油圧機器メーカーKYBと子会社による免震・制振装置のデータ改ざん問題で、不正の疑いのある装置の交換は最短でも2020年9月までかかることが18日、分かった。同社は不正の疑いがある装置を原則全て交換する方針だが、交換用部品の生産が追いつかないため。KYBの装置は東京五輪の競技施設にも使用されているが、開催までに交換が完了しない恐れもあり、不安解消が遠のいた。
交換対象となる装置は合計約1万本に上る。KYBは装置の工場の生産能力を段階的に5倍まで引き上げるが、月産は500本程度にとどまる見通しだ。当面は新規受注を取りやめ、交換を優先させる。
2018/10/19
KYB、交換完了は20年9月 免震装置の生産追いつかず
文化放送報道スポーツセンター
鈴木敏夫
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現在、「有明アリーナ」「水泳センター」「スカイツリー」などでもKYBの免震・制振装置が入っている可能性があります。また、今どれだけ問題のある製品があるのかというと、免震用がおよそ73%、制震用がおよそ16%(ともに疑いも含めて)だといいます。KYB製は主に関東や中部で、特に東京の大規模な建物に使われているそうです。
今回問題だったのは、需要はどんどん増えていってるのにも関わらず、検査員を一人だけだった件や国の免震認定を取っていないものも出荷していたということも新たに分かりました。日本だけでなく世界的にも有名な企業であるため、ショックは大きくなるでしょう。
「震度7の地震でも影響はない」とされていますが、放置はできません。生産の手間などを装置の交換に回す必要が出てきます。そのせいでさらに建設作業が遅れていくのではと懸念されています。
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