ボットは急速に進化を遂げており、AmazonのAlexaやグーグル・アシスタント、マイクロソフトのCortanaといった音声型インターフェイスにも使われている自然言語処理技術の発展を要因に本物の人間らしく振る舞えるようになります。そうなると会話を巧みに誘導、人々を過激な意見に向かわせ、会話の中で反論するようになると言います。
また、名越さんはネット選挙にも言及。ネット選挙時代の政治家は「効果的危機感(問題提起)」➕「建設的な理論展開(ソリューション案)で説得力のある発言を求められるようになる」とのことでした。
●8時30分は「副業が認められると叶うことは?」という気になる話題について。副業を持っていたり、持つことを希望したりする「副業人口」が2017年に690万人と、初めて就業者の1割を超えました。大企業が副業解禁に動いている東京だけでなく、沖縄など全国の観光地を中心に増えており、深刻な人手不足を背景に、柔軟な働き方を認める企業が地方にも広がり始めています。
副業OKという会社は増えてきています。東京都以外では沖縄県(12.8%)や京都府(12.7%)、奈良県(11.4%)など観光地が増加傾向にあります。副業OKの流れをチャンスに輝く将来への投資をしてみるのはいかがでしょうか。
【トレンドマスターズTOKYO】
毎週月曜日のトレンドマスターズTOKYOはYESNOアンケートで主流がわかる「あなたはどっち?YESNOリサーチ」今朝は、音声ニュースアプリ「Voicy」 とのコラボから生まれた働き女子パーソナリティ 曽根あかりさん。
今日のテーマは「ジムに行ったり、家で筋トレしたりするなど、体を鍛えていますか?」詳しくは特集ページで。
【マスターズインタビュー】
今週はカフェやトイレなどの空席情報を提供するサービスを手がける、株式会社バカン代表取締役 河野剛進さん。初日は新進気鋭のベンチャー企業・バカンが具体的にどんなサービスを手がけているのか、伺います。
今日の楽曲ラインナップ
1曲目 Human Touch / Rick springfield
2曲目 秋の気配 / オフコース -
2018.8.31
8月31日(金) The News Masters TOKYO 第368回
(詳細は画像をクリック)
【7時台】
金曜日7時台のニュースマスターは、エコノミストの崔真淑さんと文化放送・報道スポーツセンターの鈴木びんさん。
●7時は、「日本と北朝鮮が極秘接触か」という気になるニュースについて。アメリカの新聞ワシントンポストは28日、日本と北朝鮮の情報当局高官が先月、ベトナムで極秘に接触していたと報じました。またワシントンポストは、日本がこの接触について、事前にアメリカに伝えておらず、北朝鮮問題を巡って緊密な連携を進めて来たアメリカ政府の当局者らが不満を高めているとも伝えています、この報道が本当ならば、日本はなぜこのタイミングで、外務省ではなく側近が接触するという行動に出たのでしょうか?
