山梨県富士吉田市の遊園地「富士急ハイランド」は12日、新たに導入する、顔認証技術を用いた入園ゲートを報道陣に公開した。6歳以上の来園者全員の入退場を記録する。
富士急ハイランドは14日から入場料を無料化する。増加が見込まれる来園者の犯罪を抑止し、園内のセキュリティーを強化する狙いがある。アトラクションを利用するには別途料金が必要だが、入園時にフリーパスを購入した場合、ゲートでの登録情報に基づき「顔パス」が可能となる。
導入する顔認証は、人工知能(AI)が自ら学習する「ディープラーニング」機能を応用し、各人の顔の特徴を数値化して個人を識別するもの。
2018/7/13
来園者全員を顔認証で記録 富士急ハイランド
拓殖大学非常勤講師
塚越健司
4
顔認証技術を利用した顔パスは業務の効率化を達成しますが、顔データはプライバシーに関わるのはもちろん、データそのものの取扱いに注意が必要とされています。中国は国民の顔データを治安維持に利用していますが、欧米のプライバシー観からすれば否定される利用方法であることはよく知られています。もちろん、だからといって顔データの利用が悪いというわけではありませんが、顔データは様々な情報に利用可能な重要情報ですので、暗号化した上で復元不可能にするといった処理が求められています。
このコラムを書いた人
他の人のコラム
関連ニュース
人気コラムランキング
-
1
-
2
-
3
-
4
-
5