ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長は5日、東京都内で記者会見し、携帯電話の通信料金値下げを検討すると表明した。菅義偉官房長官の携帯値下げ要請に対し「真摯に受け止め、しっかり対応する。顧客還元していく」と話した。ただ値下げ幅など詳細は「今後、競争の状態を見ながら検討していく」と述べるにとどめた。格安スマホブランドの「ワイモバイル」についても1~2割程度下げる方針。
低価格サービスの実現と成長分野を担う人材を強化するために、国内の通信事業に関わる人員を2、3年かけて4割削減する計画だ。孫氏は「実現には効率化が必要。(値下げ後も)利益を上げる」と強調した。
2018/11/06
ソフトバンクが携帯値下げ検討 孫氏、政府要請に対応
拓殖大学非常勤講師
塚越健司
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通信料金の値下げはすべてのユーザーにとって好ましい話ですが、本当に値下げになるかに注目したいところです。周知の通り、携帯料金プランは複雑すぎて一般ユーザーには何がなんだかわかりません。
おまけに料金プランだけでなく、様々な条件をクリアすることで端末料金が「実質的」に割引になるサービスも多様に存在しています(有名な2年縛りは見直しが検討されていますが、今後も様々なサービスが登場するのではないでしょうか)
この複雑なプランによって、本当の値段がわからなくなってしまうことが懸念されます。例えば現在の端末料金を実質的に値下げするサービスを止めれば、通信料金の値下げ分をカバーできます。このように考えれば、携帯料金がどこまで安くなるのかについて、疑問が残ります。
複雑なプランがある以上、単純な値下げがどの程度の値下げになるか、私たちは注意して行かなければならないということです。値下げも重要ですが、もっとわかりやすいプランを心がけていただきたいと、1ユーザーとしては思います。
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