秘密裏に接触したのは、北村滋内閣情報官と北朝鮮のキム・ソンへ統一戦線策略室長が出席したとされ、日本人拉致問題などを協議した可能性があります。日本の政府当局者は拉致問題の解決に当たってはトランプ政権だけを頼りにすることはできないと語っています。これからどうなっていくのでしょうか。びんさんに伺いました。
●7時30分は、「キヨスク雑誌消滅の危機」という話題。JR駅構内にある「キヨスク」などへの雑誌の卸売りを一手に担ってきた公益財団法人「鉄道弘済会」が、来月にも卸売り事業から撤退します。雑誌販売がピーク時の10分の1となり採算が悪化したことが主な原因です。出版取次大手のトーハンが業務を引き継ぐことが決まり、雑誌が消える自体はひとまず回避されましたが、販売低迷が続けばキヨスクから雑誌が消える可能性も残っています。
現在、雑誌の売り上げは落ちています。トーハンは売り場自体が無くなってしまえば、落ちている売り上げがさらに落ちてしまうのではないかという懸念から業務を引き継ぐことにしたとのことです。
【8時台】
金曜日8時台のニュースマスターは、人工知能研究者の松田雄馬さん。
●8時は、「"考える"家電 人工知能にできること」という話題。ヨーロッパ最大の家電見本市「IFA2018」が31日、ドイツ・ベルリンで開幕します。見所の一つが「考える家電」。あらゆるモノがネットで繋がる「IoT」の次に求められるのが、搭載したセンサー周囲の状況を把握し、AI(人工知能)で判断して自発的に動く「考える家電」。"つながる から 考える へ"「考える家電」の現状と未来を松田さんにお話いただきました
IFAはエレクトロニクス関連業界のグローバルな新製品がデビューする場として注目を集めている見本市で、毎年1月にラスベガスで開く「CES」と並ぶ世界規模の家電見本市です。個人の細かな好みを反映できるコーヒーメーカーや洗濯物の量や汚れに応じて洗剤の量を判別して投入する全自動洗濯乾燥機などが展示されました。松田さんにはAI、人工知能の知能とはどんなものなのか。今一番進んでいる家電についてお話いただきました。
●8時30分は「松田さんの著書『人工知能はなぜ椅子に座らないのか〜情報化社会における「知」と「生命」より』」について。"人工知能"と"知"と"生命"についてお伺いしました。
人間は「座れれば椅子」という認識をします。ソファ、丸椅子のほか、横にしたスーツケース、切り株、岩も座れれば椅子になります。しかし、AIにはそれができないというお話、その他、放送では「強い人工知能と弱い人工知能」のお話をしていただきました。AIや人工知能は難しいもの、遠くにあるものというイメージでしたが、実は近いところにあるということでした。
【トレンドマスターズTOKYO】
金曜日のこの時間は「タケタケFriday」をお送りします。今日の話題は『スポル品川大井町』。スポル品川大井町は今月11日に東京・大井町に誕生した、複合スポーツエンタテインメント施設で、2万4000平方メートルもの広大なスペースに8種類のスポーツを含む、13の施設が入っているそうです。
テニス、フットサル、バスケ、アーチェリー、ボルダリング、ソフトボール、テニスとスカッシュのハイブリッドスポーツ「パデル」、そしてサーフィンが楽しめます。
タケさんはソフトボールにチャレンジしました。その模様はradikoのタイムフリーで!
【マスターズインタビュー】
今週は、「あずきバー」でお馴染み、井村屋グループ会長の浅田剛夫さん。最終日の今日は浅田さんが大事にしている言葉を伺いました。
今日の楽曲ラインナップ
1曲目 Vogue / Madonna
2曲目 君がいない夏 / DEEN -
2018.8.30
8月30日(木) The News Masters TOKYO 第367回
【7時台】
木曜日の7時台のニュースマスターは教育改革実践家・元リクルート社フェローの藤原和博さん。
●7時は、「街を見守る自販機の目」という話題。東京都足立区の警視庁西新井署は飲料会社キリンビバレッジと手を組んで防犯カメラを内蔵した清涼飲料水の自販機4台を同署管内に設置しました。街のあちこちにあり、証明でも夜も明るい自販機は防犯カメラの設置場所としての利点が多く、街頭犯罪の防止が期待されています。
防犯カメラ内蔵の仕組みは、並んでいるサンプルのペットボトルの一つに直径2ミリの穴が開いていて内部にカメラが入っていて、地上およそ140cmの位置にあり、自販機正面を120度の降格映像で撮影します。キリンビバレッジ側のメリットとしては自販機設置の理解を得る際に防犯機能をアピールできます。警察としては適した場所やコストがネックだったのですが、大きな費用もかからず街の安全に貢献できます。
プライバシーが気になるという声も出そうですが、運用や管理のルールの徹底は必要です。現在逃走中の大阪の犯人もまだ捕まっていません。街中の監視カメラをモザイク的に追っていくだけでは不十分。こういう社会に向かっていることは一人一人が認識して行った方がいいというお話でした。
