2018/8/28

スルガ銀行の岡野会長辞任へ 不適切融資問題で引責

 スルガ銀行の岡野光喜会長(73)が、シェアハウス投資を巡る不適切融資問題で引責辞任する意向を固めたことが27日、分かった。創業家出身で30年以上トップに君臨してきた。早ければ9月中にも辞任する見通しだ。実態解明を進める第三者委員会や立ち入り検査中の金融庁は、企業統治の欠如を重く見ており、経営責任の明確化が避けられないと判断した。
 不適切融資は、営業部門責任者だった元専務執行役員が主導。預金残高の水増しなどで審査基準をクリアする仕組みを構築し、無条件に承認させていた。岡野氏が率いる取締役会は営業部門の暴走を防げず、多額の損失を招いた。

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エコノミスト
崔真淑
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このニュースをうけて同社の株価は2%以上の上昇を見せています。多くの投資家が、経営の健全化が進むと見ているのでしょう。ここスルガについてデータをみてみると、ある異常性が確認できます。地銀の個人向け貸出比率をみてみると、地銀平均が20%ないなかで、なんと同社は91%もあったのです。


つまり、スルガ銀行が他行にはないレベルで個人的融資というリスクが相対的に高い貸出割合を高めていたのです。スルガ銀行は、一時期はこの個人向け融資比率の高さからもてはやされましたが、今となっては...この会社すごいね!と世論がもてはやされていても、それは本当?という疑う目線をビジネスパーソンとしては常に持ちたいものです。

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