2021.03.22(月)
3月22日リクエスト曲とメッセージ
鹿児島県 Kさん
まだ新社会人だった頃、とにかく厳しい女性の先輩がいて
叱られる度に心の中で「うるせーな」と思ったり反抗的な態度をとったりしていました。
ところがその先輩が旦那さんの転勤で会社を辞めることになったのです
先輩が一言ずつ皆に挨拶をし、いよいよ僕の番!となった時
「厳しくしてゴメンね。でも大丈夫だから...頑張ってね。」と
目に涙を浮かべながら言ってくれました。
何だか胸が熱くなってしまって、ちゃんとお礼の言葉も言えませんでした。
ただその後は泣くのを我慢して窓の外の桜をずっと見ていた思い出があります。
先輩の名前は「しおり」さんです。
M1 栞 / クリープハイプ
千葉県 Hさん
この春、息子が中学を卒業します。息子を出産したのは23才の時でした
周りの友達が青春を謳歌しているのに、私はいつもドロドロで毎日洋服に
ヨーグルトのシミや米粒をつけ「私の人生って何なんだろう」と何度も
悔やんだことがありました。そして夫のご両親に勧められ、
小学校受験をさせると決めた時も一日24時間があっという間に過ぎてゆくくらい大変で、
洋服ダンスに顔を入れて「わー!」と叫んだこともあります。
無事合格した時は嬉しかったです、、が、公立に行けば解放されるはず
だった「お弁当」生活が続いたのです。さらに息子は野球もするように
なったので、2個持たせることもありました。それからは休日も息子の
野球で駆り出されることが多く、この9年間は自分の思い出はほぼゼロ、
ひたすら息子の為に生きてきたように思います。
そんな息子が、もっと野球の強い高校に行きたいとあえて付属ではなく
高校受験をすると言った時も正直戸惑いましたが、母として息子の夢を
応援してきました。途中、反抗期?もあったりして、口もきかないような
時もありましたが、夢を貫き、努力をし、息子は無事に念願の高校に
合格することが出来ました。その高校は給食制度を取り入れているので
最後のお弁当を作った時は、長かったお弁当生活から解放される安堵な
気持ちもありつつ、ちょっぴり寂しかったです。
でも何よりも嬉しかったのが、最後のお弁当箱を持ってきた時
「お母さん、ありがとうございました。」と言ってくれたことです。
小さな手を握りながら、桜並木を歩いた小学校の入学式のことを
思い出しました。成長するごとに大きくなっていったお弁当箱と同じ。
息子も大人になっているんですね。
M2 桜流し / 宇多田ヒカル