●7時30分は、「フリーマーケットへの宿題出品禁止」のテーマにフォーカス。インターネット上のフリーマーケットやオークションサイトを運営する「メルカリ」「楽天」「ヤフー」は、宿題として学校に提出されることを想定した作品の出品を禁止することを決めました。出品禁止を打診していた文部科学省は「大手3社による出品禁止で、宿題の代行はおかしいという考えが広まってほしい」としています。
自由研究というのは頭痛のタネという親御さんは多いと思います。昨今では、企業の工場見学に行くと、見学後に制作プロセスがあり、そのまま自由研究に出せるパッケージサービスをするようなサポートも出てきています。
藤原さんは「いくら道義的なことを言っても、もう止められないできないことを人に頼んだり、親兄弟に手伝ってもらうこと自体は非難できない。ただし、⑴子供が自分でやるときに得られる課題解決能力の養成機会はここではなくなるか減じられる。⑵お金を出していることを子供が知ったら、問題はお金で解決できると勘違いするリスクも生じる」と話しました。
【8時台】
木曜日の8時台のニュースマスターは株式会社横浜DeNAベイスターズ前代表取締役社長/スポーツ庁参与の池田純さん。
●8時は「東北楽天イーグルスの新GMに石井一久さんが就任」というニュースについて。9月1日付でプロ野球「東北楽天イーグルス」のゼネラルマネジャー(GM)に就任する石井一久さんは、「生え抜きのスーパースターを作ることが大事」と会見で述べ、甲子園で準優勝した金足農業高校の吉田輝星投手にラブコールを送りました。しかし、最大の関心事である来季監督を含めたスタッフ編成については「誰がいいですか?」と記者を煙に巻く石井さんらしい、おとぼけキャラを発揮して明言を避けました。球団フロントや指導者の経験がなく44歳の若さでいきなりGMに就任する石井さんの手腕に注目が集まります。
GMの仕事は球団によって違いますが、簡単にいうと、「チームを編成する責任者」。石井さんには、楽天球団が推進するメジャーリーグ流の「データ分析」野球を望まれているのかもしれません。まずは何より監督を決めなければならないというお話でした。
●8時30分は「体操女子の宮川選手が、会見で体操協会のパワハラを告発」のニュースにフォーカス。体操女子リオデジャネイロ・オリンピック代表の宮川紗江選手が昨日、自らへの暴力行為で日本体操協会から無期限の登録抹消と、ナショナルトレーニングセンター(NTC)での活動禁止処分を科せられた速水佑斗コーチに関する一連のパワハラ騒動について都内で会見を開き、協会幹部から「パワハラ行為」があったことを告発しました。
宮川選手は会見の中で、日本体操協会からパワハラ行為があり、塚原千恵子女子強化本部長が女子監督を務める体操クラブに加入させられそうになったなどと語り、さらに塚原女子強化本部長の言うことを聞かなかったことで、4月の全日本選手権、5月のNHK杯上位12位が選ばれる「ナショナル選手」に入っていながら、ナショナルトレーニングセンターを自由に使ったり出来なくなったと主張。「ナショナル選手であっても、言うことを聞かなくても仕打ちを受けるのかとしか捉えられなかった」とも語りました。
池田さんはスポーツそのものではなく、「同種・同族の人間でかためた競技団体」に問題があると話します。民間の営利を目的としている企業なら、非効率なことや、市場原理・経済原理に合わないものは淘汰されますが、非営利の団体・組織は、時代の変化に御構い無しで、自分たちの原理・原則で固まっているからダメ。とにかく「競技団体」は閉鎖的な組織を解体すること、2020東京オリンピック・パラリンピックに向けてできる限り「競技団体の膿は出し切ったほうがいい」とのことでした。
【トレンドマスターズTOKYO】
木曜日はユニークな視点で生まれた商品や今、注目されつつあるモノ・コト・サービスなどを紹介しています。今日はパリで駅弁が人気!?というコトでパリで駅弁屋さん「KOEDO dozo(小江戸へどうぞ)」を開いているフランス人のエスケル・ミケルさんにお話を伺いました。
ミケルさんは車や地下鉄が中心のフランスに駅弁のようなものがなく、2012年日本文化をフランスに紹介するイベントで丼やたい焼きを販売したところ大人気になり、オープンしようと思ったそうです。お弁当は小江戸スペシャルは15ユーロ(約1930円)梅干しのおにぎりが3.5ユーロ(約450円)と少しお高めですが、その理由などについて、放送ではお話いただきました。
【マスターズインタビュー】
今週のインタビューのお相手は、井村屋グループ会長の浅田剛夫さんです。2003年、当時の井村屋製菓の社長に就任した浅田さんですが、あずきバーがもったいないことになっていたそうです。商品開発に必要なのはアイデアだけではない、とはどういうことでしょうか?
