今回の講義は、便利になったリモートで世界の今を知る企画!
外国に住んでいる日本人の方と回線をつないで、各国の現状、暮らしぶりを伺います。
今回はアメリカとイギリスの二か国にリモートをつなぎました!
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≪アメリカ:サック・牧・ミサ子さん(インターナショナルビジネススペシャリスト)≫
1978年に永住権をとり、それからずっとサンフランシスコに住んでいる。法律事務所に勤務し、日本の司法書士のような仕事を行っている。
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【新型コロナウイルスの現状は?】
現在、世界で感染者は1億人を超えているが、そのうち25%をアメリカが占めて2700万人を超えている。サックさんの事務所でも、去年の3月半ばからずっとリモート勤務。
変異株も猛威をふるっている中、ワクチンをいち早く受けたいという人が多く、順番待ちの状態。
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【アメリカの経済政策は?】
年収が7万5000ドル以下の人には1400ドルずつ給付された。あとは州や市が支援しているが、申請が必要なためなかなか大変。中小企業は次々と潰れている。
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【日本の話は耳にする?】
東京オリンピックについては、コロナ前はよく話題に上っていたが、コロナとアメリカ大統領選挙で今はいっぱいいっぱいであまり聞かない。菅総理に変わったこともあまりアメリカ国民は知らないと思う。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・≪イギリス:木村正人さん(国際ジャーナリスト)≫
元大手新聞社のロンドン支局長。2007年からロンドンで暮らしている。
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【新型コロナウイルスの現状は?】
イギリスは死者10万人を超えていて、3度目のロックダウンに入り1ヵ月以上が経っている。猛威をふるっている変異株が子どもにも感染しやすいことが分かり、学校も閉鎖されている状態。一時は医療崩壊寸前だったが、今は少し感染者が減ってきている。ロックダウン中はレストランなども営業停止で、テイクアウトや出前のみ。また許されているのが食料品や必需品の買い物、そして1時間程度の散歩のみと非常に厳しい。
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【ワクチン接種の現状は?】
70歳以上の高齢者はほぼ完了。今は60代への接種が始まり、木村さんはこの収録の12時間後にワクチンを接種する予定。打たないと外で活動できないため、国際ジャーナリストの木村さんは取材に行きたいので早く打ちたい。あまり不安はない。
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【イギリスの経済状況は?】
コロナの影響もあるが、主にEU離脱によって物流が滞りつつある。イギリス本土から北アイルランドに輸出するときに、中間手続きが発生したりするので物流が滞ったりして、北アイルランドのスーパーマーケットの生鮮食料品が少なくなったりしている。
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【東京オリンピックの話は出る?】
一般の人の中ではほとんど話題に上らない。ただ、森さんの女性蔑視発言はニュースになっていた。
サッカーの試合などはロックダウン中でも行っているので、限られた範囲でスポーツイベントができるというのはみんな分かっているが、世界規模でのオリンピックになってくると難しいのではないかという実感。
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日本のニュースで見るだけでは分からない各国の現状を聞けて、とても勉強になりました...!
イギリスのロックダウン中の生活などを伺うと、日本の緊急事態宣言とは全く違うなと改めて感じます。そして、海外では東京オリンピックどころじゃないのだなということも実感しました...。次回はそのオリンピックについて考えます!
坂口愛美