企業法務を得意とする弁護士の中田光一知さんをパーソナリティに、報道記者経験8年の中嶋美和子さんをアシスタントに迎えて明日のビジネスに役立つ情報をお送りする15分番組です。
法務というと、訴訟や苦情から守ることだけを考えてしまうかもしれませんが、この番組ではもっと積極的なお話を展開していきます。
真面目に攻めの法務を語る中田弁護士と、それをわかりやすく砕いてくれる中島さん、番組では二人の絶妙なトークが展開されます。
中田総合法律事務所 弁護士
昭和34年 東京都生まれ。
東京都立国立高校を経て、
早稲田大学法学部卒業。
平成元年に弁護士登録(第二東京弁護士会)、平成6年に独立開業。
弁護士活動のほか、講演活動、
執筆活動、各メディア出演でも活躍中。
明治学院大学法学部卒
大分県出身
1999年大分朝日放送アナウンサーを経て、2007年よりフリー報道記者としての経験を活かしつつ、今は硬い番組からバラエティまで幅広く出演している。
オフィス北野所属
■2011年9月3日放送分:ゲスト 佐々木恒夫さん■
先週に引き続き、
東レ経営研究所 特別顧問の佐々木恒夫さんに
40年のサラリーマン生活で培われた"ビジネスの極意"を伺いました。
■営業の本質は『いかに知るか』
『営業』の力を発揮するために必要なこと――
それは"いかに売るか"よりも"いかに知るか"。
佐々木「事実がなんであるかを掴むことが営業の一番の力だと思います」
■『礼儀正しさは最大の攻撃力』
佐々木「私は部下に『礼儀正しさ一本で東レの役員になれる』と言ってきました。
『役員』とは『リーダー』――。
『リーダー』は幼稚園で教えてもらったことをきちんとできる人」
*あいさつをする
*みんなと仲良く遊ぶ
*仲間外れを作らない
*うそをつかない
*間違ったことをしたら勇気をもって謝る
佐々木「こういうことができる社会人はほとんどいないんです。
『礼儀正しさ』は営業に限らず、
ビジネスマンとして最も必要なことではないかな、と思っています」
■ビジネスは予測のゲーム
佐々木常夫さんが実践していた部下の指導法を伺いました。
◆"担当事業の予算がどれだけ達成できるか"
その理由とあわせて予測をさせる――。
佐々木「1年たって(予測と異なれば)前提となった理由が間違ってるわけです。
すると、なぜ間違えたのかわかる。
これを繰り返すとだんだん当たるようになるんです」
■会議を半減 残業は大幅短縮
「会社はムダの塊――会議はその象徴」と語る佐々木さんは
課長就任後、会議を半分に減らし、継続する会議も時間を半分に。
佐々木「事前に、簡潔な資料の提出を義務付けて、
読んできたことを前提に、いきなり議論から始める。
会議を減らしたら、働く時間はものすごく短くなります」
労働時間の短縮は、残業時間の減少にも直結――。
自分の仕事の計画――どの仕事に何時間かかるか――の予測を命じ、
これを習慣化することで予測の精度が向上。
佐々木「繰り返すと、計画と実績があってくる。
あってくるということは残業が減っていくということです」
こうして「東レ経営研究所」時代には
月平均「70時間」の残業時間は「20時間」へと大幅な短縮に成功。
■企業法務に関する苦労
佐々木常夫さんが仕事の面での苦労された経験としてご紹介くださったのは
アメリカでの製品の"ダンピング"(ダンピング関税引き下げ交渉)と
"特許権侵害の訴訟"。
佐々木「特許に引っかかっていない――と証明するのに半年くらい苦労しました。
最後は和解になったんですけど、大変な目にあったことがあります」
■2週にわたり佐々木常夫さんにお話を伺って
中田「僕の生き方にもすごく影響あるお話をたくさん伺いました。
僕もよく人に話していて、
仕事だけでなく、3時間かかることを1時間で効率よくする。
できるだけ短い時間で達成する。
そうすれば、考えてみれば、3倍の人生を送れるんですね。
佐々木さんが40年間ビジネスマンをされていた――、
おそらく人の3倍は生きているから120年生きてきたことと一緒。
すごいなと思いました」
中嶋「そんなになるわけですか!?ギネスブックものですね」
佐々木常夫さんに伺ったお話の一部は
『「本物の営業マン」の話をしよう』(PHP研究所/800円)に
詳しく掲載されています。
佐々木常夫さんの活動について詳しくは
佐々木常夫 オフィシャルWEBサイトでご確認ください。
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