1曲目 Beat It / Michael Jackson
2曲目 The Goonies "R" Good Enough / Cyndi Lauper
3曲目 さよなら夏の日 / 山下達郎 -
2018.8.29
8月29日(水) The News Masters TOKYO 第366回
【7時台】
7時台のニュースマスターは、みずほ証券チーフクレジット ストラテジストの大橋英敏さんです。
●7時は、『車部品調達比率75%に上げ アメリカーメキシコNAFTA合意』の話題にフォーカス。アメリカのトランプ米大統領は27日、アメリカ、カナダ、メキシコが結ぶ北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉を巡り、アメリカとメキシコが2カ国協議で合意したと発表しました。自動車の関税をゼロにする基準の厳格化が柱となり、今後カナダが協議に加わり最終合意を目指します。加盟3カ国で合意すれば、日本の自動車メーカーの調達戦略に影響を与える見通しです。アメリカとメキシコは、焦点である自動車部品の調達基準で、3カ国内の比率を現行の62・5%から引き上げる方向で、日本などからの調達がしにくくなり、新たに一定の賃金以上の工場で生産する比率も設定する方針です。
既に株式市場が反応している通り、アメリカ-メキシコ貿易協定合意により、メキシコの自動車産業への懸念は払拭されそうです。もちろん、今回の合意事項が発効されるためには、アメリカで議会承認が必要ですが、これはアメリカに不利な条件ではないと大橋さんは考えます。中国に対しては、アジェンダとして「知財権侵害」が挙がっていますが、明らかにアメリカの狙いは「中国による覇権阻止」にあります。一旦中間選挙に向けて事態は収束する可能性が高いですが、10年単位で議論は続くことが予想されます。
●7時30分は『トルコリラ、一時4.6%下落』の話題にフォーカス。今月27日の外国為替市場で、トルコの通貨リラの対ドル相場は、一時1ドル=6.29リラと前の週末に比べ4.6%下落しました。ブラジルレアルや南アフリカランドなど、他の新興国通貨は対ドルで上昇しており、リラの下げが目立っています。トルコ在住のアメリカ人牧師拘束問題を巡って対米関係が悪化し、改善の見通しが立たないことが影響している模様です。
インフレになると利上げをするなどの景気を冷やす政策をとるのが一般的です。しかしトルコは、景気を加熱させるような政策の結果、インフレが止まらない状況です。その結果、通貨がダラダラと下落し、輸入物価が上がってしまいます。市場は「利上げ」を要求していますが、解決策としてまず大切なのは経済の沈静化であり、財政拡張的な政策からの転換が必須と大橋さんは考えます。
【8時台】
8時台のニュースマスターは、早稲田大学ビジネススクール准教授の入山章栄さんです。
