世界各地の新型コロナウイルスの影響を伺うシリーズ、第6弾。
今回は中国の上海とアメリカのニューヨークです。
この2つの国は感染者数が対照的です。11日の放送現在、
中国本土は新規の感染者数が2桁台で、感染を抑えられている印象を受けます。
一方、アメリカは、10日、1日当たりの新規感染者数が7万人を突破し、
累計感染者数は329万人を超えるなど感染拡大に歯止めがかかりません。
実際はどういう状況なのか、住んでいる方に伺いました。
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【中国(上海):イベント関連/鈴木さん】
「Q.中国の様子は?」
・収束した感じはあるが、引き続き若い世代が緊張感をもっている。年配の方は大分緩い。
・イベントは屋外では始まってきているが、大勢を集めてではない。日本と同じ。
・家から出られないけど、デリバリーが充実しているので、不便さはあまり感じない。
「Q.給付金のようなものはあるの?」
・企業に対して減税処置はあるが、コロナのせいで売り上げが無いので税金も何も...。
・個人に対しては、市や区によって、あるところと無いところと...。一律ではない。
「Q.中国経済はどう?」
・みんな厳しい。製造業はどんどん潰れている。
・外食関連は、お店を開けることが禁止だったので、そのせいで潰れたお店も多い。
「Q.コロナの影響で変わったことは?」
・人々が行列に綺麗に並ぶようになった。間隔あけて並んでいる光景が物珍しく感じる。
・リモートワークについては元々リモートに近い仕事の仕方をしている人が多かったので、
あまり不便さがない。
「Q.日本の対策について思うことは?」
・中国のように一斉に規制できないところは歯がゆい。感染拡大を抑えるのに効果的だと思う。
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【アメリカ(ニューヨーク):金融業/マックギネス美和さん】
「Q.ニューヨークでの暮らしぶりは?」
・大変といえば大変だが、外に出られないだけで、エッセンシャル(必要な)ビジネス、
例えばスーパーマーケットやドラッグストアは開いているので、生活物資に困ることはない。
・3月中旬から会社に出勤していない。100%リモート。
・マスクは最初は着用していなかったが、クオモ州知事が呼び掛けてから着用率が上がった。
・マスクをしていないとお店にも入れないし、マスクをしていない人に対して、
「マスクをしなさい」と他人が声掛けをするほどになった。
「Q.経済政策は?給付金は?」
・ニューヨークは命を守ることが最優先でサポートが行われている。
・政府からはトランプ大統領の名前が書かれた小切手が届いた。(口座情報が無い人。)
「Q.大統領選挙があるがトランプ大統領の評価は?」
・再選はして欲しくない。移民に対して厳しいところが...。
授業が全てオンラインに移行した留学生のビザを取り消すなどと言っている。
(※しかし厳しい反発を受け、14日に撤回。25日には、新学期から全ての授業を
オンラインで行う学校に新たに留学する学生・生徒については入国を認めない方針を発表。)
・コロナ対策に対しては評価していない。
・ニューヨークではクオモ州知事がコロナ対策をデータに基づいてきちんと説明し対応している。
クオモ州知事のような人が大統領選挙に立候補してくれたらいいのに...。
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今回はどちらも現地に10年以上住んでいる方にお話を伺いました。
現地の生活に慣れていらっしゃることもあり、今のところ、生活そのものは
それほどお困りではない様子でしたが、国の経済はどこも大ダメージです。
対策として何が正解か今はまだ分かりませんが、良い方に進むことを祈るのみです。
by長麻未