新型コロナウイルスの感染者が日本時間の15日、世界全体で450万人を超えました。
これは、アメリカのジョンズ・ホプキンズ大学の集計によるものです。
まだまだ世界各地への感染拡大は抑えられていません。
世界各地の様子は報道で知ることはできるものの、僅かな情報です。
今回は「リモート放送拡大版」と題して、
世界各地の現状を実際に住んでいる方に伺いました。
第1弾は中国とアメリカです。それぞれの立場からの生の声です。
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【中国(北京):記者/通訳/ラジオDJ/リュウ ルイさん】
『Q.北京の現状は?』
・武漢とは約1200キロ離れた北京。街の様子は比較的落ち着いている。
・かき入れ時の「春節」の頃に影響を受けたたため、
イベントなどがキャンセルになり、業界によっては大ダメージだった。
しかし、街の様子を見ていると、飲食店も再開し元の生活に戻りつつある。
・飲食店はコロナの前から、デリバリーサービスが充実していたこともあり、
それほどダメージを受けていない印象。
『Q.自治体の支援は?』
・景気刺激策として北京では「商品券」が配られた。
5月1日から5日までの「労働節」(メーデー)の連休期間中に
出かけた人が商品券を使ったと思われる。
『Q.人々の暮らしは変わった?]
・1番変化したのは「健康への意識と衛生観念の変化」。
普段の健康づくりだけではウイルスは防げないということが分かり、
「マスクの着用や手洗い」といった政府や医療機関が発信する情報に
耳を傾けるようになった。アルコール消毒を持ち歩く人が増えた。
・リモートワークが浸透した。
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【アメリカ(カリフォルニア州ロサンゼルス):専業主婦/斎藤 香織さん】
『Q.いつからお住まいに?』
・主人の異動に伴い今年3月にアメリカへ移住したばかり。
「アジアからの渡航者を入国拒否するかも」という時期だった。
『Q.当時のロサンゼルスはどんな状況だった?』
・3月13日に国家非常事態宣言が出て、スーパーマーケットとドラッグストア、
テイクアウトができる一部の飲食店のみでしか買い物しかできなくなった。
・ショッピングモールは、3月19日に外出禁止令が出る前から営業を自粛していて、
ゴーストタウンのようになっていた。
『Q.ロサンゼルスの市民の様子は?』
・マスクを着用する人が増えた。元々アメリカはマスクをしない文化、
マスクをしている人は重症の患者だというイメージであったし、
アメリカでは「マスクの着用を推奨しない」とも言われていた。
しかし、4月7日にマスク着用が義務付けられてから着用するようになった。
使い捨てマスクの上に布マスクをつけ、二重にしている人もいる。
『Q.自治体の支援は?』
・ロサンゼルスでは1人当たり大人13万円、子ども5万5千円という給付金がある。
(しかし、斎藤さん一家は移住して間もないため貰えない...。)
『Q.ロサンゼルスの街の今後は?』
・ロサンゼルスはステイアットホームが3か月延長という報道があったが、
日々情報が変わるのでどうなるか分からない。夏終わりを目途にロックダウン解除という話は聞く。
・カリフォルニア州は経済再開に向けた4つのステップを発表していて、
今「ステップ2」。これまで自粛対象だったいくつかの業種の店が営業再開。
お店に入らず、電話やインターネットで注文した商品を店の前で受け取る形。
公園もソーシャルディスタンスを守った上での利用可になったので、少し動けるようになるのかも。
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中国もアメリカも広い国ですので、街の様子は様々だと思いますが、
お二方とも言葉を選びながら話して下さるなど「生の声」はとても貴重でした。
ありがとうございました。来週は第2弾をお送りする予定です。
by長麻未