●8時は、『トヨタ、ウーバーとの提携拡大』の話題にフォーカス。トヨタ自動車は、アメリカ配車大手ウーバー・テクノロジーズとの提携を拡大し、自動運転分野での協力関係を構築すると発表しました。ウーバーが自動運転車を使った配車サービス事業に参入する際、トヨタはミニバンを提供することに加え、ウーバーに日本円でおよそ550億円を追加出資する予定です。自動運転車の開発を巡っては、運転手が不要な「無人タクシー」の実用化を目指すアメリカIT大手グーグル系のウェイモやアメリカ自動車大手のゼネラル・モーターズとの先陣争いが激化しており、トヨタとウーバーは両社の技術を融合させて対抗する見通しです。
入山さんは、トヨタとウーバーの提携を合理的な結果だと見ています。自動運転で有名なウーバーは、50億回分の運転データがあると言われています。将来的に、その膨大なデータを利用して、人工知能で動く自動車を作るのが目標。そんなウーバーの課題は、安全性です。そこを補うのが、圧倒的な安全性と信頼があるトヨタの技術です。以前トヨタはテスラと組んでいましたが、ものづくりの弱さに気がつき提携を解消した過去があります。今回の投資はそこの部分を求めた合理的な提携と言えます。
●8時30分は、『ポマード、再びヒット』の話題にフォーカス。日経新聞によりますと、マンダムの整髪料「ポマード」が、アジアの若者の心をつかみ、日本では「グリース」と名前を変えて再び脚光を浴びています。マンダムは1987年以来ずっとインドネシアでポマードの生産・販売を続けてきています。人気の理由を入山さんが解説しました。
東南アジアでのポマード人気について、入山さんはこう考えます。「1.高温多湿な気候でがっちり髪型をキメるため」「2.バイクでヘルメットを取った後も決まるため」「3.ヨーローッパで人気のバーバースタイルが東南アジアで流行っているため」このような流行の影響で、日本のマンダムが東南アジアで大成功しています。ジャカルタでは、「マンダム」と言って知らない人はいないそうです。これらの人気を受けて、日本では「グリース」と名前を変えて逆輸入する流れです。
【トレンドマスターズTOKYO】
毎週水曜日のテーマは『Company』。知っておきたい様々な会社や組織、その取り組みを、文化放送・塚本ディレクターがお伝えしました。
昼間は活版印刷所、夜は立ち飲み屋さんという一風変わったお店が、都営地下鉄・森下の駅から歩いて数分の場所にオープンし、仕事帰りに一杯飲んで帰宅しようという御常連のお客さんが増えています。デザイナーの事務所を思わせるような作業場に、活版印刷機のオイルの匂いがかすかに漂う空間が、夕方5時からは、立ち飲み屋に変わります。店内にかかる音楽は、ジャズや民族音楽などのアナログレコードで、お店のこだわりを感じさせます。このようなお店をオープンした理由を取材しました。
【マスターズインタビュー】
今週のインタビューのお相手は、井村屋グループ会長の浅田剛夫さんです。今日は、井村屋の看板商品「あずきバー」を食べながらお話を伺いました。井村屋があずきにこだわるのは、アスリートが体幹を鍛えるのと同じだそうです。そして、あずきバーの秘密も。なぜ、あずきバーはあんなに固いのか・・・!?
今日の楽曲ラインナップ
1曲目 99 / TOTO
2曲目 天才ドロンボー -
2018.8.28
8月28日(火) The News Masters TOKYO 第365回
【7時台】
火曜日7時台のニュースマスターは、作家・ジャーナリストの佐々木俊尚さんです。
●7時は、『自転車スマホ死亡事故で有罪判決 元女子大生に「自覚欠く」』のニュースにフォーカス。スマートフォンと飲み物を持ちながら電動アシスト自転車に乗り、歩行者にぶつかって死亡させたとして、重過失致死罪で在宅起訴された元女子大学生に、横浜地裁川崎支部は27日、禁錮2年、執行猶予4年の判決を言い渡しました。江見裁判長は「歩行者を死傷させ得るとの自覚を欠いた運転は自己本位で過失は重大」と指摘しています。
朝日新聞の調査によると、歩きスマホを危ないと思う人は96.5%ですが、歩きスマホをしたことがある人は、49.1%。半数は経験者です。いまはママチャリ以外にもたくさん自転車の種類があり、「今どきの自転車はスピードが速い。」という佐々木さん。2016年の春に、道交法が改正され取り締まりが厳しくなったにもかかわらず、自転車どころか車を運転していてもスマホをいじる人がいると苦言を呈しました。
●7時30分は、『親との同居、5割が検討』の話題にフォーカス。旭化成ホームズがまとめた「実家に関する親と子の意識調査」によると少子高齢化や雇用の都市集中が進む中、離れて暮らす親の家の扱いに関心が高まっていることが明らかになりました。調査では、親との同居あるいは近くに住むことを検討したことがある子供世帯は51.1%に上ることが判明、また、「実家について親や兄弟と話したい」と答えた子供世帯も63.2%に上りました。
子供が親の実家に移り住むのは、通勤などの面で問題になりますが、実家から呼び寄せるのにも問題が付きまといます。親は実家にいるときはその地域のコミュニティに所属しているけど、そこから引き離すと痴ほうの引き金になるとの見方も。同居問題の解決方法について、「移住コミュニティがピンポイントで出来たりすると良い」と佐々木さんはコメントしました。
【8時台】
8時台のニュースマスターは、経営学者の楠木建さんです。
●8時台の話題はこちら。アメリカの電気自動車大手・テスラのイーロン・マスク最高経営責任者は今月24日に「テスラは今後も上場を維持する」と明らかにしました。マスク氏は、今月7日にはテスラ株の非公開化を検討していることをTwitterで明かし、株式市場を騒然とさせていました。2週間余りでの、今回の発言内容の変遷にはどのような背景があるのでしょうか。
楠木さんはイーロン・マスク氏の経営について、「最も伝統的で複雑なハードウェアをベンチャー企業のスタイルでやり始めた壮大な実験」と注目しています。しかし、現状は厳しく生産遅延に陥っているようです。価格に見合うコストで量産することができないことが大きな問題で、作れば作るほど赤字になっている状況。さらに、イーロン・マスク氏はTwitterでなんでも呟く傾向があり、キャッシュフローに懐疑的な株主たちから、「虚偽の言説では?」とますます批判を受けてしまっているようです。
●8時30分は、『会社で昼寝』の話題にフォーカス。企業が勤務時間内に昼寝を取り入れる動きが広がっています。アメリカではグーグルやナイキといった有名企業が昼寝を推奨しており、日本でもIT企業を中心に、浸透し始めています。厚生労働省が2014年に策定した「健康づくりのための睡眠指針」では、午後の早い時刻に30分以内の昼寝をする利点として「作業能率の改善に効果的である」と紹介しています。
もともと昼寝の文化は、イタリアやスペインの農業国で、身体を休めるためにされてきたようですが、現在では目的が「頭をスッキリさせるため」に変わったと楠木さんは話します。タケさんや西川さんのお昼寝事情も交えながら、短時間のお昼寝の重要性について議論しました。
【トレンドマスターズTOKYO】
火曜日のテーマは『BOOK』です。今日は、本と人が出会うサービスを提供するサイト『ホンシェルジュ』を運営している東海林真之さんに、おススメの一冊、『Learn Better』を紹介いただきました。
世の中にすでにある「学び方」の本は、「自分はこうやったらうまくいった」というその人にしかできないものが多かったです。しかし、この本はサイエンスなので、検証されていて再現可能なノウハウでが詰まっています。これからは過去の延長線上に未来が来ない時代。そんな時代を生き抜くには、学ぶ力を身につけることが大切です。
【マスターズインタビュー】
今週のインタビューのお相手は、「あずきバー」でお馴染み、井村屋グループ会長の浅田剛夫さんです。大阪万博をきっかけに井村屋に転職した浅田さんは、レストラン事業に15年携わった後、1987年に東京支社の支社長に就任し、支店の移動や配送の効率化といった改革を行いました。組織を変えるリーダーに必要なこととは?
今日の楽曲
1曲目 Boulevard of Broken Dreams / Green Day
2曲目 真夏の出来事 / 平山三紀
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